長くても3分以内に終わらせる
結婚式で長いスピーチをする人ほど嫌われるものはありません。
主役は新郎新婦で、お祝いスピーチはあくまで引き立て役でしかないのです。また、お酒が入っていると、話がやたらと長く聞こえたり、印象的なエピソードがなければ退屈に感じたりもするはず。お祝いスピーチは、長くても3分以内に収めるようにしましょう。
話すスピードにもよりますが、300字でだいたい1分くらいといわれます。ですので、400字詰め原稿用紙で1枚から1枚半ほどが適量でしょう。自分が「これは最高に面白い!」「ぜひ話すべき」と思う内容でも、字数と所要時間は考慮すべき。自分がどんなに良いネタだと思っても、他人が同じように感じるとは限りませんから。
構成は王道にならうべし!
【冒頭】
〇〇さん、△△さん、本日はご結婚おめでとうございます。
ご両家ならびにご親族の皆様方にも、心からお祝い申し上げます。
ただいまご紹介にあずかりました、新婦○○さんの友人の××と申します。
本日は友人一同を代表しまして、〇〇さんの魅力を語らせていただければと思います。
冒頭は、このような話し始めが妥当かと思います。オリジナリティを出そうとして、あまりに突飛なことを言うのは、かえって失礼になるので注意しましょう。
【メインエピソード】
新婦(新郎)との思い出、新婦(新郎)の魅力や長所などを、ちょっと盛り気味に語りましょう。ただし、簡潔に! ややこしい説明が必要なエピソードよりは、単純なネタが良いです。
【締め】
お二人の幸せを心から祈っています。
つたないご挨拶ではございますが、お祝いの言葉(はなむけの言葉)とさせていただきます。
本当におめでとう!
最後もよくある締め文句で終わるのが良いでしょう。友人代表としてスピーチするなら、最後は祝福の言葉を本人たちの顔を見て、笑顔で述べるのがベストです。
マニュアル通りだけでは終わらせない
「結婚式スピーチ」と検索すれば、マニュアルは山ほど出てきます。また、そうした王道の書き方に沿ったほうが、確かに間違いありません。よほど喋るのが上手だとか、文章を書くのがうまいなどという自負がない限りは、マニュアル通りに書くのが正解でしょう。
ただ、まったくオリジナリティがないのも、NG! スピーチを頼んでくれた新郎、もしくは新婦は、「あなただったら、何か素敵なエピソードを話してくれるはず」という期待を寄せてくれているのです。
自分と相手の間に起きた出来事、自分だけが知っている相手の魅力、長所などをちょっと盛り気味に加えてみましょう。ただし、内輪ウケしかしない暴露話や、過去の恋について、笑いは取れても相手をバカにするような内容は絶対にしてはいけません。結婚式ですから、ちょっと歯が浮くような雰囲気がちょうど良いのです。
正しい日本語を使う
意外と出来ていないのがコレです。ある程度の年齢になれば、丁寧な表現もできるようになるものですが、思い込みや誤解からヘンな日本語を使っている場合がよくあります。
×「わたし」⇒「わたくし」
×「うれしかったです」⇒「うれしく思いました」
×「見させてください」⇒「見せてください」
などなど、気づかずに間違った日本語を結構使っているものです。お祝いスピーチは、同年代だけでなく年配の方々も聞くものですから、正しい日本語で話すようにしましょう。事前に言い回しなどはチェックしておくべきです。
最後に
結婚式には、気心の知れた友人たちだけでなく、知らない親戚の方々や新郎の仕事関係者などもたくさん招待されています。
「内輪ウケ」で終わらないよう、客観的に自分の話す内容を確認しながらテーマや構成を考えるのが良いですよ。
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