8通目:風俗嬢、ブスでも稼げます。(yuzuka→トイアンナ)

こんにちは、yuzukaです。
今回の文通テーマ、「風俗」の1通目では、順風満帆なキャリアウーマンのイメージがある人気ライター、トイアンナさんへ、看護師を辞めて風俗嬢になり、泥水をすするような人生を送ってきた私yuzukaが、「風俗嬢、差別してますか?」という問いをぶつけました。

ちょっと棘のある内容でしたから、良い意味でも悪い意味でもたくさんのご意見を頂きましたが、今回もちょっと……賛否両論を呼ぶ内容になりそうです。

私はこの目で見て来た、感じて来たことしか書きませんし、綺麗事で誤魔化したりもしたくないのです。

さて、前回のお手紙へ、トイアンナさんからお返事を頂きました。

 

トイアンナさんの前回記事はこちら
7通目:風俗って、並の女性じゃ稼げない厳しいお仕事です(トイアンナ → yuzuka)

 

トイアンナさんに投げかけられた、「一般職でも通用するコミュニケーション能力がないと、風俗嬢としても稼げないのではないか」という疑問に加え、恐らく風俗業界に足を踏み入れたことのない人が、皆さん考えたことのありそうな「ブス」や「コミュ障」だと、風俗嬢でお金なんて稼げないんじゃないの? という疑問について、お答えしてみようと思います。

「美人」だからサービス料が高い。は、大間違い

まずは誤解を生みやすい「高いお店」と「安いお店」の違いについて説明しようと思います。これはデリヘルやソープランド等、そもそも業種によって違うのですが、風俗嬢の真骨頂である「ソープランド」についてで言えば、「サービス料は顔では決まらない」が、正解です。勿論、「美人しかとらない」というコンセプトでサービス料をあげているお店も存在しますし、美人の方が稼ぎやすい、高時給を貰いやすいというのは、確かです。

しかし所謂「高級店」と「格安店」の明確な違いは「顔面偏差値」や「コミュ力」ではなく、「サービス内容」なのです。

ここで明言はしにくいのですが、例えば高級店では「即即+2回戦以上」というサービスが、ほぼ確実に求められます。「即即」というのは、「即尺(即フェラ)即ベッドイン」の略で、つまりはシャワーを浴びていないお客様と、肌を合わせるというサービスです。2回戦以上は、おそらく皆さんが想像している通り「求められるだけ体を重ねなさい」という意味ですね。

それ以外にも高級店ならではの「ちょっと嫌悪感が湧きやすい」サービスがたくさん存在しており、それができるかどうかが、「高時給のお店で働けるか」の基準になってきます。

一方格安店は、サービス内容がライトな場所が多いため、「高級店」と比較すれば三分の一以下の時給である場合もあるのに、誰の目から見ても可愛くてコミュ力の高い女の子が、あえて「格安店」に所属している。というケースも、とっても多いです。そしてそれと同じかそれ以上、「ブス」や「コミュ障」に分類されている女の子も、同じお店に存在しています。

そして、ここでもうひとつ誤解を解消したいのが、「単価が高いお店に所属できた方が稼げる」という物の見方です。実は一日トータルで見ると、「格安店」の方が「誰でも」安定して高収入を得ることができるというのが、本当のところだったりします。

世の中まだまだ不景気。確かに「高級店」であればそれなりの接客レベルがなければリピート客はつきませんし、そもそも「新規客」の絶対数が少ないですから、稼ぎ続けるのは至難の技。でも格安店には、毎日「誰でも良いから抱かせろ」と、少ないお金を握りしめた男が、あくせくとやってくるのです。

そういう男達は、風俗嬢に「容姿」や「コミュ力」を、あまり期待していません。よく芸人さんが「風俗でババアが出てきたぜ」なんて笑い話にしていますが、「良い子に当たったらラッキー」なんてギャンブル気分でお店に来る男は、山ほどいるのです。
確かに、極度の「ブス」や「コミュ障」だと、リピート客は掴みにくいかもしれません。
でも、新規客の絶対数が多いお店では、数をこなせば稼げる場合もあるのです。

因みに私もいろんなお店に所属しましたが、一番稼げていたお店は「格安店」でした。ただし数はかなりこなしましたから、「風俗嬢には体力が必要」という点は、同意します。

「究極の接客業」だとは思わない

「風俗嬢って、究極の接客業だよね」
これ、本当によく耳にします。でも私は、そうは思えません。私は精神科や美容外科で看護師として働いた経験があります。とくに勤めていた美容外科は「ホテルのような接客態度」をコンセプトにしていましたから、「関西弁を直さないと採用できません」と言われた程です。毎日患者様に喜んで頂けるよう、態度、表情、言葉遣いに気をつけていました。

一方風俗嬢をしていた頃は、言葉遣いはおろか、目を合わせることすらしませんでした。理由は単純に、私は風俗嬢であることに誇りもなく、やる気なんてなかったのです。

事実、それでも稼げましたし、クレームをつけられたことはありません。
反対に、美容外科で注意をされることは度々ありましたから、私の「接客態度」は、並以下のはずです。

それでも風俗嬢としては、お金が稼げて、クレームもないということは、風俗嬢に求められる接客レベルは、「一般職に求められる接客レベル」より、相当低いということになります。

周囲の話を聞いていても、聞こえて来る会話を聞いていても。お客様の前でタバコを吸いながらとても綺麗とは言えない言葉遣いで下品に笑っている女の子が、たくさん存在しました。

勿論、トイアンナさんがヒアリングしたような、接客に気を使い、お客様を思って日々働いている風俗嬢の方もたくさん存在するとは思いますが、そうでない方もたくさんいるし、そうでなければ稼げない。というわけではないのです。

【数ヶ月以上売上を出せる風俗嬢は、一般の接客業もこなせる体力と社交性を持ち合わせていました】

確かに、「同じお店」で一定額を稼ぎ続ける。しかも、数ヶ月以上人気嬢で居続ける。というのは、並みの努力ではできないと思います。でも、「稼ぐ」ことだけを考えれば、そもそも同じお店にいる必要はありませんし、「人気嬢」で居続ける必要もありません。

注目されるうえ、優先的にお客様をつけてもらえる新人期間だけ働いて、違うお店に移転することを続けるという、「転々虫」と呼ばれる働き方する女の子もいますし、期間限定で地方に遠征して短期集中型でお金を稼ぐ「出稼ぎ」という働き方もあります。それならリピート客をたくさんつけなくたって、稼ぎ続けることができますよね。

「同じお店で生き残ること」は難しいですが、「風俗で稼ぎ続ける」ことは、そこまで難しくないと、私は考えます。

確かに、「じゃあ、どれだけ醜くて、どれだけコミュニケーション能力」が低くても、絶対に面接に通って美人やコミュ力の高い女の子と同じだけ稼げるのか? と問われれば、断言はできません。でも、設けられている最低ラインが「一般職」よりかなり低いとうのは、確かだと思っています。

だからこそ「弱者救済」にあたる場合がある。と、前回の記事でも取り上げたんですよね……。

「風俗嬢であることを正当化」してほしくない

さて、ここでトイアンナさんに聞いてみたいことがあります。
それは、「風俗嬢であることに誇りを持つべきではない」という、私が訴え続けているこの意見について、トイアンナさんならどう考えるのか、という質問です。

トイアンナさんは、数々のヒアリングを通し、風俗嬢は「究極の接客業」であり「誰でもなれるものではない」という考えに至ったんですよね?

だとしたら、「風俗嬢をできている私はすごいのだ」と、風俗嬢である自分に誇りを持つことについて、間違っていないとお考えでしょうか?

実は私はずっと、そこを危惧しているのです。

と言いますのも、風俗嬢の出戻り率は、非常に高いです。

「風俗嬢ができるってことは、一般職につけるだけの社会性があるんだ」と安心してその業界にどっぷりと足を突っ込み、いざ何かのきっかけに「一般職」に再就職することになったら……。自分の社会性の低下に落ち込み、すぐに退社してしまう……。なんてケースを、何度も何度も見たことがあります。

そしてそれは、私自身の実体験でもあります。

私はどうしても、「風俗嬢」であることに自信を持つべきだとは思えません。
年齢等を考慮すれば一生働ける仕事ではない。そして働けば働くほど「普通の社会生活」には戻れなくなってくる。

だからこそ、普通の感覚を失う前に「こんな仕事はやめなくちゃ」って思って欲しいのです。

これって、間違ってますか?

トイアンナさんの意見が聞きたいです。

 

(あなたはどっち派!?恋学アンケート実施中!!)
あなたは風俗嬢が、風俗嬢であることに誇りを持つべきだと思いますか?

 

Written by トイアンナ&yuzuka

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