女子に物申す! こんな合コンには行くな!

今も昔も男女の出会いの場といえば「合コン」だ。いや、”今も昔も”は言いすぎた。せいぜいここ数十年のことかもしれないが、ただまぁ現代において「合コン」が男女の主要な出会いの場であることは間違いないだろう。

かく言う俺も、これまでに数多くの合コンに参加してきた。なぜか。決まってるだろう、彼女がほしかったからだ!

しかし、である。驚いたことに、俺は合コンで彼女ができたことなど一度たりともないのである。

おかしいじゃないか。合コンは男女の出会いの場なんじゃないのか。そこで勝率ゼロってことはつまり、彼女ができる可能性ゼロってことじゃないか。おいおい、ふざけないでくれよ……。いくら俺が非モテだからって、それはないよ……。

とまぁ絶望していたわけなのだけど、最近気づいたことがある。それは、「合コンにも良い合コンとダメな合コンがある」ということだ。巷では「合コンでの必勝テクニック」なんてものが出回っていたりするが、それ以前に「良い合コンとダメな合コン」の見分け方を覚えるべきなのだ。

○ダメな合コンって?

まずはダメな合コンから説明していこう。

ダメな合コンとは、いわゆるフツーの合コン、つまり「飲み会」のことだ。意外に思うかもしれないが、スタンダードな合コンで異性と仲良くなるのは男女ともに結構ハードルが高い。

というのも、合コンは知らない男女が6人なり8人なりで集まる場であり、最初はお互い手探りの状態からスタートする。「合コン」という呼称のせいでテンションが上がっているかもしれないが、冷静に考えてほしい。

これはつまり、知らない女の子複数人と、話のネタになるわけでもない小部屋(居酒屋の個室)に閉じ込められて、「さぁ、話しましょう」という状態なのだ。ここから話を盛り上げ、相手に恋愛対象として見てもらうところまで自分のポジションを引き上げるのは、めちゃくちゃに難しいことだとは思わないか。

俺はたしかに非モテのコミュ障だけど、そうじゃなくてもこの状況はなかなかにつらいものがある。事実、友だちが主催した合コンに参加したときは、いつもはそれなりにしゃべり慣れていると思っていた友だちですら盛り上げきれず、時々切れてしまう会話に微妙な空気が流れてしまっていた。俺に至っては、何とか発した言葉が「このお通し、おいしいね」だった。違う、俺はワカメとキュウリの酢の物を食べるために4,000円も払ったんじゃない!

なんでそんなことになってしまったかというと、参加者にとっての共通体験がほとんどゼロだからだ。さっきまで知らない者同士だった男女が、いきなり腹を割って話をするのは難しい。となると、「話のネタ」が絶対に必要だ。学校の同級生や職場の同僚といった関係性があればそのあたりの話でつなぐこともできるが、俺がうっかり参加した合コンは幹事同士が知り合いなだけで、共通の友人もグループもない状態で集められた男女だった。これで盛り上がるのは少々難度が高い。

もちろん例外もあって、素人離れしたコミュ力を持ったヤツや、芸能人や有名人が混じっていれば初対面でも盛り上がることもあるだろう。ただしその場合、飲み会としては何とか成立するが、その場の主役は全部そいつが持っていくことになるので、結局その他大勢としては旨味がまったくない状況なのだ。

○良い合コンとは

じゃあ「良い合コン」とは何か。

見分け方がある。ずばり、「居酒屋以外で開催される合コン」だ。

そんなのあるの? と思われそうだが、意外とある。例えばバーベキューとか、お花見とか、居酒屋は居酒屋でもちょっと変わったアトラクション的なお店とかである。これなら話すべき内容がすでに存在しているので、そこを起点に話を振っていけばいい。別に男に限らず、女性だって同じことだ。ていうか、話の弾まない飲み会は、女性にとってまたちょっと男とは違った大変さがあるように思う。

以前の飲み会でのことだ。例によって微妙な間柄で集められた俺たちは、男女はおろか、男同士も初対面という、とんでもない状況だった。ここが居酒屋でなくペンションだったら、「これから殺し合いを始めてもらいます」みたいなアナウンスが響き渡ってもおかしくない、そんな状況だった。

飲み会が始まっても、空気は変わらなかった。ここで難しいのは、たとえ無理にテンションを上げて盛り上げても、「無理にテンションを上げて盛り上げようとしている感」がにじみ出てしまうことだ。

幹事をサポートすべく、俺たちも何とか話を盛り上げようとするのだけど、いまいちうまくいかない。そりゃコミュ障がそう簡単に治るわけはないのだ。で、見るに見かねたのか、女性陣の一人がついにモノマネを始めたのだ! 女性にとってもこの空気は耐え難いものだったのだろう。しかし、男どもは使い物にならない。だから、一肌脱いでくれたのだ。

このモノマネが意外とうまくて、場はそこそこ盛り上がったのだけど、俺はそのとき自分のふがいなさを呪いながらこう思った。

合コンで、女性を道化役にするのは絶対にNGだ。なぜなら、モノマネで俺たちを笑わせてくれた彼女の目はまったく笑っておらず、はっきりと「このメンバーとの2回目はない」と語っていたからだ。

今後、皆さんも合コンへ行く機会はあるだろう。「どんな人が来るのか」はたしかに重要事項だ。気になるのもわかる。だが、合コンの最重要ポイントはそこではない。「どこで、どんな風に飲むのか」の方が重要だということを忘れてはいけない。

俺の屍を乗り越えて、この夏はぜひ素敵なアバンチュールを楽しんでほしい。

※画像は本文と関係ありません。

(KOTEN)


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