35歳からの妊娠・出産について知っておきたいメリット・デメリット

35歳からの妊娠・出産

高齢出産の実態

高齢出産という言葉。具体的に何歳からがそれに相当するかご存知でしょうか。

女性の初産の年齢は年々上昇傾向にあり、2012年には日本における初産時の母親の平均年齢が30.1歳と初めて30歳を超えました。
現在、日本産婦人科学会は「高齢出産」を「35歳以上の初産婦」と定義しています。
1993年以前は30歳以上の初産婦を指していましたが、現在では統計などから「初産が40歳以上になるとリスクが高まる」と考えられており、基準となる年齢も変更されています。
厚生労働省の統計(http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai09/toukei3.html)を見ても近年は35歳以上の出産が増えていることがわかります。
また、最近では芸能ニュースを見ていると40代の女性が妊娠・出産、という報道も多く、中には50代での妊娠・出産という「超高齢出産」の例もあるくらいです。
正確な数字までは把握していなくとも「高齢出産が増えているらしい」という感覚は皆さんの中にも共通認識としてあるかもしれませんね。

知っておきたい高齢出産のリスク

ここで考えたいのは高齢出産の件数が増えているからといって「私もまだまだ大丈夫」「いくつになっても出産できる」と安心していてよいものか?ということです。
女性の社会進出に伴う晩婚化や未婚率の上昇が、初産の年齢が上がっていることの要因として各所で指摘されています。
しかし妊娠・出産できる身体的な機能がそれに合わせて上がっていくわけではないのです。

まずは妊娠率の問題です。20代後半で卵巣の機能はピークを迎え、それ以降は年齢を重ねるごとに自然妊娠できる確率は下がっていきます。また、妊娠しても早産や流産する可能性も上がります。

その他、高齢出産のリスクとして頻繁に挙げられるのはダウン症に代表される染色体異常ではないでしょうか。
ダウン症発症の確率は平均すると1000人に1人、0.1%です。しかし20代では1667人に1人、0.06%ですが40代では106人に1人、約1%と16倍もの開きがあるのです。
ダウン症発症については「卵子の老化」が要因として大きいと言われています。この言葉も近年、ニュース番組やインターネットで盛んに叫ばれています。

高齢出産と向き合うための対策

では「30代半ばにさしかかったら妊娠・出産を諦めなくてはいけないの?」というと決してそうではありません。
ダウン症発症率にしても、20代よりは上昇しますが、それでも40代で1%と考えれば「とてつもなく大きい」数字ではありません。
心配しなくても大丈夫とは言えませんが、そればかりを危惧して、妊娠・出産を諦めるのももったいないように思えます。
30代以降のほうが20代のときより経済的に安定していたり、一通りキャリアを重ねた後で迷いなく妊娠・出産に臨めるということもあるでしょう。
また、現在は医療の進歩により血液検査、羊水検査などの出生前診断が実施されています。
全ての医療機関で受けられる検査ではなく、またかかる費用も高額ではありますが、高齢出産のリスク回避の選択肢として今後更に広く受け入れられることになるのではないでしょうか。

高齢出産と向き合うために

高齢出産のリスクやデメリットについてお話してきましたが、妊娠・出産というのは全ての人において一定のリスクを秘めているものなのです。
若いから、健康体だから、といって何のリスクも懸念事項もなく安全な出産ができるかというとそうではないし、また逆も然りなのです。

誰にとっても妊娠・出産は命がけで何が起きるか分からない、奇跡のような経験です。そして更に大事なのは赤ちゃんが生まれてからの子育て。
年齢やリスクを考えることも当然のことですし、妊娠・出産・子育てについては夫婦よく話をして、お互いの意見、考えを理解することをオススメします。
ママ1人で頭を抱えることなく、前向きに家族計画を検討するというのが理想的なあり方ではないかと思います。

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