美容整形と幸せ……第7回「肌荒れと自律神経の関係について」(看護師・現役風俗嬢 yuzuka)

こんにちは、yuzukaです。
現役風俗嬢でありながら、美容外科、精神科の元看護師という肩書きを持つ私が、「美容整形と幸せ」について語るこちらの連載。
第7回は、美容外科の中でも分野の分かれている「美容皮膚科」の中で「ストレスと肌荒れの関係性」という部分についてお話したいと思います。

皆さんのお肌のお悩みはなんでしょう?
ニキビ、ニキビ痕、赤ら顔、ほくろ、色黒……。美肌は難を隠すというのは本当で、色白で透き通った、シミひとつないようなお肌さえ手に入れることができれば、「儚げな美人」を演出することができます。

さて、ここで私自身の話を挟みましょう。実は私、一時期心配されるほど、お肌が汚かったんです。特に酷かったのは、精神科勤務時代でしょうか。不規則な三交代勤務と、初めての一人暮らしで自炊をしなくなったことによる栄養不足。そして新人時代に蓄積された精神的疲労。すべての「ストレス」が、お肌に映し出されました。

そもそも、ストレスってどういうこと?

「ストレス」を溜めると肌荒れが起こるというのは、皆さん周知の事実ですよね。ニキビが出来て皮膚科に行っても、「原因はストレスですね」とかたづけられてしまうことがほとんどで、「そんなことを言われても、別に悩みなんてないんですけど……」と、困惑してしまった経験がある方もいるのではないでしょうか?

ストレスというのは、心の不調だけをさすわけではありません。勿論心の不調も「ストレス」のうちのひとつですが、環境の変化、気温の変化、睡眠不足等、外敵要因も同じ「ストレス」として表現されます。

「嫌なことなんてないよ」という方でも、よくよくお話を聞いてみれば、引っ越しをしていたり、新しい彼とのお付き合いがはじまるなどの、生活の変化を伴っていることが多いです。心にとってはむしろプラスなことであっても、「いつもと違う」出来事や環境は、私たち人間にとって「ストレス」として蓄積されるわけですね。

ストレスに大きく関わるのは、自律神経だ

では、そんな多種多様な「ストレス」を抱えることが、どうして「肌荒れ」に繋がるのでしょうか。これには「自律神経」が、大きく関わっています。

「自律神経」というのは、「自分の意思とは関係なく、刺激や情報に反応して、体のコントロールをしている神経」です。興奮した時に自然と心臓が早くなったり、瞳孔が開いたり、呼吸が早まったりするのは、自律神経の中でも「交感神経」の働きです。
その反対で、食事や睡眠中等、リラックスした時の体の反応。筋肉がゆるんで体の力がぬけ、呼吸のスピードがゆっくりになり、体温や栄養が、身体中にゆっくりと行き渡っていくような「ゆったりとさせる反応」を起こさせるのは、「交感神経」の反対のはたらきをする「副交感神経」という神経です。

自律神経はこの、お互いに反対の働きをもつ「交感神経」と「副交感神経」に分かれていて、それぞれを、うまく交互に働かせながら、私たちの生活を支えています。

では、自律神経とストレスは、どう関わっているのでしょう。実は、心や身体にストレスが加わると、この「自律神経」が上手く機能しなくなってしまいます。「自律神経失調症」が、代表的な疾患ですね。

今まで無意識化で体や心の調整を行っていた2つの神経がうまくシンクロしなくなることにより、体のあちこちにダルさが生じたり、やる気が出なくて情緒不安定になったり、食欲がなくなったり……。自律神経が乱れることによっておこる症状は様々で、人によって違います。

体そのものに異変が起こっているわけではないので、病名はつかないことがほとんどです。様々な不調から病院を受診した結果告げられるのが、肌荒れの時とも同じ「ストレスですねー」という診断な訳ですね。

「ストレスが原因」というと、未だに甘えだとか、心の問題で、科学的に証明されていない曖昧なものだと捉える方もいますが、大きな間違いです。「ストレス」は、神経や脳が関わった、れっきとした「心や体の調子を崩す、真っ当な原因」なんです。

どうして自律神経が乱れると、肌荒れが起こるの?

では、「ストレス」がたまると、「自律神経」が乱れ、体や心に不調を生じる。というところまで分かったところで、それがどうして肌荒れに繋がるのかというお話をします。

まず、ストレスによって自律神経が乱れると、呼吸や血液循環、リンパの流れが、スムーズではなくなって来ます。呼吸、血液、リンパは、体中に酸素や栄養を運んだり、反対に、老廃物を流しさる働きをしますから、そこが乱れると、当然、お肌にもしわ寄せがきます。お肌に充分な栄養素が送られづらくなるわけですね。

栄養が足りなくなると、お肌のターンオーバーが乱れてきます。ターンオーバーは、「原因不明の肌荒れ」に関わる原因の中でも、大きな割合をしめています。
ターンオーバーは通常、28日~56日の周期で行われています。(部位による)ターンオーバーは、言ってしまえば「お肌の生まれ変わり」ですから、ビタミンをはじめとする様々な栄養素が必要になりますが、自律神経が乱れ、そういった栄養がうまく供給できなくなると、ターンオーバーに遅れが生じたり、逆に、不十分なままで新しいお肌が作られたりしてしまいます。

古いお肌がうまく生まれ変わらないと、ニキビを中心とした肌荒れが起こりやすくなりますよね。

また自律神経の乱れは、ターンオーバー以外にも、多くの「お肌の不調」に、間接的にも関わってきます。

例えば「交感神経」がやたらと優位に働くことにより、血管が収縮する。これも、血管を使ってお肌に運ばれる「栄養」の通り道が狭くなることに繋がりますから、肌荒れの原因になりますし、「副交感神経」がうまく働かないせいで、夜眠れない日が続いたり、睡眠の質が下がり、寝不足が続いたとしたら……。睡眠中にしか分泌されない、お肌の健康に必要不可欠な成長ホルモンが分泌されず、これまた肌荒れに繋がります……。

自律神経の乱れによる体の不調は、これ以外にも多くの種類があげられますよね。様々な体の不調は、直接的にはお肌に関わっていないように見えてしまいますが、実は、ひとつひとつを紐解いてみると、肌荒れを引き起こす大きな原因になっているわけですね。

まずはできるところから、自律神経を整えよう

自律神経が肌荒れの原因になることが分かったところで、「じゃあ、どうしたら自律神経を整えることができるの?」という疑問に繋がってくると思います。
ストレスを溜め込むなとか、環境の変化を避けろといわれても、無理がありますよね。自分自身の力で自律神経を整える方法を、少し考えてみましょう。

自律神経を整えるというと難しいので、「リラックスをする」と考えたほうがよさそうです。リラックス、すなわち「副交感神経」を優位に働かせる。これが、「自律神経を整える」1番確かな方法です。

「ぬるめのお風呂(41度以下)」につかる、「深呼吸をして呼吸を整える」なども、ひとつの方法ですし、思い切って奮発して「マッサージを受ける」のもおすすめです。
意識して体と心をリラックスモードに持って行くことによって、副交感神経が優位に働き、本当の意味で体を休めることができるわけです。

そして、1日の最後には、灯りを落とし、ゆっくりした雰囲気の中で、早めに眠りにつくこと。自律神経を整え、体内時計を戻し、成長ホルモンを分泌させながら、栄養を体中に行き渡らせる……。

どんな美肌術よりも確実で、誰にでも行える方法が、「自律神経」を知ることによって、見えてきそうですね。

皆さんも、自分にあった「整え方」、見つけてみては如何でしょうか。

 

Written by yuzuka