さあハイヒール折れろ~こんな対談するんじゃなかった~ 第9回 上から目線の”ビジネス非モテ”という言葉

恋愛なんて、ずるい奴が勝つんですよね。

というかうまく下心を見せられるような奴らが。こっちの大切すぎて緊張して身動きできない、なんて一方的な気持ちなんて汲みとられず、毎日毎日卑猥な夜が重ねられてるんだと。

僕は恋愛にロマンチックなものを求めていた

それなのに、僕は恋愛に、ロマンチックなものを求めていたんですよ。雨宮まみさんとの対談を経て、現実的な恋愛をするためには、一種の割り切りというか、恋愛において、権力関係がはっきり存在するんだな、欲望むきだしたもん勝ちだな、とか思いました。それがいいか悪いかはさておき……。

でもなんか、ここまで自分と同じ立場で話せるなんて思ってもいませんでした。もちろん手厳しいことは言われるんですけど、雨宮さんが僕と同じ立場で話してくれてると思ったし、実際そうだったので、なんだかカッコつけずに喋れました。

こじらせてない奴らの悪口は本当に気持ちよかったし(しょうもなくてすみません)、こじらせてることって救われないけど、やっぱりそんな自分に酔っている所もどこかにあって(しょうもなくてすみません)。結局悪いのは相手じゃなくて自分だってわかってるんですよね。それでもそんな自分が好きだなんて、タチが悪いですね。

でも、「この問題どうやって解くの?」「これはこの公式を使うんだよ」「いやそれは引っかけだから」「あ、そうか!」みたいに、一緒に受験勉強してるみたいな対談の感じが、楽しかったなあ。

ビジネス非モテ問題……

あとはやっぱり『ビジネス非モテ』問題ですよね。モテるくせにモテないキャラを売りにしすぎ、とか、発狂するぐらい言われます。いやマジでモテねぇから、って何回いっても信じてくれないんだろうなって思います。気が狂いそうになるぐらい言われるんですよ。ホント、その人の親の敵ぐらいのレベルで言われるんです。

24時間ずっと恨んでいるなら受け入れますし反省しますけど、お前が好きな人と過ごしてる時間には、僕のことなんてとうに忘れてイチャイチャしてるんだろ! と。そんな貴様の楽しくてエロい時間も、僕は暗い部屋で一人こんなコラムを書いてるんだよ! と言ってやりたいです。

あーホントイライラしてきた。なんなんだろうな。なんでああいう人って上から目線で言うんだろうな。いや経験値はそりゃ上なんだろうけど、上なんだろうけど、なんかもう、花粉症で鼻ズルズルになってしまえ。それか僕が気づけてないだけですかね? それだったらとても恥ずかしいことだな。

雨宮さんからの「付き合いましょうか?」

ただ雨宮さんに「付き合いましょうか?」とあのトークの場で言われ、僕はただ戸惑うことしかできなかったんですけど、改めて連絡してご飯に行って…というやり方で付き合うことができたのか? ということは考えますね。

もうこの対談を経て、雨宮さんには自分のメンタルや、ぶっちゃけ話をしてるわけですから(それはこの対談を読んでる方もそうかもしれませんが!)、何も隠すことなく、対等な関係で、とは言いつつ雨宮さんに引っ張ってもらいながら、いい恋愛ができたのかもしれません。一緒に福岡の実家に帰れるし!

ああ言われて、どういう風にふるまえば付き合えたのか? あれは本気だったのか? リップサービスだったのか? 雨宮さんのツイッターを見たら、「勇気を出して口説いたんですが、思いっきりスルーされました!」とつぶやかれていて、これは僕が今連絡をしてないことがスルーされたということなのか、あの対談の中で実際に机の下で手をにぎるみたいな事をすればよかったのか…いやでもマイナビの人もいるしな、それは変な感じになるよな。ネタか? でもネタじゃなかったらどうする?

ジェーン・スーさんにこの話をしたら、「ださ! ださい! ネタにも本気にも転がるようなこと言って様子見られてるのに!」と言われました。え、で、でも! 様子って言われても!

たしかに精神論的な恋愛の色々を聞く中でふるまい方の心意気はわかるのですが、実際に異性との食事で、どういう風にふるまえばいいのかわからない! 何を話したらいいんだよ! こういうの義務教育に組み込んどけよ! 教育委員会めー!!

次回の対談相手はマキヒロチさん

次回は、そういった、具体的にどうすべきか?っていうことや、同じ創作を生業としてる恋愛の猛者に聞いてみたいと思ってます。というわけで、次回のゲストは、漫画界の恋愛タイガーマスク、マキヒロチさんです!

マキさんとは、この連載の題字を書いてもらってる石原まこちんさんとの食事会で紹介されてもらって。その時のオーラから、『この人はきっとヤバい恋愛を経ている!』という直感があったので、ぜひお願いしたいと思っていたのです。

業界や作品的には、恋愛猛者、という知られ方はしてないかもしれませんが、マキさんとむきだしにぶつかろうと!思ってます。また次回からお楽しみに!

<著者プロフィール>
松居大悟
1985年11月2日生、福岡県出身。劇作家、演出家、俳優。劇団”ゴジゲン”主宰、他プロデュース公演に東京グローブ座プロデュース「トラストいかねぇ」(作・演出)、青山円劇カウンシル#5「リリオム」(脚色・演出)がある。演劇のみならず映像作品も手がけ、主な作品としてNHK「ふたつのスピカ」脚本、映画監督作品「アフロ田中」、「男子高校生の日常」、「自分の事ばかりで情けなくなるよ」。近年はクリープハイプ、大森靖子らアーティストのミュージックビデオも手がける。次回監督作は映画「スイートプールサイド」2014年公開予定。

構成: 那須千里

タイトルイラスト: 石原まこちん

(松居大悟)


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