ゆとりある大人の女になるために捨てるべき3つのこと

「自分に呪いをかけないで」――これはドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』のゆりちゃん(主人公みくりの叔母)のセリフ。覚えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。ゆりちゃんが一番、その言葉を伝えたかったのは自分自身だったのではないか。今年49歳になる筆者は、そう思いました。

残念ながら女性は年齢とともに失うものが大きいことは否めません。でも、年齢を魅力に変える方法はあります。

30代からのほうが、若いころよりいい恋をしてきたと自負する筆者から、今回は「大人の女」だからこそ、捨てたいものを3つお伝えしたいと思います。

1.若さへの「嫉妬」

嫉妬というマイナスのエネルギーって、不思議と相手に届きます。「若さ」は、誰もが平等に持っていたはずのもの。失ったものに執着して、そこにエネルギーを送り続けることは非生産的ですし、そのストレスこそがアンチエイジングを妨げる原因にもなりそうです。

もちろん見た目が若いに越したことはないので、心身の健康と美を意識したいもの。前述のドラマ『逃げ恥』のゆりちゃん(49歳の設定)は、演じたのが、若々しく美しい石田ゆり子さん(47歳)だから魅力も説得力もあったのでしょう。原作のゆりちゃん(52歳)は法令線も描かれていて、よりリアルです。

職場に若い女性が多くて居心地が悪いなら、プライベートで自分が「心地よい」と感じる相手(人)、場所を見つけ、心地よく過ごす時間を作りましょう。共通の話題で話せる仲間がいると、年齢を気にせず盛り上がれるはずです。

2.他人への「批判」

「しんどそうだな」と感じるのは、人を批判してばかりの女性。人を見下すことで自分の心を保っているように感じます。

仕事柄、お年を召された役者さんにインタビューすることがありますが、大御所俳優さんも、新たな現場に入るたびに、そこでまた新たな場づくり、役作りをし、新たな発見をしておられるのを聞き、人生、死ぬまで勉強だなと思い知るのです。

以前インタビューした女優・江波杏子さん(74歳)もそうでした。学び、発見し、アイデアを出し、自分を更新し続けていて、輝きを放ちキラキラしていらっしゃいました。なおかつ、すべての俳優やスタッフ、物語ごと包み込む大人の女の包容力を感じました。

学び続ける人は「謙虚さ」を失わないので、簡単に人を批判したり、否定したりしません。若い人や異なる考えを認めるゆとりがあるのです。

また、つい否定や批判をしてしまうのは、心の奥底に「思うように人に認められていない」という不満があるのかもしれません。筆者にも身に覚えがありますが、自分に不満があったり、人から認めてもらえていないとき、人は周囲を批判するものです。

そういうときに大切なのは「自分を大切に扱うこと」。

寂しさを紛らわすために人と会うのではなく、自分を休ませてあげることです。少し早めに寝る用意をして、自分のからだに「ありがとう」と伝え、好きな香りのクリームやアロマをつけて、撫でたり手当てをしたりしてあげてください。

そして、自分の「我慢」をひとつ止めてみるのもいいでしょう。「我慢」や「がんばり」が増える度、人に厳しくなるものです。

また、自分を受け入れてくれる場(人)を見つけましょう。そして、しんどくなったら受け止めて(褒めて)もらいに行きましょう。知らない土地で、人からやさしさを受け取るのもいいでしょう。

人にやさしくしてもらえたら、また人にやさしくできるようになるものです。そのためには、普段から、自分の愛を、少しずつ人に配っておくことができると理想的な循環ができます。

3.他人が作ったルール

そもそも「ゆとりのある大人の女」ってどういう女性でしょうか?

要りますか? ゆとり。
本当にありますか? 余裕。

この記事で、こういうと元も子もないのですが、見せかけの「ゆとり」って、なんだか不恰好な気がするのです。

例えば、恋をすれば、年齢に関係なく心は乱れます。だから「恋」なのです。「大人の恋」はスマートに……なんて、誰が作ったルールでしょうか。

「本当は、会いたかったの」
「やっぱり彼氏は欲しいわよ」

なんて、さらっと言える「素直さ」と「勇気」が持てる女性のほうが、「ゆとり」を感じませんか? 素直に「かっこ悪い自分」を受け入れる大人の女性のほうが、かわいいとは思いませんか?

ゆとりある大人の女って「懐の深い女性」でもありますよね。でも、それは恋愛感情を抱いていない場合にできること。本当に好きな人のことなら、嫉妬もしますし自信喪失するものです。

それを、相手にどうぶつけるか。

ここが問題です。取り乱さないのは確かに理想的。でも、その思いを伝えないのは「大人のふり」であり、いずれ「都合のいい女」になってしまいます。思ったことは伝えましょう。

ただし、「アイメッセージ」がポイント。「あなたは◯◯してくれない」ではなく、「私は◯◯と感じる」という視点で話し、「ごめんなさい」と「ありがとう」を伝えられることが重要です。

男はときに「大人の女(都合のいい女)」「大人の恋」を求めます。割り切った関係がラクなら、それでもいいのです。でも、それが本当の意味で、心を満たしてくれるわけじゃないことも、歳を重ねてわかるはず。

恋愛に限らず「人との関係性を育む」には、待つ時間、育てる時間が必要です。そして、相手とも自分とも向き合うという「面倒なこと」を避けては通れません。「さらっとスマートに」なんて不可能なこと。

誰かが決めた「大人のルール」や「価値観」に疑問を持ち、自分がどう思うのか、どう感じるのかを大切に。

本当に包容力のある大人の女になるなら、異なる意見、価値観を、一度は柔軟に受け止めてみる。そして、簡単にジャッジせずに時間をかけて相手を見つめてみる。そんな「自分の価値基準」を持つことが大切なのではないでしょうか。
(文:藤嶋 ひじり)