人生相談「30代男性が親を「パパ」「ママ」と呼んだらドン引きですか?」

家族や恋愛、お金や仕事など、日常における悩みは多いもの。ここでは、心理学者で大学教員の平松隆円さんがマイナビニュースのQ&Aコーナーに寄せられた悩みにお答えします。

今回のお悩みタイトルは、「30代の男性が親のことを「パパ」「ママ」といっていたらやっぱり女性はドン引きですか?」です。

■質問

32歳男性です。いまだに両親のことを「パパ」「ママ」と呼んでいます。直すタイミングを失ってしまって……。もちろん、人前では「うちの父は~」とか「母親がね~」といった感じで話しています。

ところが先日、彼女の前でうっかり「パパ」「ママ」という言葉を使ってしまいました。案の定彼女はドン引き……もしかしたら別れを告げられるかもしれません。

女性の方に質問です。30代の男性が「パパ」「ママ」と両親を呼んでいたらやっぱりドン引きでしょうか?率直にお聞かせいただければと思います。

⇒この質問にアドバイスをする場合はこちらから。

■回答

気にしなくてもいいですが、人前では気をつけましょう。

お父さん、お父様、パパ、ダディ、おやじ、おとん、父上……自分の親をなんと呼ぶかというのは、家庭によって違いますよね。例えば、父親に対しての呼称を思いつくだけあげてみたのですが、7つでてきました。人によっては、もっとでしょうか。ちなみに我が家では、ボクはお父さん・お母さん、弟はおやじ・おかんです。なぜか、兄弟で両親に対する呼称がちがうのですが、この相談をお読みくださっている皆さんのご家庭ではどうでしょうか。

さて、ご相談は「彼女の前でうっかり『パパ』『ママ』という言葉を使ってしまいました。案の定彼女はドン引き」、そして「30代の男性が『パパ』『ママ』と両親を呼んでいたらやっぱりドン引きでしょうか?」ということですね。まぁ、正直なところ、引く人は引くと思います。でもこれは、女性に限らず男性同士もそうなのではないでしょうか?

例えば、あなたの上司が、「このあいだパパが」と思わず口走ったら、どう思いますか? あなた自身がご両親のことを、パパ・ママと呼んでいるので違和感はないかもしれませんが、普通だったら「えっ!?」って感じになりますよね。

もちろん上司でなくても、部下でもそうかもしれません。これは、年齢的なことというよりも、公私を区別できていないことが問題視されるからだと思います。他者の前で、自分の両親のことを父・母と呼べないということに違和感を覚えるのでしょう。「なんだ、この人は、ビジネスマナーも知らないのか」というふうになるわけです。ですので、これは30代男性がパパ・ママと呼ぶことが問題なのではなく、年齢に関係なく人前でパパ・ママと呼ぶことが問題だと思うのです。どうぞ、ご家庭のなかでは、これまでどおりにパパ・ママと呼んでください。けれども、人前では、「父・母」と呼ぶように気をつけましょう。

とはいえ、思わず口走るということも現実にはおこります。学校の女性教師を、もしくはおつきあいしている彼女を「お母さん」と呼んでしまった経験のある人、意外と多いのではないでしょうか。ひどいときには、今の彼女を元カノの名前でよんだりとか。パパ・ママに限らず、不適切な言葉をうっかり口走ることは誰だっておこります。ですので、ボク自身もですが、人前では油断しないようにしましょう。

(イラスト: のでこ)

○著者プロフィール

平松隆円…化粧心理学者 / 大学教員
1980年滋賀県生まれ。2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。国際日本文化研究センター講師や京都大学中核機関研究員などを経て、現在はタイ国立チュラロンコーン大学講師。専門は、化粧心理学や化粧文化論など。よそおいに関する研究で日本文化を解き明かしている。NTV『所さんの目がテン! 』、CX『めざましどようび』、NHK『極める 中越典子の京美人学』など番組出演も多数。主著『化粧にみる日本文化』(水曜社)は関西大学入試問題に採用されるなど、研究者以外にも反響をよんだ。ほかに『黒髪と美女の日本史』(水曜社)など。

(平松隆円)


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