対人恐怖症は恋愛できない? 恋をするためにはあきらめの気持ちを持とう

人の性格はそれぞれ。全くおなじ性質や考え方をしている人というのは、周囲を見回してもそうそういないものですよね。「みんなちがって、みんないい」とはいいますが、性格によっては日常生活で色々と疲れてしまう原因になる場合もあります。

自分勝手な人は周囲から反感を買ってしまいがちですし、引っ込み思案の人は周囲とあまりコミュニケーションがとれません。こういったタイプは、恋愛をする上では不都合な性格をしているといっても間違いではないでしょう。

ただ、自分の欠点に気付いて対策することができれば、恋人を作ることも不可能というわけではありません。

対人恐怖症の人は、どうやったら恋愛を楽しめる?

根本的に恋愛に不向きな性質の人というのも、残念ながらいます。対人恐怖症の人がこれにあたります。

そもそも他人と交流することに恐怖心を抱いているわけですから、友達を作ることも、恋をすることも、非常に困難といってもいいでしょう。他人とかかわりを持たないという生き方もひとつの個性ですが、この個性をプラスに考えるというのは、当人にとってもなかなか難しいところですよね。
対人恐怖症の人が恋愛をするには、どういった努力をすればいいのでしょうか。

対人恐怖症が表面化してしまうきっかけは人それぞれですが、いずれにしてもこれを発症してしまうと、友達どころか知人すらなかなか作れません。

実は筆者も、他人とのコミュニケーションが苦手で、20代半ばまで自分の親とすらまともに会話することも難しく、22歳から26歳までは引きこもり状態になってしまい、その間の貴重な恋愛適齢期を完全にムダにしてしまいました。
つくづく、これほどもったいない時期はなかったなぁと思っています。

ではどうやって対人恐怖症を乗り越えたのかといえば、「克服は無理だ」とあきらめたことが大きな転換点だったように思えます。自分の性格を成人して以降、いきなり生まれ変わったかのように変えるなんて器用なこと、誰もできやしないんです。

できないことをやろうとして悶々と苦しむぐらいなら、対人恐怖症だけどこのまま年齢を重ねると人生がつまらないので、どうにか上手くやろうという気になるしかないと思ったわけですね。

あきらめることで自分も周囲も許せるようになる

対人恐怖症の一番のネックは、周囲の目に対して上手に振る舞おうとして緊張してしまい、言動がおかしくなってしまうことが、当事者としての率直な考えです。たとえ周囲はそこまで期待していなくても、尋常ではないプレッシャーを感じて失敗してしまい、自己嫌悪に陥るというループ。
これから抜け出すのは、なかなか大変なことです。

今だって、完全に対人恐怖症を克服したわけではありません。相変わらず知らない人に会うときや、知らない場所に向かうときはプレッシャーから吐き気や腹痛に悩まされますし、これはもうそういうものとして割り切るしかないと感じています。
割り切るということは、ある種あきらめてしまうということですね。

専門家のカウンセリングなどが効果的な場合もあるんでしょうが、筆者にはあまり効きませんでした。かといって、ずっと家にこもっているだけの人生は、何度も書くように、ひたすらつまらないんです。

だからいつしか筆者は、自分の対人恐怖症を完治させることはあきらめて、周囲も誰も自分に期待していないと思い込んで生きるようになりました。そうでもしないと、とてもじゃないですが新しい出会いも、仕事も、なにもかもできなくなるので、これは仕方ない処置でした。

結果的にこのあきらめのおかげで、今では周囲に自分の対人恐怖症について悟られることはなくなりました。自分の弱点を気づかれないというのは、それだけで多少気楽になるものです。そして気楽になって初めて、恋愛をするだけの気持ちの余裕が生まれます。

おわりに

一口に対人恐怖症といっても、実に様々な問題が生じるものです。過度の不安や緊張というものは、それだけで病気の呼び水といってもいいでしょう。

緊張し続けることで精神的な不調を引き起こすのはもちろん、自律神経の乱れから正常な睡眠も難しくなり、身体的な問題も起こりやすくなります。

そしてこれらの原因である対人恐怖症は、はっきりいって一生モノの付き合いになってしまうのが、面倒なところです。どうせ完治が難しいなら、最大限気にしないこと。もう本当にこれに尽きます。

対人恐怖症に苦しんでいる方が、もしもこのコラムをご覧になっていたら、ぜひ今より少しだけ肩の力を抜いて生きてください。

恋愛って、気持ちに多少の余裕がないと長続きもしません。まずは緊張が充満したまま生活している自分の体に、蜂の一刺しで穴をあけてガス抜きをしましょう。

悩みや不安はどうせ毎日たまっていきますから、せめてこれからは「周囲の期待の目なんて最初から向けられてない」ぐらいの気持ちで生きるようにしてみてはいかがでしょうか。

 

Written by 松本 ミゾレ