「生き急ぐこと」は悪いこと? アラサー世代が抱く葛藤

20代も後半になってくると、人それぞれの置かれている環境は異なってきます。そしてそのなかで「生き急ぐ気持ち」「生き急ぎ症候群」と呼ばれる症状が出てくることも。

今回はこの「生き急ぐこと」について見ていきましょう。

若い人でもありうる「生き急ぎ症候群」

20代後半に差し掛かってくると、「30歳」という大台が見えてきます。

20代の頃は自他ともに認める「若者」ですが、30代に入ってくると個人差が大きくなります。また、結婚している人や子どもを持っている人も増えてきますし、仕事面でも差が出てきます。

20代の頃は、この「30代」に対して強い恐怖心を持つこともあります。

「30代になったら転職が難しくなるのではないか」
「未来のために、今の間に転職をして海外に行った方がいいのではないか」
「学歴のブラッシュアップのために、海外に留学した方がいいのではないか」

ということを考え始めるのもこのころです。「生き急ぐこと」は悪いこと? アラサー世代が抱く葛藤実際には、30歳を超えても転職をすることは決して珍しくありません。

転職者の推移だけを見れば15歳~24歳がもっとも多いことが厚生労働省の調査ででています。しかし25~34歳の転職者も、15~24歳の転職者の3分の2程度の割合で存在しています(女性の場合。男性の場合は約半分)

このような「生き急ぎ症候群」「生き急いでいる人」というのは、とにかく早く結論を出して動き始めようとします。

女性の場合は特に、出産や結婚によってキャリアが中断する可能性が高いため、「今のうちにどうにかしないと」と生き急ぐ人が多いと考えられています。

また、このような「仕事」に対してだけでなく、「プライベート」においても生き急ぐ人は出てきます。

早く結婚しなければ、早く子どもを産まなければと焦ってしまうのです。「生き急ぐこと」は悪いこと? アラサー世代が抱く葛藤

生き急ぐことは悪いことではない

このような話をすると、よく、「生き急ぐのはよくない」「生き急ぎ症候群は改善して、しっかり地面に足をつけて動くべきだ」という結論になります。

もちろんこれも決して間違ったことではありません。足場をしっかり組み立てない状態でこれからのことを考えていくことは大変です。

自分の足元をしっかりと確立していないと、そのチャレンジは失敗に終わってしまうことが非常に多いからです。

また、失敗した時に、その失敗が後々の仕事にまで響いてくることもあります。このため、ある程度冷静になる観点というのは確かに大切です。しかし同時に「生き急ぐこと」は決して悪いことではない、とも知っておいてください。

生き急いでいる人というのは、とにかくアグレッシブです。何にでもチャレンジをしますし、積極的に物事に取り組んでいきます。夢や目標を高く掲げ、それに対しての努力もします。「生き急ぐこと」は悪いこと? アラサー世代が抱く葛藤これは非常に重要なことです。物事はまずはチャレンジしないと絶対に新しいことは始まりません。

また、「何もしなかった後悔」は「何かした後の後悔」に比べて、ずっと強い痛みを持って残り続けます。

生き急いでいる最中に行って、そして失敗したことがあっても、目的を叶えるために頑張った時間は決して無駄にならないのです。

そのため、生き急ぐことはマイナスばかりではないと言えます。ただ、その努力やチャレンジが空回りしていた場合、なかなか結果を得ることができません。

結果を得ることは確かに「全て」ではありませんが、より効率よく結果を得たいと思うのであれば、「どんな風にやっていくか」ということを考えることも大切です。

自分自身が生き急いでいるときというのは、冷静になるのも難しいものです。

友人や恋人、家族などに相談して、「どんな風にやっていくべきか」を考えて話し合いましょう。第三者からのアドバイスというのは、意外なほどに役立つものです。

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