“子なし”でなにが悪い!! 子どもを持たない人生のメリット4つ

未曾有(みぞう)の少子化が叫ばれる昨今。

『子なしは罪』、『子なしは不幸』というイデオロギーが、子どもを持たずに生きる人々を日々じりじりと追い詰め続けています。

けれども。

“子なし”で生きることはそれほど不幸なことなのでしょうか。

今回は、“子なしだからこそ得られる人生のメリット”についてご紹介していきます。

金銭的な余裕

まず、なんといっても大きなメリットは、金銭的な余裕が得られることでしょう。

もちろん、各家庭の所得や生活水準にもよりますが、子どもがいればいるだけ出費が増えるという事実は疑いようがありません。

子どもを一人大学までいかせるのにおおよそ2000万円は必要とも言われますが、生涯で自分のために使えるお金がそれだけ増えると考えれば、やりたいことや行ってみたい場所などの選択肢も大きく広がることでしょう。
それが二人、三人ともなれば、子どもがいるいないの金銭的な違いは歴然です。

よく言われることのひとつに、「子どもがいないと老後が困る」というものがありますが、実際のところ、子どもが何人いたところで将来世話をしてもらえる保証などどこにもありません。

子どもを産み育て、大金を投じた結果老後は疎遠になってしまうリスクを考えれば、あえて子どもは持たず、自分たちで老後の資金を蓄えておくほうが、はるかに“豊かな老後”と言えるかもしれません。

金銭的な余裕

時間的な余裕

とにかく時間がない――子育て真っ最中の人たちがよく口にする言葉です。

特に、子どもと接する時間が自然と多くなる母親にその傾向が顕著なようで、乳幼児期の育児中は睡眠時間すらままならないという人が少なくありません。

――子どもに後追いされることなく一人でトイレに入りたい。
――ゆっくり湯船に漬かりたい。

そんな、子どものいない人からすると驚くほどささやかな願いを叶えることができずにもんもんとした日々を過ごしているのです。

乳幼児期を過ぎたところで、学校行事や習い事、PTAに部活動と、子ども関連の予定が尽きることはありません。

どれほど子どもを大切に思っていようとも、親だって一人の人間。自分の都合で自分の予定を決められないということがストレスでないはずはないのです。

その点、子なし家庭であれば、自分の時間はあくまで自分のもの。
リラックスでも趣味でも、貴重な時間をたっぷりと自分のために費やすことができるのです。

金銭的な余裕

自分自身の人生の追求

「子どもがいなかったらな」

子どもを持つ人がなにかを諦めるとき、よく口にする言葉です。

趣味や旅行、勉強や仕事といったものから、場合によっては離婚まで、子どもがいることを理由に諦める人は少なくありません。

本当は別の道を選びたかったけれど、子どもがいるためにできなかった――それはすなわち、今の自分の人生は妥協だと公言しているも同然です。

裏を返せば、子なしだったからこそ生きたいように生きてこれたという人も世の中には多数存在していることでしょう。
それはある意味、とても純粋かつ理想的な人生の楽しみ方なのかもしれません。

自分自身の人生の追求

いつまでも変わらない夫婦関係

夫婦の関係は、子どもが産まれ、育っていく過程で少なからず変化していきます。

戦争のような育児に追われ、男と女だったふたりの人間が徐々に父と母になってゆく。
家族という視点から見る限り、それはごく自然で望ましい変化です。
ところが、男女という視点で見た場合、この変化は決して見過ごすことのできない問題をはらんでいるのです。

――出産してからダンナが女扱いしてくれなくなった。
――子どもが産まれたら嫁が女として見れなくなった。

そう口にする男女の数は決して少ないものではありません。

その点、子なしであれば、そもそも家庭内の役割は永遠に“夫”と“妻”。
子どもを追いかけて髪を振り乱したり、育児ストレスでイライラしたり、子どものいたずらに声を荒げたりといった姿を見ることはありません。

お互いに、いつまでも恋人同士だったころのままでいられるというのも、子なしの大きなメリットのひとつです。

自分自身の人生の追求

おわりに

いかがでしたか?

どうしてもマイナスイメージでとらえられがちな“子なし”ですが、子なしだからこそ得られるメリットも数多く存在しています。

“子なし”と“子あり”。どちらを選ぶにせよ、自分自身納得して幸せに生きることができたなら、それこそがその人にとってのベストな選択と言えるでしょう。

Written by 安藤うめ

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