他人の性生活を想像するだけで感じてきませんか?

女子向けAVを見てコーフンする女子も、フツーのエロ動画を見てコーフンする男子も、ようするに他人の性生活をのぞき見してコーフンしているわけで、盗撮マニアとその本質はおなじ(盗撮をするかしないかという違いはあるものの)……ということが言えるかと思います。

でもだからと言って、そういうことでコーフンするのはよくない、ということではないはずです。なぜならエロ動画のない時代、つまり大昔から、他人の性生活でコーフンしていた人は大勢いたから。もっと言えば、たとえば平安時代の人々のほうが、もっとエロかったらしい。

なぜ桐壺が高校生の教科書に載るのか?

多くの人が高校生のときに『源氏物語』を読んだことがあると思います。みずから図書館で借りて読んだことのある人は少ないと思いますが、古文の授業で習いましたよね。源氏物語のなかでもメジャーなのは、桐壺(きりつぼ)でしょう。

ご存知のように源氏物語は、全部で54の物語から構成されており、高校の教科書にわりとよく取り上げられるのが、桐壺の一部分です。なぜ桐壺が高校の教科書に載るのか。なぜ桐壺以外の条は載らないのか。

理由のひとつは「ほかの条はエロすぎて高校生の教育にふさわしくないから」だそうです。桐壺の条だって、じゅうぶんエロいんですが、でもそういうところはカットして、あるいはさらっと流して教えるから、教育的に「まあまあOK」とされているのでしょう。

では桐壺の物語のなにがエロいのか?

他人の性生活を想像するだけで感じてきませんか?

現代風に言えば、友達五人と宅飲みしたあと、暗がりでふたりが……

たとえば、廊下を歩く桐壺のお姉さんの着物の裾に、ウンチなどがついてしまって着物がダメになった、と、桐壺の条に書かれてあります。ほかのお姉さん方の嫉妬を買ってしまった桐壺のお姉さんは、嫌がらせを受けているわけです。

桐壺が廊下を歩くときは、ウンチやおしっこをまき散らして、桐壺の着物を台無しにしてやろうと、ほかのお姉さんたちが考えた。

当時の着物は裾が長いですよね。すごく長い髪の毛が、歩くたびに床につくのって最悪なので、髪の毛の先まで着物の上に乗るように、裾が長い着物だったわけです。その長い裾がウンチなどで汚れると……その着物を捨てるしかありません。超高価な着物が台無しになって泣く桐壺更衣。

なぜそこまで嫉妬されるのか?

他人の性生活を想像するだけで感じてきませんか?

帝(みかど)と頻繁にセックスしていたからです。ほかの女官たちだって帝とヤリたい。でも帝さまは桐壺のお姉さんとばかりセックスする。

と、これだけなら嫉妬も軽いものです。「あ~、今晩も桐壺はセックスしてるんだ~」でおしまいです。でもしかし、当時の建物は壁も扉もない。当然、セックスの声はダダ洩れです。広いお屋敷であっても、ほかの女官たちの耳に届きます。

真っ暗な部屋に響き渡る他人のセックスの声を、毎晩聞かされるのが女官たちです。ヤリたくてたまらない帝と、桐壺がセックスをしている……。

「あ~、今夜も桐壺の押し殺したような声が聞こえてくる。帝さまは今、桐壺の乳首をコリってるんだろうなあ」「あ~、3回戦が始まったなあ」「今夜の帝さまは声がいつもよりデカいけど、どんな体位でヤッてるのかな? もしかして騎乗位?」

などなどの妄想を、毎晩せざるをえなかったのが当時の女官たち。

もっとも、『源氏物語』って、当時はエロ本の一種でした。つまり10歳を過ぎたわが娘を、帝さまと結婚させよう……と思った親が、娘に「男性との性生活ってこういうものだから、ちゃんと源氏物語を読んで、ひと通りのことを知っておきなさい」という「性生活の教養書」だったわけです。

他人の性生活を想像するだけで感じてきませんか?

とは言うものの、現代風に言えば、友達五人と宅飲みしたあと、暗がりで二人がセックスしている声をただ黙って聞くしかない、という状況と、平安の宮中の状況はおなじです。

暗がりで、あの女友達と、あのかっこいいイケメンは、どんなセックスをしているのだろう? こう想像しただけで下半身が疼いてきませんか? その妄想で、3回くらいオナニーできませんか?

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