不仲の原因にもなるので気をつけて! 仕事と恋愛モードの上手な切り替え方

 最近、知人男性からこんな相談を受けました。それは「デートをすると、彼女が仕事のテンションを引きずっていて全然楽しくない」というもの。「仕事ができるところや知的なところに魅かれたものの、2人でいるときに常に緊張感が漂っているのはつらい。もっと甘えてほしいし、安らげる時間をすごしたい」と言います。

 一瞬、「働く女性だっていろいろ大変なのに、勝手なことを言って……」と思いましたが、確かにデートが毎回ピリピリしていては、お互いつらくなりそうです。約束をしたということは、彼女も彼とすごす時間を楽しみにしていたはず。それなのに、なぜ、仕事モードのまま彼に接してしまうのでしょうか。

 ちょうど、働く女性から仕事と恋愛モードの切り替えがうまくできないという悩みを聞いたばかりだったので、その原因と対策について考えてみました。

■仕事モードでいるほうが楽

 「仕事モードのままでいるほうが楽」と言うのは外資系企業に勤める30代の女性。「社会人になりたてのころはふわふわしたプライベートモードが基本で、仕事をするときだけキリッとした女性を演じているという感覚でしたが、いつの間にか、テキパキと効率よく物事を処理して論理的に話す、仕事モードの自分がベースになっていました」。

 キャリアを重ね、やりたい仕事を追求するうち、仕事モードでいることのほうが快適に感じられるようになったそうです。確かに、女性が1人暮らしをしながら働くとなると、人に頼れない場面も多いので、自然といろいろなことを自分でできるようになりそうです。とはいえ「ずっとこのまま、強くなる一方なのも良くない気がしている」という彼女。

 この場合の対策としては、日ごろから甘えたり女性らしくしようと頑張るのではなく、デートの約束があるときだけ恋愛スイッチを入れるという方法がおすすめです。プレゼンのときにスーツを着るのと同じように、デート用に甘い香りや揺れるピアスを身につけるとモードが切り替わりやすくなります。

■他に甘える相手がいる

 彼に甘えられないのではなく、そもそも甘えたいと思っていないという女性もいました。「切磋琢磨しあえる男性が好きなので、つきあう相手には刺激だけを求めています。かわいくない、女性らしくないと言われて別れてしまったこともありますが、甘える相手は、犬と家族で十分。家で犬と遊んだり母とおしゃべりをしているときは本当にリラックスできます」。そう語る20代の女性は、仕事が楽しくて仕方がなく、今は刺激して成長しあえる人としかつきあいたくないと言います。

 ここまで好みがハッキリしていると、男性に安らぎを感じてもらうのは難しそうですが、彼のことが好きな場合は相手を傷つけない配慮が必要になります。

 彼から「素直に甘えてもいいんだよ」「もっとリラックスしてすごしたいな」と言われたら、そういうことを求めていないと言い返すのではなく、「私は、今のままで十分楽しいし、お互いに刺激を与えあえる関係でいたいな」のように、相手に求めていることをやんわりと伝えましょう。時間をかけてうまくすり合わせることができれば、お互いにストレスなくすごせるようになると思います。

■女性らしく振る舞うのが恥ずかしい

 デート中に可愛らしく振る舞うのには抵抗があるという声もありました。「10代ならともかく、大人になってベタなことをするのはなんだか恥ずかしくて……。デートの約束で浮かれるとか、彼の目を見つめてうなずくとか、もはや漫画やドラマの中の出来事です。自分からはかけ離れた世界になっていますね」。恋からしばらく遠ざかっていたり年齢を重ねたりすると、そんな風に感じる女性が多いようです。交際期間が長くなり、デートがルーティンになっているというケースもありました。

 無理をして頑張る必要はありませんが、「彼が喜ぶなら、たまにはベタなことをしてあげようかな」「いろいろなモードですごすのも楽しいかも」など、余裕を持って楽しんでみると良さそうです。大人になると、経験値が上がり、新鮮な体験をしたり冒険をしたりする機会が少なくなるので、恋愛モードへの切り替えが良い刺激になるかもしれません。いつもの場所や空間で実践するのは難しいという場合は、旅先など、非日常空間で試すと抵抗感が少なくなります。

 モードを切り替えたり役割を演じたりするのは、本来、女性が得意な分野のはず。無理のない範囲で楽しみながら恋愛スイッチを入れられたら良いですね。

【吉戸三貴の恋愛コラムガイド:吉戸 三貴】

All Aboutの他の記事を読む