運命の相手を大発見!? 匂いフェチが恋愛にもたらすメリットとは?

あなたは匂いフェチですか? よく人は匂いで、自分とはできるだけ違う遺伝子の人を求めているといいますよね。厳しい生存競争を生き残るため、よりレベルの高い遺伝子を求めるのは、確かに理にかなっています。

でも、匂いフェチが恋愛にもたらすメリットって、何もこれだけではないかもしれません。今回は、匂いフェチが恋愛にもたらす可能性を探ってみたいと思います。

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気になる人を見つけやすくしてくれる

まずひとつは、単純に恋に落ちる可能性が広まることです。匂いを例えるのがちょっと難しいので、声フェチで考えてみましょう。

たとえば女性の声フェチって、男性の低い声が好き、ハスキーボイスが好き。好青年を感じさせる爽やかな声が好きなど。「いいな」と思える声は決まっていなくても、いずれも異性を感じさせる声に違いはないと思います。

声も匂いも、一種のセクシャルを感じさせるもの。つまり、相手を好きになったり、異性として強く意識させるポイントになるため、恋をするきっかけになるポイントはとても大きいですよね。

自分に似合った相手を自然と選んでいる

気になる人は、匂いを含めて何か惹かれる一面があるからこそ、相手のことが好きになると思います。ちょっとキツい言い方をしてしまうと、自分よりレベルの低い人では物足りなく感じられてしまい、かといって自分よりもレベルの高い人では、恋をする意欲は湧きづらいものです。

匂いが異性を感じさせるポイントになるのなら、当然自分が「いいな」と感じられる異性のレベルにも一枚噛んでいる可能性が高いでしょう。冒頭で触れたように、自分とは違う遺伝子を本能レベルで嗅ぎ分けているのであれば、匂いはいわば運命の相手を見極める探知レーダーです。

彼と一緒に映画を観た時、バーで飲んだ時。はたまた、ベッドで肌を重ねた時――。汗臭さとは別に、不快感を示す人と一緒にいたくないと思うのは、もしかしたら本能レベルで「この人は……」と危険信号を感じ取っているのかもしれません。

脳レベルで男性の下心や不安感を察知できる

人が本能レベルで、自分とはできるだけ違う遺伝子の相手を求めているのは、実際に大学の研究で発表されているようです。なんでも被験者が、血縁者と非血縁者を区別できるとか。

それを踏まえると、人が無意識レベルで自分とは違う遺伝子を持つ相手を求めている、というのも納得できますよね。ほかにも人は無意識レベルで、人の性的妄想に脳が反応していることを裏付ける、研究データもあるようです。

<米ライス大学のチェン博士らの研究です。20代の男性20名にビデオを見てもらいます。ビデオは20分間で二種類。片方は教育番組のビデオ、もう一方は男女二人が性行為をしている、いわゆるアダルトビデオ。見終わった後に汗を集め、その汗を女性19名に嗅いでもらいました。(中略)脳の活動をみると、アダルトビデオを見ながら出した汗を嗅いだときのほうが、『眼窩前頭野(がんかぜんとうや)』や『紡錘状回(ぼうすいじょうかい)』、『視床下部(ししょうかぶ)』といった脳部位が強く活動していました。「池谷裕二(2012)『脳には妙なクセがある』より」>

これ以外でも、人は不安の汗とスポーツの汗を、脳ではきちんと識別できているという結果も。いずれも匂いレベルでは見極めが難しいようですが、脳の無意識レベルでは見極めができているとなれば、なかなか感慨深い話ですよね。

おわりに

こうして分析してみると、恋愛において意外と侮れない匂いフェチ。時には頭で考えるのではなく、野生としての本能、女性としての勘を研ぎすまして、恋をすることも大事かもしれませんね。

【参考】
※池谷裕二(2012)『脳には妙なクセがある』(扶桑社)

 

Written by 柚木深つばさ