公的年金制度について
まずは、公的年金について見ていきましょう。これは任意の加入ではなく、日本に住んでいる人全員が加入しているものです。
一般的に「年金問題」などのようにニュースで取り上げられる場合は、この「公的年金(制度)」を言います。
さて、この公的年金には3つの種類があります。まず、一つ目が「国民年金」
「基礎年金」とも言われるものであり、日本に住む20歳以上60歳未満の人が、すべて加入しなければならないものです。
これは「第1号保険者」「第2号保険者」「第3号保険者」に分けられます。
第1号保険者は農作業を営んでいたり、フリーターであったり、無職であったり、学生であったりする人がこれにあたります。また、個人事業主もこれにあたるケースが多いでしょう。
第2号保険者は、厚生年金(詳しくは後述します)に入っている人が自動的に入るものです。
第3号保険者は、扶養家族の人が入る保険です。「第2号保険者の配偶者」が主にその対象となります。
ちなみに、年の収入が130万円(※2017年12月時点)を超えると、不要家族から外れ、第1号保険者となります。「厚生年金」とは、第2号保険者が加入できるものです。サラリーマンが加入する保険なのですが、これは非常に有難いものです。
国民年金に加算されるかたちでもらっていくことができる保険であり、サラリーマンとして勤めている間は給料から天引きされていきます。
自分自身の積み立てた金額と同額の金額を会社側が負担して払っていってくれるのです。このため、受け取ることのできる金額がとても大きくなります。
なお「共済年金」は、教師をはじめとした公務員が入ることになる保険を言います。この「厚生年金」や「共済年金」は、国民年金の第1号に当てはまる人は入ることができません。
しかし現在では、「付加年金」という仕組みができています。これは毎年200円ずつの金額をプラスして収めるものです。
これを40年間納め続けた場合、毎月の年金にプラスして年金がもらえることになります。
だいたい2年ほどで、納めた金額よりも多い金額が返ってくることになりますから、第1号にあてはまる人は入っておいた方がよいでしょう。
また、「国民年金基金」という制度もあります。これも国民年金に加算してもらうことのできる年金制度であり、第1号(ただし免除手続きを受けていないこと・農業従事者ではないことが条件)が入ることのできるものです。
掛け金は、上限を68000円としますが、加入口数や年齢などによって異なります。
自分でもしっかりと積み立てたい
上記の国の年金制度に加えて、「自分自身で年金を積み立てていくこと」も、豊かな老後を送りたいのであれば考慮すべきでしょう。
民間の保険は一般的に、早い段階で加入すればするほど優遇措置がききます。毎月ずっと積み立てていき(一括で納めることも可能です)、老後の資金とするものです。
さまざまなタイプがあり、どれを選ぶかはじっくりと考えた方がよいでしょう。
たとえば、外貨で積み立てるか日本円で積み立てるかによって、戻ってくる金額も大きく異なります。
ちなみに、この「個人の年金」は、自営業者の場合は経費として申請することができます。
20,000円・40,000円・80,000円・80,000円以上の4段階で控除額が選定されます。このため、自営業者の場合は特に民間の保険に入っておくことを強くおすすめします。
年金の仕組みは非常に複雑であり、なかなか一概に説明することはできません。
必要に応じて相談に行き、自分の年金の状態がどうなっているのか、今後の積み立て方はどうすればいいのかを考えていきましょう。<参考元>
公的年金の種類と加入する制度|日本年金機構
http://www.nenkin.go.jp/service/seidozenpan/shurui-seido/20140710.html
付加保険料の納付のご案内|日本年金機構
http://www.nenkin.go.jp/service/kokunen/hokenryo/20150331-03.html
加入によるメリット |国民年金基金
http://www.npfa.or.jp/system/profit.html
掛金について |国民年金基金
http://www.npfa.or.jp/check/benefit.html
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