幸せになる方法 ~ 心理学から見る幸福への近道

「幸せになる方法は何だと思いますか」と聞かれて、すぐに答えられる人はそう多くはないと思われます。「幸せになる方法」というのは、非常に漠然としたものでもあるからです。

これは個々人の性格によるところも大きいので、なかなか数字化しにくいということもあります。

ただここでは、心理学で分かっている限りの「幸せになる方法」について取り上げます。

自分に言い訳をすると幸せは遠ざかる

謙遜ということもあり、「自分は能力が低いから」「自分は物事をうまく運ぶ力がないから」「昔こういうことでうまくいかなかったから、今回もだめでも仕方ない」と言い訳をしてしまうことはありませんか?

これは人に対して言うこともあれば、自分自身に対して言い聞かせることもあります。

かつて、スティーブン・バーグラスらが行った心理テストでこういうものがあります。

「一時的にその人の知的能力をアップする薬」と「一時的にその人の知的能力をダウンさせる薬」を用意し、任意のものを選んでもらい、その後にテストをするという実験でした。

このときに、「たとえテストの結果が悪かったとしても、薬を理由にできるから」ということで、自信のない人ほど、能力をダウンさせる薬を選んだと言います。

また、「自分は能力が低いから」と謙遜してみせる人は実際のテストの結果が悪い、という研究結果も出ています。
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自分自身に、そして周りの人に対して予防線を張ることで、「もともと失敗すると思っていたから」と失敗した時に言い訳ができますし、「もともと失敗すると思っていたのに成功した、自分の能力は高かったんだ」と成功した時にいうことができます。

ただ、このような考え方をしていると、能力はなかなかアップしません。

もちろん、能力が高いことがそのまま幸せに直結するわけではありませんが、能力が高ければもちうる自尊心や自信を得ることができなくなります。また、ネガティブ思考が強すぎる人というのは、周りから見てもつらいものです。

幸せになる方法の1つとして挙げられるのは、とにかくまずは言い訳をやめてみることです。
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ストレスを冷静に見極めよう

何かのトラブル、特に心理的なプレッシャーがあった場合、私たちはついつい、「もう終わりだ」「つらすぎて死にたい」と考えてしまいがちです。

しかしこのプレッシャーを、「数字にする」という考え方を持つことで、落ち込んだ状態から脱却することができます。

「今のストレスは、きっと60パーセントくらいだ」と考えれば、「40パーセントの余裕」に気づけます。また、自分の気持ちを冷静に数字にすることで、精神的な余裕も生まれます。

「お先真っ暗だ、絶望しかない」と思った時でも、「1パーセントだけ明るい希望がある」と思いなおすことで、気分の落ち込みから脱出できる、と専門家は指摘しています。

この方法は、「多少気分が上向いてきた」という場合にも有効です。

このような考え方を持つことには、何の準備もいりません。「数字化して考えられる」という余裕を自分のなかに持つだけで、最悪の気分から脱却することができます。
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「幸せになる方法」というのは、決して1つではありません。もちろん、習い事に通ってみたり、旅行に出かけたり、仕事を充実させたりするのも、「幸せになる方法」のうちの1つです。

ただ、あまりにも気分が落ち込みすぎていると、このようなアクティブな幸せになる方法を試すことが難しくなりますよね。

そんなときには、ここで紹介したような、「現状の辛さから抜け出る方法」「自分の能力に言い訳をしない方法」で、幸せに対してアプローチしていってみるとよいのではないでしょうか。

 

〈参考元〉
マンガで分かる心療内科9|ソウ ゆうきゆう p30-40
マンガで分かる心療内科7|ソウ ゆうきゆう p92-98

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