恋学コラム

男と女の「腐れ縁」、どうしたらいい?

2017/03/09

カテゴリ: 恋学コラム
著者:All About
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周りに未婚アラフォー女子たちがけっこういる。数年前まで「婚活がんばる」と言っていた彼女たちが、だんだん何も言わなくなってきた。40歳過ぎて自活していけるなら、別に結婚なんてしなくてもいいんじゃないの? というのが私の個人的感想。みんな趣味もあるし、友だちも多くて楽しい日々を送っていそうなのだから。

別れたりくっついたりして10年……

「いやあ、くっついたり離れたりしながら、なんとなくもう10年近いつきあいになる男がいるんですよ」

神妙な面持ちでそう言うのは、マキさん(仮名=以下同・42歳)だ。知り合って1、2年のうちは結婚を意識していた。だが、相手が結婚する気はないらしいとわかった時点で、彼女は別れを口にした。彼も納得、すんなり別れたはずだったのに、もともと友だちだったために、何かあって集まると彼に会ってしまう。それをきっかけに元の鞘に。

「36歳のときだったかなあ。もうこんなつきあいはイヤだ、二度と会わないと宣言して別れたんです。そこからけっこうお見合いパーティに行ったり、友だちに紹介してもらったり。私なりにがんばって結婚しようとしたんですよ。だけど、どの人ともしっくりこない」

そんなとき、偶然、真っ昼間のオフィス街で彼に会った。ふだんなら決して会わない場所なのに。彼女は珍しく他社との打ち合わせ。いつもは先方がマキさんの会社に来てくれるのだが、その日はなぜか彼女から出向いた。彼は同僚が病気で長期療養となったため、その仕事の引き継ぎでオフィス街にいた。

「まるで映画みたいにお互いに真正面から歩いてきて……。なんでこんなところにいるの? と同時に言葉を発して。そこからまた飲んだりするようになってしまった。もはや腐れ縁ってやつですかね」

マキさんはちょっと自嘲的になった。腐れ縁とは、あまりいい意味では使わないからだろう。

その後も別れたりくっついたりの関係が続いている。本当にイヤな相手ではないのだ。かといって、今さら恋心もないとマキさんはつぶやく。この男と一緒にいても、将来にわたっての幸せは築けそうにない。だが、だからといって他に誰かがいるわけでもない。気心がわかっているから一緒にいてラク。そんな状況のようだ。

無理に別れる必要もない

大好きな人にフラれてしまって、友だちとしてでもいいから会ってと泣きついて会ってもらっているのとは違う。結婚するにはいろいろな意味で不足だが、友情はたっぷり、そこに異性として意識する気持ちもなくはない。こういう関係を友だち以上恋人未満などというのかもしれないが、いわゆる「腐れ縁」には、慣れ親しんだ男女ならではの「何でも言い合える」自由な雰囲気がある。

「私もそういう人がいます。学生時代からの友だちだから、もう20年近くなりますね。恋人だったのは20代半ばの2年くらい。お互い、結婚のタイミングを逃して、別の人と結婚して離婚して。独身に戻ったところで再会。一瞬盛り上がったけど、やっぱり結婚にはなだれ込まなかった」

ユカさん(38歳)は苦笑する。仕事で忙しい日々を送り、たまには酔った勢いでワンナイトラブに陥ることもあるが、ふっと一段落つくと、会いたくなるのは腐れ縁の彼。

このふたりの関係も興味深い。続けて3日会うこともあれば、音信不通で1ヶ月ということもあるのだそう。

「最近はふたりともあきらめ気味で、お互い定年になったとき独り者だったら、一緒に住もうか、と。恋愛感情があるのかないのか、自分でもよくわからない。彼もそうだと思う。顔を見ればほっとするし、たまにはセックスもするし、弱ったときには会いたいんだけど、忙しいときは放っておいてと言える関係なんですよね」

何人かの「腐れ縁男をもつ女性」に話を聞いてみたが、誰もが彼の存在を大事に思っている。彼もまた、彼女たちのことを好きなのだと言ってよさそうだ。だが、結婚には結びつかない。ただ、結婚してなくてもいいと考えれば、最高のパートナーではないだろうか。

人は名前がつかない関係に苦慮する。具合が悪いとき病名がつくとほっとするのと同じように、男女の関係には、何かしら名前がつかないと居心地が悪いのかもしれない。単なる友だち、セフレ、恋人、夫婦、内縁の妻、などなど。

名前がつくと落ち着くのはわかるが、友だちのような恋人のような関係であってもまったくかまわないし、名前などつけられない曖昧な関係でもいいのではないだろうか。

結局は、どういう関係であれ、「私と彼」なのだ。腐れ縁と世間は言うかもしれないが、とりあえずは「いてもらったほうがいい関係」「なんとなく長く続いている関係」であってもかまわない。ふたりが納得さえしていれば、「私と彼」という関係なのだから。

これからの人生で、どうしてもこの人と一緒にいたいと強烈に思う人と巡り会うかもしれない。だが、それがうまくいくとは限らない。最後の最後に、お互いに「結局、あなただったのね」ということになるのもまた楽しいような気がしてならない。

(文:亀山 早苗)

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