夫以外の誰かを好きになってしまったら…?

■夫以外の誰かを好きになってしまったことはありますか?
結婚しているのに、他の誰かを好きになってしまったことはありますか? また、そんなときに、どんな風にその感情と向き合い、行動していますか?

ここでは、もしかすると誰でも一度は抱いたことのある「既婚者の恋愛感情」について取り上げます。なかなか人には相談できないそんな気持ちとどう向き合うのか、そしてどう行動するのか。一緒に考えてみませんか?

■ネガティブになるのはやめましょう
既婚者であるのに、夫以外の誰かを好きになってしまったら、あなたはどうしますか? 恋愛感情を無理に抑えようとしたり、そんな思いを抱いた自分を自己嫌悪したりするでしょうか? しかし「好き」という気持ちは無理に抑え込まない方がいいのです。

私たちは周囲との関係の中で生きています。日々を過ごす中で、夫以外の男性に心が動くことは決して珍しいことでも、変なことでもありません。「あ、この人素敵!」と思うときめきが、人生を豊かにするエッセンスの一つであることは誰にも否定できないでしょう。

問題は、その気持ちとどう向き合い、どう行動するかであって、「ときめく」ことは決してとがめられることではありません。胸がキュンとしたり、ドキドキして頬が上気したりする時は、「私もまだオンナとして終わってないんだ」とポジティブにとらえましょう。

罪悪感で落ち込んだり、自分をだめな妻だと思い込む必要はありません。自分を追い込むと冷静になれず、周囲が見えなくなり、正しい判断ができなくなります。ときめきと上手に付き合うには、まずはそれを肯定し、客観的にとらえる、第三者視点を持つことを心がけましょう。そして、一つずつ、その想いを「検証」してみましょう。

■【検証1】自分の日常を見直す
誰かにときめいた自分を自覚し、まずはそれをポジティブにとらえることができたら、次はその恋愛感情との付き合い方を考えていきましょう。

既婚者である以上、「好きになる→告白する→関係を深める」と、単純にその思いを突き進めるわけにはいきません。まずは自分の日常を見直してみましょう。

よくある例が、「現実逃避のための恋愛」という例です。夫との関係に不満がある、仕事がうまくいかない、子育てに疲れている、人間関係でストレスが多い、など日々の「現実」から逃れるために「非日常な恋愛に逃げ込む」というパターン。障害の多い恋ほど燃え上がるといいますが、「不倫」はまさに自分がヒロインになれる非日常空間。現実逃避には格好の舞台です。

しかし、「非日常」が「日常」になった途端に魅力がなくなるように、根本的な問題の解決につながらない現実逃避は、砂上の楼閣です。日常に不満がある方は、まずその恋愛感情が「現実逃避」でないかどうか、じっくり検証してみましょう。

■【検証2】自分にとって大事なものを考える
この恋愛感情が「現実逃避ではない」「非日常から日常になっても変わらない」という方は、次に、自分にとって大切なものを書き出してみましょう。

「子供」「現在住んでいるマンション」「貯金」など形のあるものはもちろんですが、「子供たちからの信頼」「会社役員の妻としてのステイタス」など、形のないものでも大事なものがあると思います。そして、書き出してみたらその一つ一つについて、この「恋愛感情」を突き詰めることで、それを失う可能性を検証してみましょう。最悪、これらを全部失う可能性があっても、このときめきはそれに値する「恋愛感情」でしょうか?

もし、自分が持っているものを失うのが嫌なら、今大事だと思うものを守れる範囲で恋愛感情を楽しむ方法を探るしかありません。

また、もし「今の想いは、全部失っても突き進める価値がある」と思う方は、その次の検証をしてみましょう。

■【検証3】相手をじっくり見る
今の自分を振り返った後は、恋愛感情を抱いた相手をしっかり見てみましょう。自分は、相手の何に惚れたのか、どんなところがいいのか、書き出してみてください。その際にはいいところと併せて、「既婚者である」「怒りっぽい」「残業の多い仕事である」など、ネガティブと思われる要素も、平等に書き出してみましょう。

「田舎に母親が一人暮らしをしている」「フリーターの弟がいる」「(彼の)妻は几帳面」など、本人とは直接関係がなくても、彼をとりまく周囲や背景の要素もしっかり見据えることが大切です。現実逃避型の人はネガティブ要素が見えにくくなっている可能性もありますので、周囲の評判や意見をさりげなく集めてみるのもいいでしょう。

検証2で書き出してみたあなたの「大切なもの」をすべて失うだけの価値を、彼は持っていそうですか?

■【検証4】10年後をイメージする
これでも「YES」という方は、さらに、10年後のことを想像してみましょう。彼の10年後はどうでしょう? 薄毛になっていそう? (今の妻と離婚していたら、現在の)子供への養育費が大変そう? 会社では部長ぐらいに出世していそう? 生活習慣病などのリスクは?

それと併せて自分の10年後はどうでしょう? しわやしみなど肌が衰えている? 親の介護が発生している? 子育てが終わって自由になっている? 年金はどうなる? などなど、経済面・健康面などを特に考慮する必要があります。

いかがでしょう。10年後を考えても、まだ「この恋愛感情を突き詰めるべき」という判断ができますか?

恋愛ホルモンが止まる3年後もずっと、この「ときめき」に殉じる覚悟ができているなら、その想いを大切にしましょう。確かに、人生には思い切った決断を必要とする大きな転機もあります。しかし、「得るものと失うもののバランスが釣り合わない」「将来が見通せない」と思うのなら、もはや10代の少年少女ではないのですから、大人の知恵と常識を踏まえつつ、冷静にときめきを楽しむ方が得策です。

人生を間違いなく輝かせる「ときめき」のエッセンスを上手に取り入れることができるためには、客観的に現在を分析する力、冷静に未来を想像する力が必要です。賢く「恋愛感情」と付き合いましょう。

【夫婦関係ガイド:二松 まゆみ】