【インタビュー】女子ファンどん引きのキレキャラ? 北村一輝が史上最悪のサイコパスを怪演

日本とインドネシアが強力コラボレートした映画『KILLERS/キラーズ』に、俳優の北村一輝さんが出演しました! 東京とジャカルタを舞台にした流血の壮絶アクションは女子には……と心配になりそうですが、“もっと綺麗に殺し合おうぜ。”というキャッチコピーにあるように(?)、美意識の高い映像美に酔いしれちゃうかも!? そんな日本にいただけでは体験し得なかった本作について、サイコキラーを演じた北村さんに直撃インタビュー! 映画『KILLERS/キラーズ』の話題のほか、プライベートなことまでお話してくれましたよ!

英語圏の人がこの映画を観てどう思うのか――とても関心がありますね

Q:インドネシアと日本が共闘した『KILLERS/キラーズ』は、他人への説明に困るくらいすさまじい映画という印象を持ちましたが、ご自身も相当な衝撃を受けたのではないですか?

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まず脚本を読んだ感想は、共感もできなければ、感情移入もできず、この話はなんだ? と、まったく理解できませんでした(笑)。そこで監督の作品を何本か見せて頂き、映像力とセンスに惹かれ、監督と話がしたいとお願いしました。監督にお会いした際、やはり脚本の印象を聞かれ、正直に「まったく意味がわからなかった」と述べたのですが(笑)、監督が目指しているのは世界であり、映画圏の作品の中でアジアがこれだけ技術があることを見せたいという話をうかがい、それを聞いたら「なるほど、わかりました」と答えるしかなかったですね。実際に現場の作業はすごく楽しいものでした。

Q:センセーショナルなシーンは確かにありますが、とてもダイナミズムを感じる作品で、普段見ているものに慣れていると、こういうのも映画なのかと目が覚める思いがしました。

演出も独特で、“音”を重視していきました。日本語の部分も、このシチュエーションでそんな会話や言い方はしないだろうという部分もありますが、でもそれは、ハリウッド映画で違和感を覚える日本人の会話ともまた違っていて。監督からは音で進めてほしいと指示を受けました。ここからガンと大きくなって、感じる映画にしたい、そこを見てほしいのだと。ですから、音や言い方、目の動きや角度など、実はすごく細かいんです。それが結果的に作品に繋がっていきました。また、英語のセリフも、撮り終えてから外国人の方にも通じる英語に直しました。インドネシアというとバリ島のイメージが強いと思いますが、彼らにはインドネシアの映画はこれだけ進んでいるという誇りがあり、世界で発信できるエンターテインメントを考えています。ですから、英語圏の人がこの映画を観てどう思うのか、とても関心がありますね。

たまの休日はサロンやジムに行ったり、体調を整えることに当てています

Q:ところで、これまでの狂気を注入するようなキャラクターと違い、今回は完全に狂気的なキャラクターですよね。全身で狂気を表現することの、実作業的感想はいかがでしたか?

どの作品も普段からそのことを考えてしまうので大変です。でも家に帰れば仕事の話はしないですし、仕事とプライベートはわけているつもりです。ただ、映画の撮影はタイトな事が多いため、たまの休日はサロンやジムに行ったり、体調を整えることに当てています。そして次の日に撮るシーンのことを考えたり、監督と打ち合わせをしたりしますから、まあ、常にオンの状態で考えてはいますね。ただ、今回は朝イチから大声で何回も叫ぶシーンや体力を使う部分は多かったですね(笑)。そういうしんどさはありましたけれど、疲れると感じたことはなかったですね。それよりも充実感のほうが大きいです。昔、三池(崇史)監督と撮っているときは、何日も寝ないで撮影に入っていましたけれど、一度もしんどいとは思わなかったですね。多分、僕は疲れないんですよ(笑)。

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Q:確かに野村のようなキャラクターは演じる上で楽しそうではありますが、共感は無理ですよね? 演じる役に共感できない場合は、素の自分とどう折り合いをつけていますか?

頭の中で考えて現場に入りますが、役になりきればすべてOKかといえば、そうではないと僕は思います。演技にはいろいろな手法があり、感情移入して演じる部分があれば、技術で見せる部分もある。どのように動いたら観客に伝わるかなど、客観視する動き方も必要になってきます。役に共感できたからやりやすかった、と感じた時期はありましたが、それは技術ではないですよね。今回の映画では、座り方をはじめ細かい動きまで監督から求められたので、感情的な演技も交えつつ監督と共同作業をしながら進めていきました。

刺激的でした。演技することを純粋に楽しめた気がしますね――

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Q:とにかくリアルな映画だと思いましたが、撮影中、危険なことが多そうですよね(笑)。

車にカメラを取りつけて、前方がまったく見えない状態で運転をしたり、高いところから落ちるシーンではカメラも一緒に下りてくるのですが、スタッフがロープで上げ下げしていた事には驚きました。でも、そういう自由な発想が彼らの醍醐味なのでしょう。リアルの中に遊びを取り入れて、観客のド胆を抜きたい、楽しませたい、と常に考えているスタッフばかりでそこが面白く刺激的でした。演技することを純粋に楽しめた気がしますね。

Q:サイコキラーの野村は映画史に残るキレキャラ、サイコパスが誕生したといっていいと思いますが、演じていてキャラクターを作り上げようみたいな意識は多少ありましたか?

ないです(キッパリ)。ゼロですね。恐らくそういうキャラクターを作ろうと意識していたら、もっと我が出ていたでしょうね。でも、観てくれた人がそのような感想を持って頂けたら本当にうれしいです。あくまで監督のビジョンを忠実に演じたつもりですので期待していただければと思います。

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映画『KILLERS/キラーズ』は、2014年2月1日(土)より、テアトル新宿、テアトル梅田ほか全国順次ロードショー!

(C) 2013 NIKKATSU/Guerilla Merah Films

■取材・構成・撮影/鴇田 崇(OFFICE NIAGARA)


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