「不倫純愛」という文字に見る、強烈な違和感
不倫をしている男女って、はっきり言って浮かれています。だから自分たちのしていることが、伴侶を騙して、裏切っていることだとすっかりと忘れてしまっているものです。ともすれば、これこそが本当の恋愛。運命の相手と愛し合っているだなんて思っている人までいる始末です。
ただ、しつこく書きますが、男性は性欲がなければ不倫も浮気もしません。そして、自分のパートナーでは物足りなくなったから、こういうアンモラルな行動に打って出るのです。そこに純粋性なんか、本当に、一切ないんです。
不倫をしている自分たちを棚に上げて「純愛だから」なんて言っている男女は、自分たちがどれだけおかしなことを言っているのか、よく分かってないようです。
不倫純愛。不倫と純愛という2つのワードを、よりにもよって組み合わせる。こんなにイタいことはないです。1番組み合わせてはいけないワード同士をくっつけてる、と言っても良いでしょう。
「健康喫煙」とか、「合法詐欺」みたいなもんですよ。それをいい年齢の大人がやってることがザラなんですから、世も末ですよね(汗)。
同名の映画が数年前に公開されていましたが、あくまでもフィクションの世界だから描けるテーマであって、わざわざそれにインスパイアされて、「自分たちも不倫純愛したいな」とか思ってしまうのは、はっきり言ってしまえば、頭の中がまだまだお子様だと思います。
不倫って、伴侶や家族、それから結婚式に呼んだ友人知人、とにかく思い当たるほとんどの人々への裏切りです。
そんなことをするぐらいなら、最初から結婚なんかしなければ良かったわけです。若いカップルのどちらかが気まぐれに浮気するのとは、重みが違うんですが、それでも不倫をする男女ってのは、後を絶ちませんよね……。
不倫純愛で、果たして誰が幸せになれるの?
不倫ってのは、バレてもバレなくても苦しいものです。バレたときはそれこそ弁護士を巻き込む問題にも発展します。バレなかったらバレなかったで、ずっと伴侶に嘘をつき続け、騙していかなくてはなりません。
中には数年以上、バレずに不倫を楽しんでいる人もいますが、本当に人間の心を持っているのか、疑わしいところですよね。まして子供にまで嘘をついて、良き親を演じてる人までいるんですから。人間って怖いですね~!
不倫純愛。
結構な言葉だと思いますよ。不倫を正当化しようとした人々が、いかにも重宝しそうなワードじゃないですか。
しかし、一般的に考えて、こんなにいびつな言葉をありがたがってる時点で、その男女は既に不倫地獄に振り回されてしまっていますし、この先も上辺だけの、素敵な言葉で濁した関係を続けていけば、間違いなくそのうちに痛い目に遭うことでしょう。
ところが今の時代、どこの職場でも不倫地獄って展開されているのですから、おかしな話ですよね。
筆者が知る限り、身近な知り合いの中にも、職場を舞台にした不倫の事実が周囲にバレて、にっちもさっちもいかなくなっている人がいます。当人たちにもしばしば伝えているのですが、会社に何をしに出向いているんでしょう。
不倫でも、不倫純愛でもどっちでも良いのですが、そういうことを周囲に察知されてしまうのはお粗末ですし、職場のみんなが妙に気を遣うことになるので、メリットなんて1つもないですよね。
純愛というエッセンスを足したところで、不倫は不倫。不倫純愛を掲げる男女は、ただの不倫を自称する男女よりも悪質に思えます。大体にして、その不倫純愛とやらの先に、幸福なんか待っている保証もありません。
おわりに
たとえ「不倫純愛」という架空の物語が映画になっていようと、それに感銘を受けるような人になってはなりません。フィクションはフィクション。現実は現実。都合の良さそうな上澄みの部分だけ真似しても、物事の本質は変わりません。
不倫純愛なんて、ないんです。
不倫は、不倫です。
家族を裏切り、周囲に気を遣わせ、しかも誰も幸せにすることもない。
それが不倫なのです。
それにしても、伴侶のいる男女の純愛ごっこって、気持ちが悪いですよね。あなたの周囲にも、きっとこういう男女はいると思います。親切心で、教えてあげたほうがいいですよ。「誰も得をしないことはやめたら?」って。
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