【ラブホスタッフの上野さん】仕事にやりがいを感じられない

【お悩み相談】
(東京都在住、27歳男性、営業)

今の会社に勤めて3年になりますが、仕事にやりがいを見出せず、毎日仕事をやめたいと思っています。

ですが、会社をやめたからといって、他にやりたいこともありませんし、生きていくためにはお金が必要なので、だらだらと続けてきました。

社会をなめすぎだと思われると思いますが、人生一度きり、やりたくもない仕事を毎日して、時間だけが淡々と過ぎていく。

こんな生活に何の意味があるのかといつも考えています。

そこで、お聞きしたいのは、自分に合う仕事、自分がやりたい仕事を見つけるためには、まず何をしたらいいでしょうか?

教えてください。

無責任

【回答】

ご質問誠に有難う御座います。

私の友人の言葉を1つ紹介させて頂きましょう。

「何かを賭けることは真剣さを担保する」

これはギャンブルの言葉で御座います。もちろん私も友人も賭博罪のある日本でギャンブルなんていう犯罪行為をしているはずもありませんが”何かゲームをする際に、何かを賭けてやるか賭けずにやるか、ということではその真剣さが格段に違います。

負けても何も失わない人間は決して真剣にはなれません。本人はなったつもりでも必ずそこには甘さが存在する。FXという金融商品はデモトレードと言って「お金を欠けずに投資をする遊び」が御座いますが、あれで何億稼ごうとも、実際にお金を使ってFXをするとまず勝てません。失う恐怖を持たずして人間は真剣にはなれない。逆に言えば失う恐怖を持ってしまったら、人間は真剣にならざるを得ず、時には正常な判断力を失うのです。

これは仕事も同じです。

その仕事を失敗したら何かしら大きな痛手を被ると思わなくては、人間は真剣になどなれません。特に男性はその傾向が顕著です。この「失う」というのは何もお金だけではなく、プライドや地位、人間関係や肩書きなども該当します。

何かを賭けないと人は決して真剣にはなれない。そして真剣ではない仕事にやりがいなど存在致しません。

逆に言えば真剣になればどんな仕事であっても必ずやりがいは存在します。まず何よりも「負けたくない」という強い感情が生まれることでしょう。負けたら死ぬと思えば、誰だって間違いなく真剣になります。そして勝った時に「生き残ることができた」という喜びを感じ、やりがいを感じることが出来るのです。
無責任

サラリーマンの真剣さ

さて、ご質問者様は仕事にやりがいが見出せないということですが、これは端的に言えば「真剣さ」が存在しないからでしょう。とは言え別段ご質問者様が悪いと私は思いません。

趣味もない、やりたいこともない、奥さんも子供もいない。

そんなサラリーマンが仕事に対して真剣になれる方が稀なのです。

仕事でどれほど手を抜こうともまずクビになることはない。職を賭していないのです。

仕事で失敗しようとも、仕事で発生した負債を負うことはない。金を賭していないのです。

仕事で失敗しようとも降格することがない。地位を賭していないのです。

仕事で失敗して、みんなから嫌われても別に気にしない。好感度を賭していないのです。

仕事で失敗して、家に帰る時間が遅くなっても、特にやることないので別にいい。時間を賭していないのです。

個人事業主や経営者の方で「仕事にやりがいがない」なんて言っている人を見たことがないでしょう。彼らは「金」を賭して仕事をしているのです。当然真剣になるので決して「やりがい」について文句を言ったりは致しません。

彼らは「好きなこと」を仕事にしているからやりがいについて文句を言わないわけではないのです。リスクを負って金をかけて仕事をしているからこそ、真剣になり、やりがいを感じることが出来るのでしょう。

人は何かを賭けずに真剣に生きることは出来ません。何かを賭けるということは言い換えれば「責任を負う」ということで御座います。自分の仕事に何かしらの責任を負うことをしなくては、仕事にやりがいなど決して生まれません。

サラリーマンの真剣さ

サラリーマンのやりがい

そもそもサラリーマンというのはその構造からして「責任を負わないこと」を目的としている雇用形態で御座います。会社の事業が失敗しようとも給料が得られる代わりに、会社が大成功しても給料はほとんど変わらない。根本的に「責任」や「成果」から無縁になるように設計されているとすら言えるでしょう。

 

せめて「失敗したらクビ!」というような状況であれば「職」を賭けて仕事をしていることになりますが、事実上日本では「クビ」ということはそうそう起こり得ません。残念ながらサラリーマンというのは「無責任」になるようシステムが作られているのです。

法律を見てもこれは明白です。サラリーマンは法的に圧倒的に保護されている雇用形態であり、個人事業主や経営者に対しての保護と比較するとその差は歴然です。

それではなぜサラリーマンはここまで「無責任」な雇用形態になってしまったのでしょうか。

それはサラリーマンは「仕事以外」でとんでもなく重い責任を負うことを想定されていたからで御座います。

「一家の大黒柱」

サラリーマンとはその構造として「仕事以外」にとんでもない責任を抱えているので、仕事でまで責任を負わせるのは重すぎるということに特化した雇用形態で御座います。言い換えれば「仕事以外」で重い責任を負っていない方はその構造として「サラリーマン」にあまり向いていないとすら言えるかもしれません。

もちろん「とりあえず適当に人生を過ごしたい」という方にもお勧めできる雇用形態では御座いますが、その場合は「仕事」にやりがいを求めるのは求めすぎというものでしょう。
サラリーマンのやりがい

仕事にやりがいを持つには

仕事にやりがいを持つためには何かしらの「責任」を負わなくてはなりません。ご質問者様は今の時点では特に責任を負っていないので仕事に真剣になれず、やりがいを見出すことも出来ていないのでしょう。

ですのでご質問者様が今すべきことは「自分に合っている仕事を探すこと」ではなく「責任を負うこと」で御座います。

このためには色々な方法が御座いますが、比較的メージャーなものを3つご紹介させて頂きましょう。

 

1つ目。仕事にリスクを負う。

これは具体的に言えば「サラリーマンをやめる」ということで御座います。金を賭けて仕事をすることになるので間違いなく真剣になれることでしょう。

 

2つ目。時間にリスクを負う。

これは趣味が分かりやすいでしょう。趣味という生きがいがあれば、自分のプライベートの時間を失うことへのリスクが格段に高まります。つまり時間を賭けて仕事をすることが出来る。間違いなく今よりも真剣になれることでしょう。

 

3つ目。自分以外の生活にリスクを負う。

つまり結婚をするということで御座います。自分だけなら別にどうなってもいいとお考えの我々男にとって、奥さんという存在は膨大なリスクになり得ます。自分が仕事をしなければ奥さんの生活が劣悪になる。特に子供が生まれればその傾向は顕著です。

ご質問者様がどれを選ぶかはお任せ致しますが、もしも「何も責任を負いたくない」とお考えなのであれば、残念ながら仕事にやりがいを持つことなど出来ませんし、そんな人と仕事をしたいと思う人も存在しないことでしょう。

 

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Written by ラブホスタッフ 上野

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