【第2回】Yahoo!ニュースにも掲載された、「ポリアモリー」の私について(きのコ)

こんにちは、きのコです。

皆さんは「ポリアモリー」という言葉を聞いたことがありますか?
ポリアモリーとは、「恋愛のお付き合いは1対1でするもの」という限定をせず、全員がすべての関係に合意したうえで同時に複数の人とお付き合いする、という恋愛・性愛関係のことをいいます。浮気でも不倫でも二股でもない、「オープンな複数恋愛」とはどのようなものなのでしょうか。

この連載では、複数の人に同時に恋をしてお付き合いしている私・きのコが、ポリアモリー当事者のひとりとして、私なりの恋愛のかたちを綴っていきます。

今回は、私のパートナーたちについてお話したいと思います。
改めて、私にはパートナーが2人います。2人とも、私にパートナーが複数いることを承知のうえで、私とお付き合いしています。

複数の人と付き合っていると聞いて、「それって、浮気と何が違うの?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。浮気をどう定義するのかにもよるけれど、私は皆さんが考えている「浮気」とは、おそらくかなり違ったかたちの関係性を築いていると思っています。たとえば、私がパートナーたちと過ごすとある週末の様子は……。

Two women holding hands with a wooden background. One is caucasian, the other is black. Multicultural, homosexual love and friendship concepts.

パートナーの1人・Mさんとの日常

パートナーの1人・Mさんと私は一緒に暮らしています。少し早めに起きた私がシャワーを浴び、トマトジュースを豆乳で割って胡椒を落とした即席スープで朝ごはんをとっているうちに、もそもそとMさんも起きだしてきました。私がメイクをしている間は、とりとめもないお喋りの時間。話題は、いま気になっている映画のことだったり、新しく近所にオープンしたお店のことだったり、私が最近したデートの話をすることもあります。
出勤のときは、Mさんに我が家の最寄り駅まで送ってもらいます。いつも手をつないで歩くのですが、寒い季節にはつないだ手をMさんのポケットに入れるのが大好きです。
改札で「いってきます」のキスとハグをして別れ、私は会社へ。

もう1人のパートナー・Sさんの存在

金曜日の夕方は、週末を目の前にして、なんとなく社内がうきうきしているように思えるのは私だけでしょうか。定時ぴったりに退社すると、そのまま帰宅せずもう1人のパートナー・Sさんの家へ向かいます。Sさんの家では、ご両親も一緒にわいわいと食卓を囲みます。料理上手なご両親がいつも、新鮮な野菜や魚を使った手料理を食べきれないくらいふるまってくださって、お腹がはちきれそうになります。
夕食のあとは皆で人生ゲーム。1時間ほども盛り上がってから、ゲーム盤を片付けてご両親が寝室に引き上げたあとも、居間に残ってSさんとごろごろします。テレビの深夜番組にも飽きたSさんが、自分が幼い頃のホームビデオを延々と見せながら「見て見て! めちゃくちゃ可愛くない??」とはしゃいでいますが、ぶっちゃけ、私にとっては今のそんなSさんもめちゃくちゃ可愛いです。ひとしきり騒いだ後は、Sさんの部屋で布団を並べて就寝。

余談ですが、私がSさんの家にお泊まりしに行くというのは、あらかじめMさんに連絡済みです。わざわざ伝えているというより、Mさんと私は、Googleカレンダーでお互いの予定を共有しているのです。もちろん私がSさんと会う予定もすべて書き込んであるので、たとえば私の帰りが遅い時も、カレンダーを見てもらえば「あ、今日はSさんと遊びに行ってるんだな」と安心してもらえる、というわけです。

さて、次の日は早起きして、Sさんと一緒に、お互いの共通の趣味であるサバイバルゲームへ。1日思いっきりドンパチやって、Sさんも私もヘトヘトになるまで走り回りました。夕方、Sさんと別れて、砂まみれ埃だらけで帰宅。
家でのんびりゲームをしていたMさんがいそいそと出迎えてくれて、一緒にお風呂に入ります。今日のサバゲの話をしたり、エアガンで撃たれてできた痣を見せたりと、話は尽きません。お風呂から上がって、2人とも毎週楽しみにしているドラマの録画を一緒に観てから、ひとつのベッドで眠りにつきました。

いかがでしたか?

Mさんと一緒に暮らしながらSさんの家にもお泊まりしに行ったり、2人のパートナーとオープンにお付き合いしている私の週末の様子を知って、驚いたり混乱したりしている方もいるのではないかと思います。
「どうして2人と付き合ってるの?」「嫉妬されたりしないの?」「どうやってこういうパートナーたちと出会ったの?」などなど、たくさんの疑問がぐるぐると湧いているかもしれません。
そんな疑問に少しずつお答えしながら、パートナーたちと付き合うなかで笑ったり泣いたりする私の日常と、私なりの恋愛のかたちをここでお伝えしていきたいと思っています。

Written by きのコ