同性婚は未だ日本ではタブー? 多様な愛の形を阻止する理由はない

恋愛って、当事者によってその形態は大きく異なるものです。美男美女が織り成す、ドラマ顔負けの素敵でキラキラした恋愛もあれば、大人の男女のどこか泥臭い恋愛なんてのも味があって良いものです。まさに千差万別、そういう違いがあるからこそ面白いものなんですよね。

昨今では、LGBTの人々の恋愛模様についても、しばしばニュースなどで取り上げられる機会が増えています。多くの人に目に触れることによって、一見すると恋愛の多様化についての理解が深まりそうで素晴らしく思えるのですが、個人的にはまだまだ一般的な恋愛の形態とは程遠いように感じられます。

同性婚が当たり前の時代なら、いちいち話題になることはない

2015年から東京都渋谷区はLGBTのカップルに対して“結婚に相当する関係”と認める証明書の発行をスタートしています。この試みは多岐に渡る恋愛に幅広く対応するための手段の一つとして、当時新聞やワイドショーでもそこそこ報じられていました。

それから2年あまり。現在ではLGBT専用のトイレの設置など、インフラ面でもLGBTを支える動きは増しています。それはそれですごく好ましいことではあるのですが、一方でこういう報道がされている今の段階は、まだまだLGBTはニュースになるほど珍しいものなのかな、という気にはなってしまうところです。

愛情の形って、究極的には性別にとらわれる必要も本当はないんですよね。ひとえに愛情と言っても、性愛、隣人愛、庇護愛などさまざまな形がありますし、一般的な男女のカップルですら、性愛だけに縛られているケースもあれば、他にもいろんな愛の形式を有している場合もあります。

そういった意味では、同性婚自体をもっとポピュラーなものとして扱っても良いように思えるのです。

同性愛・同性婚が話題にならない社会を目指すために必要な心構え

LGBTに対する理解は、年々深まっていることは間違いありません。が、その理解が深まっている根本には、当のLGBTの人々が自らの日常を犠牲にして、自分たちのことをもっとよく知ってほしいと思い、さまざまな主張をしている点を忘れてはいけません。

まだまだそういう当事者側の負担がなければ、なかなか一般の人には理解してもらえないという現状だということですね。

昨年筆者は、女性同士の結婚式の模様がテレビで紹介される様子を目にしました。同性婚をする人々が、わざわざメディアを招いて結婚式の様子を紹介してもらうというのも、他のLGBTの人々への奇異の目を減らすために行っている部分が少なからずあるのではないかと思っています。

同性婚に対しての好奇の眼差しは、まだまだ多いのが事実です。しかし恋愛の多様化が許された社会というのは、誰にとっても住みよいものになることでしょう。どのような形であろうと、恋愛はより自由に楽しめるような雰囲気を作ることが大切です。

おわりに

2017年9月現在、日本ではまだ同性婚は認められていません。結婚とはあくまでも法的な手続きでしかなく、書面1枚で成立する契約だと思えば、それも大したことではないように思うわけですが、なんにせよ本人同士が愛し合っているのに結婚は制度上不可能というのは、人生選択の自由度を著しく妨害しているとも感じられるところです。

同性婚を認めるにはまず結婚制度の改定をしなければならず、それがネックになっている点もあるでしょう。今後何年も現行の法律のまま、同性婚は認められない状態が続くのかもしれません。

しかし、法律は常にマイナーチェンジされ続けて今に至っているわけなので、永久に同性婚ができない国のままということはないでしょうし、当事者のLGBTの人々も、一刻も早い制度の見直しを望んでいるでしょう。

テレビやネットでLGBTの人々の自由な恋愛模様が描かれることは、もうそんなに珍しいものではなくなりました。しかし、そういった形で発信できる人々は、ほんの一部なのかもしれないという考えを持っておくことも、大事なことではないでしょうか。

現状、同性愛・同性婚について悩んでいるLGBTの方はまだまだ潜在的に大勢いるはずです。恋愛の多様化は、やがて文化そのものの、より柔軟な受け入れ態勢を育みます。

男女のする恋愛が素晴らしいのは当然ですが、一方で同性愛・同性婚にも見逃せない素晴らしい部分があるのではないか。そう追求する姿勢を持つというのも素晴らしい発見に出会える第一歩かもしれませんね。

多くの人々が納得できる結婚制度の成立が、1日も早く訪れることを願ってやみません。

 

Written by 松本 ミゾレ

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