結婚のプロポーズに指輪って必要?

女性はとくに、結婚のプロポーズに際して指輪がほしいと思っている人が多いと思います。男でそういう人は、ほとんどいないですからね。「君さあ、おれに『結婚しようよ』と言ってくるんならさ、指輪くらいくれてもいいんじゃないの?」なんてことを言う男って、聞いたことがありません。

婚約指輪とは

結婚のプロポーズにあたって贈る指輪のことを、婚約指輪と呼びます。結婚を約束した証として指輪を贈ろうということです。

なぜブランドもののカバンをプレゼントするのでもなく、靴を贈るのでもなく、指輪を贈るのか?

昔から続いている風習には、かならず歴史的な意味があるとされています。婚約指輪は、紀元前(つまり大昔)のローマにその起源があるとされているようです。

昔は今のようにティファニーとかそういうブランドがなかったので、古代ローマ人たちは、鉄の輪っかを贈っていたそうです。その後、エジプトなどで、左手の薬指には心臓に通う静脈が流れているので、その流れを「愛」と拡大解釈して(?)、「エジプトでも婚約に際しては、左手の薬指につける輪っかを贈ろうぜ」となり、その風習が現在まで続いているのではないか? という説があるそうです。

今、わりとよく見るダイヤモンドの婚約指輪、これは、ダイヤモンドは地球上でもっとも硬い、という所から「永遠の愛」の象徴として用いられているのだとか。言うまでもないことですが、愛はダイアモンドほど硬くないので、中古品を扱っているお店に行くと、よくダイヤモンドの指輪が売られていますね。

婚約指輪を贈る習慣が残っている不思議

ふだん「昔の教え」を真に受けて暮らしている人は、きっと少ないと思います。たとえばお通夜やお葬式から帰ると、昔は玄関の前で塩を撒いていました。「ケとハレ」という考え方が、昔は根強くあったのです。ケとは、「けがれ(穢れ)」のケです。死者の世界とふつうに暮らしているわたしたちの世界とを、ケとハレと分けて考えていました。

そして、死者の世界(たとえばお葬式)から帰ると、体を浄化して、普段の生活(つまり晴れの世界)に帰ってきた、という儀式のようなことが求められたのです。塩は今でも神棚に供えるように、浄化の(穢れを落とす)パワーが強いのです。しかし、そのようなこと最近ではあまりやらないですよね?

にもかかわらず、婚約のときだけは、昔の(といっても、もの2000年以上前の神話を)、真に受けて「指輪がほしい」と言うのはなぜ?

もっと「実利」をとってもいいのでは?

婚約指輪は、一説によると「お給料の3ヵ月分」と言われています。結婚生活においてたとえば、旦那が失業したなどのとき、「当面は、婚約指輪を売って暮らすといいわ」という、いわば安心材料としての役割が、むかしは婚約指輪に与えられていたのです。

が、たとえば80万円で買った指輪を古道具屋さんに持って行って80万円で買い取ってくれるはずがないので、やがて「お給料3ヵ月分」という俗説も、どこかに消えました。まあ、むかしに比べ社会が豊かになったので、「万が一のとき」に備えるという発想につながったのでしょう。

女性のある種のロマンとして、愛の誓いの証に指輪を贈られたい、という気持ちは、今でも多くの女性がもっていますね。

そういうロマンに彼がつきあってくれるのか、「婚約指輪を買うくらいなら、その分のお金を貯金するなり、投資に回すなりしたほうが合理的なんじゃないの?」と思って買ってくれないのか?

最近ではその中間をとって「実利的なもの」を贈りあう人もいますね。たとえば婚約指輪の代わりに腕時計を贈りあうとか。

ただし、高給取りの男性は、プロポーズと同時に彼女にいまでも指輪を贈っています。

女性がもつロマンを満たそうと思えば、まずは金。この、世知辛い現実から、あなた独自の「婚約指輪の意味」を考えてみてはいかがでしょうか。

 

Written by ひとみしょう