いい妻、いい彼女なのに浮気されるのはなぜ?

どんな彼のことも受け入れる。
説教したり責めたりしない。
自由にさせてあげる。

……ずっと「いい彼女」「いい妻」をがんばってきたはずなのに、浮気されてしまう。その理由はなんでしょう。筆者の経験もふまえてお話しします。

理由1:男を選び間違えている

単純明快ですが、選んだ男が悪いのです。特に「完璧過ぎると息がつまる」と文句をいわれてしまった……なんていうのは、これ。相性もありますが「人を大切にする心」を持った人を選んでいれば、互いにサポートし合えるはず。

筆者はぶっちゃけてしまうと「一夫一婦制」という制度に、そもそも無理があると感じています。

人は変わりゆくもの。成長し、変化していくということは、好みも変われば、気持ちも変わります。一人の人を、何年も何十年も、ずっと好きでいるのって難しそうです。それでも、本当に仲がよければ、相手を大切にしたいと思えるはずです。

自分のためにがんばってくれているのに浮気をする。つまり、パートナーを大切にできないほどわがまま。もしくは、あなたを「母」のように「なんでも許してくれる相手」「一方的に愛を与えてくれる相手」だと思っている男だということです。

理由2:「いい妻」の基準を自分ひとりで決めている

「いい妻」ってどんな妻? 「いい彼女」ってどんな彼女? その基準、自分で決めてしまっていませんか? 筆者も最初の結婚では「なんでも受け入れてあげる、やさしくてかわいい妻」を演じていました。揉めごとが嫌いで、平和が好き。その分、問題を直視せずに「やり過ごす」ことをしてきました。

前夫が自己中心的であることは、つきあい始めてから薄々気づいていたはずでした。それでもそれを指摘することで、彼が怒ったり、結婚したいという彼の気持ちが変わったりするのが、きっと嫌だったのです。

でも、考えてみてください。「なんでもいいよ」と言ってくれるのが「いい彼女」「いい妻」なら、それを喜んで受け入れる男って、ちょっとおかしくありませんか? 相手がどう思っているのかを考えず、自分の心地よさだけを追求していても平気な男だということです。

理由3:甘やかして「ダメ男」を育んでいる

筆者は、前夫の前に4年間つきあっていた彼氏には感情をストレートにぶつけ、喧嘩もたくさんしていました。その彼に浮気され、相手の女から電話がかかってきて修羅場を経験したので、前夫に対しては「いい子」でいようと決めていました。

反省を踏まえた当時のモットーは、「パートナーシップに重要なのは『受容』である」。でも、そんな単純なものではありませんでした。

もともと自己中心的なところがあった(それは外に向けられるものであり、身内を守るための良い意味での毒でもあると捉えていました)前夫ですが、その横暴さを、さらに育ててしまったのは、私が「いい妻」を演じていたからだと離婚してから気づきました。

明確な証拠を押さえることはできなかったものの、結婚2年目、長女の産後半年もしないうちに、前夫は休日出勤が増え、社員旅行が直前になって1日伸びるという不自然なことがありました(ある対策により別れたようです)。

要するに「受容」ばかりしてきた結果、彼を甘やかしていたのです。「無条件に受け入れることが愛だ」という説がありますが、果たしてそうでしょうか。

「ありのまま」を受け入れる無条件の愛、見返りを求めない愛……それは、親から子への愛だけでいいと筆者は考えます。「許す」ことは必要ですが、無条件に受け入れることはありません。

パートナーの「ありのまま」を受け入れることは、互いの成長をストップ、もしくは後退させることにつながりかねません。

ともに寄り添い関係を育んでいくには、互いの「変化」つまり「成長」が必要です。そのためには「時間」と「思いやり」も必要です。

嫌なものは「嫌だ」と伝える。悲しいことは「悲しい」と伝える。男女間の「愛」は、そうやって育んでいくものではないでしょうか。

そのためには「いい妻」「いい彼女」を脱いで、感情を持った「等身大」の自分を見せる必要があります。「ありのままの相手」を受け入れるために、「ありのままではない自分」でいる。それは不自然で、一方的な関係です。

「愛」というエネルギーは循環してこそ続くもの。一方的な愛情は長くは続かないと筆者は考えます。

お互いの「嫌」と「悲しい」を伝え合い(批判したり感情をそのままぶつけたりではなく)、どこまで受け入れ、自分が変われるか。すぐには無理でも、変わろうと努力できるか。根本的な性格は大きく変わるものではありませんが、関係を長く育むには「変わる」「成長する」を厭わないことが重要なのでしょう。

そのためにも「いい子ちゃん」を卒業しましょう。相性や気持ちの変化などいろいろありますが、そもそも、「いい子にしていれば機嫌のいい相手」が、心からあなたを愛してくれることはないはずです。
(文:藤嶋 ひじり)