その恋は本命じゃない! 「ニセモノ恋愛」から足を洗う方法

最初は「ホンモノの恋」だと思ったのに……

 「この人こそ、やっとめぐりあえたホンモノのパートナー!」と思っても、何年かたったのち、「実は、自分を不幸にするニセモノの恋愛だったのね……」、と気付くケース、ありませんか?

 恋愛パターンが「ニセモノ」ばかりに偏ってしまうのは、自分の心理か相手の心理、もしくは2人の関係の築き方に問題があるせいかもしれません。では、「ニセモノの恋愛」とは、どんな恋愛なのでしょう?  代表的な3つのタイプを紹介したいと思います。

■タイプ1「依存型恋愛」

 恋愛という人間関係に「依存」することで、社会のストレスや自立から逃げようとするパターンです。このタイプの恋愛にはまると視野が狭くなり、相手の自由や自分自身が向上する機会も奪ってしまいます。この恋愛タイプは、さらに次の3つに分けられます。

・依頼型:相手が側にいなければ生きられないほど、依頼心の強い恋愛
・支配型:相手の上に君臨することで、自己満足を得る恋愛
・共依存型:尽くしすぎることで、愛情を押し付ける恋愛

 最初は、「やっと私を守ってくれる人に会えた」「口の悪いオレを分かってくれる人が現れた」と思うかもしれません。そんな気持ちを受け止めあって、熱愛の炎を燃やしているうちはいいのですが、一方が「もっと自立した関係でいたい」と思い始めると、この依存型恋愛の関係は破綻します。相手が去っていく気配を感じたときのジェラシー、憎悪の力はすさまじく、別れた後の喪失感も強大です。

 このタイプの恋愛に偏りやすい人は、「愛情」のつもりが「依存心」なのではないか、一度振り返ってみる必要があります。

■タイプ2「モラハラ&デートDV被害」

 言葉や態度で巧妙に支配する「モラルハラスメント」。また、恋愛という閉じられた関係を利用し、暴力で支配する「デートDV」の被害です。

 これらの加害者は、「支配型」が極端に行きすぎた人です。最初は、「オレについてこい」的なマッチョさに頼もしさを感じるかもしれませんが、そのうちに束縛、精神的・身体的暴力、過干渉などの「支配」が始まり、相手の自由を奪います。一見情熱的な愛情に見えて、実は閉じられた関係内で君臨することで自尊感情を満足させる「ゆがんだ自己満足」なのです。

 被害者には、「依頼型」や「共依存型」も多いですが、恋愛に依存する人でなくても、被害者になる可能性はあります。特に、恋愛経験が少なく、素直で、他人の言葉を容易に信じやすい人は、被害者になりやすいと言えます。

 モラハラやデートDVの被害を受けると、別れるのが困難です。常に人間性を否定され、脅しや暴力の恐怖にさらされているため、この恋愛関係の中でしか生きられないと思い込み、逃げ出せなくなってしまうからです。

 この恋愛タイプに気付いた場合、早めに信頼できる人に相談することが大切です。特に、DVや男女問題の専門家への相談が有効です。地域の保健センター、男女共同参画センター、女性センターなどに相談コーナーがあります。

■タイプ3「関係性希薄型恋愛」

 恋愛のみならず、利害関係を除いたあらゆる人間関係に無関心な人との恋愛です。そもそも、相手には他人と「心のつながり」を育む意欲がないため、愛情を注ぐたびに、寂寞感、孤独感、徒労感が募ってしまいます。

 最初は、「クールで理知的な態度が好き!」と憧れるかもしれません。しかし、そもそもクールなのは「情」がないせい。人間関係の中で成長しよう、相手の役に立とうという気持ちがないわけですから、一緒にいても関係がまったく進展しません。

 それどころか、対話を面倒くさがって自分だけの趣味や娯楽に没頭し、セックス以外の時間を共有しようとしないことも。何かをしてあげても、それに対する感謝の気持ちも薄く、「頼んだわけじゃない」「勝手にやったんだろう」というような冷たい態度をされることもあります。

 こうした関係性希薄型の恋愛を続けていると、会話や団欒に喜びと安らぎを求める自分がつまらなく思えてきます。ため息が増える前に、相手が気持ちに応えてくれる人物なのかどうか、信頼できる人に相談しながら考えてみる必要があります。

■「脱ニセモノ恋愛」のためのチェックポイント4

 以上のケースに偏りがちな人は、自分の恋愛パターンに気付き、「ニセモノ恋愛」の悪循環にはまらない決意をする必要があります。そのためには、長く続くよい恋愛のポイントを把握し、「ニセモノ恋愛」から足を洗う勇気が必要です。

□ポイント1 「その関係に安心感があるか」

 恋愛において一番大切なポイントは、一緒にいて安らぎを感じ、リラックスできること。緊張感、不安感、自己否定感、怒りに満たされた恋愛は、本物ではありません。よい恋愛関係では、安心感が薄れることはありません。

□ポイント2 「ポジティブな話題が多い相手か」

 会話の弾む恋愛は、よい恋愛です。しかし、盛り上がる話題がいつも「ポジティブ」かどうか、振り返ってみましょう。悪口、グチ、世間や社会への批判、お互いへの非難で盛り上がる場合、その場はスッキリしても長い目で見るとお互いの成長を阻み、ネガティブな言葉で満たされた関係になってしまいます。

□ポイント3 「その恋愛で、2人が共に成長したか」

 一方だけが成長し、自分はその犠牲で終わっていたり、2人とも恋愛だけに埋没しているような関係では、いずれその関係は破綻します。付き合っていくうちに、お互いの趣味や行動様式、価値観がずれてしまうのは当然のこと。でも、それを応援して認め合い、2人が共に自分らしく成長できているようであれば、よい恋愛関係であると言えます。

□ポイント4 「その関係に、笑顔や感謝が増えているか」

 一緒にいて、年々笑顔が増えていますか? 相手に対する感謝の気持ち、出会えてよかった、付き合ってよかったという思いが、年々強くなっていますか? 共に過ごす時間や愛情表現は若干少なくなっても、笑顔と感謝の気持ちが増えていれば、その関係が2人の心地よい「居場所」になっている証拠です。

【ストレスガイド:大美賀 直子】


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