根拠がなくても信じたくなる! 血液型による相性診断のワケ(トイアンナ)

あなたの血液型は何ですか? たとえ英語で会話をしていてもこの質問に答えられるなら「君は日本人だね」と笑われるかもしれません。

日本人は出生時に血液型を知るのが普通ですが、海外では知らされないまま一生を過ごすこともまれではありません。
従って血液型占いや相性診断も日本ならではの文化です。

かつては採用時に血液型で選定した企業もあったほど信じられていた血液型の相性診断。
今では科学的根拠がないことが明らかとなったにも関わらず、雑誌の特集には欠かせない存在です。
ではなぜそこまで日本で定着したのかを考えたいと思います。

0303001

人口バランスが取れていた

日本人は珍しくすべての血液型がほどよいバランスで配分されています。
たとえばブラジルではO型が人口の100%を占めており、相性の占いようがありません。

私の住んでいるイギリスでもA型・O型が人口の88%を占めますので、血液型の相性占いがあったとしてもA型とO型の説明だけで事足りてしまいます。日本はちょうど占いで一喜一憂できるような血液型の割り振りがされていた珍しい国と言えるでしょう。

選択肢が少なく当てはめやすい

マーケティングではよく「商品の選択肢が多すぎると、人はどれも選べなくなる」と言われています。
たとえば品揃え豊富なスーパーでトマト缶が100種類並んでいてもどうすればいいのか分からなくなるのです。

雑誌などの占いでも20パターン以上の診断結果があると、診断することすら面倒になりませんか? 人は少ないパターンに当てはめて「これだ!」と話す方が心理的に楽なのです。

その点、血液型はたった4種類。少なすぎると信ぴょう性が薄れるのでちょうどいいバリエーションです。
さらに血液型の相性を考えても4×4=16パターン。グループで盛り上がるにはちょうどいい数です。

これまでに誕生日占いや動物占いなど数多くの診断がありましたが、はやりすたりなく支持されているのは12種類から診断する星座占いや相性を含め16パターンの血液型占いです。多すぎず、少なすぎない単純さが誰にでも受けたのでしょう。

血液型の相性占いは、飲み会で盛り上がるにはちょうどいい話題です。その一方で、あくまで結果は科学的根拠のない「お遊び」であることを踏まえ、性格を決めつけないように楽しんでくださいね。

 

参考文献:
縄田健悟『血液型と性格の無関連性 ―日本と米国の大規模社会調査を用いた実証的論拠―』, 2014年

written by トイアンナ