【ラブホスタッフの上野さん】プライドの高い部下とのコミュニケーションに悩んでいます

【ご質問内容】

今年社会人7年目で10月から部下が3人になります。

プライドが高そうな3歳下の男性となかなか思うようにコミュニケーションが取れず、部下が「わからないこと」を質問せず納得しないまま仕事を進めているようでミスが減りません。

質問してくれないと何がわからないのかこちらも把握できないので、結果仕事が思うように進みません。

お互いにストレスが溜まり、悪循環になります。

上野さん、どうすればスムーズなコミュニケーションが取れるのでしょうか。

女の私が上司で頼りないと思われているから質問や相談をしてくれないのでしょうか。
(29歳/女性/営業)

【回答】

ご質問誠に有難う御座います。

どのような業種なのか、どのような職場なのか、ご質問者様がどんな人間なのか、部下の男性がどんな性格なのかという要素を把握しないと明確な回答をすることは出来ませんが、あくまでも「ご質問文を読んだ限り」で回答をさせていただければと思います。

今回、部下の男性がご質問者様に質問や相談をしないのは、ご質問者様が「頼りない」と思われているからではないでしょう。

それでは部下の男性がご質問者様に質問や相談をしない理由は何かと言えば、私はこの原因が1つしか思いつきません。

その原因はズバリ、ご質問者様が歳の近い女性だからです。

どうかご安心下さいませ。別にご質問者様のコミュニケーション能力に問題があるわけでもなく、仕事の成果に問題があるというわけでも御座いません。もちろん性格に問題があるわけでもなければ、まして「頼りない」と思われているわけでもないのです。

それが良いことか悪いことかということは置いておくとして、今回の問題はただご質問者様が年齢の近い女性だから部下は質問も相談もしないに過ぎません。

ですので、どうかどうかご自身の能力や性格を悲観的に捉えないで下さいませ。

業種や会社の規模にもよりますが、女性でありながら30前で3人もの部下を持つということは並並ならぬ努力があったことは間違いありません。会社もまたそんなご質問者様のことを評価して上司にしたのです。ですのでどうかその実績を誇りに思って下さいませ。

プライドの高い部下とのコミュニケーションに悩んでいます(ラブホスタッフの上野さん)

その男性は何故質問をしないのか?

個人的な経験則でも、様々なアンケートの結果でも、20代中盤の男性社員が望む上司は「30代中盤から40代前半くらいの男上司」で御座います。残念ながらご質問者様は年齢と性別のどちらの要素も満たしておりません。

良いか悪いかという問題は別にして、プライドの高い20代中盤の男が3つしか歳の離れていない女性上司に質問や相談をするなんていうことを期待する方が間違っています。どう考えたって上司の力を借りずに自分でなんとかしようとするに決まっているではありませんか。

もしもご質問者様の想像通り「頼りにならない」と思われているとしたら、その男性社員は「あんなやつに相談するか!」と考えるでしょうし、逆に「物凄く有能だ」と思われていたら、それはそれで「あいつより優れていることを見せてやる」と考え相談しないことでしょう。

何を期待されているのか

今回のご質問者様に対して「このご時世、女性というだけで差別をする部下なんて間違っている」と言うのは簡単です。しかし、私はそのような回答を致しません。そんなことを言っても何も問題は解決しないのです。

それでは今のご質問者様はどうするべきでしょうか。

これはご質問者様の会社の規模などによっても大きく話は変わりますので一概には言えませんが、人事部はどうしてご質問者様の元に今の3人の部下がやってきたのか、ということを考える必要があるでしょう。

もちろんこれまでの慣習に従って適当に決めただけなのかも知れません。

ご質問者様のマネジメント能力を期待されていた可能性もあるでしょう。

社をあげて女性上司を増やすということを考えている可能性だってあります。

もしかしたらその3歳下の男性は会社から期待されている存在であるものの、プライドが高いことがネックになっていると判断され、わざと彼のプライドを逆なでするような配置にしたのかも知れません。

その理由は分かりませんが、ご質問者様は人事部を筆頭にした上司から何かを期待されてこの3人の部下を持つことになったのです。その“期待”がなんなのかを理解しなくては今回の問題を解決することは出来ません。

一体何故会社はご質問者様の元にその男性を配置したのでしょうか?

プライドの高い部下とのコミュニケーションに悩んでいます(ラブホスタッフの上野さん)

無能なマネージャーは、得てしてプレイヤーになりたがる

ご質問者様の役職は分かりませんが、少なくともその3人の部下から見ればご質問者様は「マネージャー」という立場になることでしょう。

マネージャーという立場である以上、部下や会社がご質問者様に望むのは「マネージャー」としてのご質問者様です。この点をまずご理解くださいませ。

マネージャーに求められるのは、現場の第一線で活躍することでは御座いません。いかにして自分の部下を上手に使うかということなのです。

プライドの高い部下の使い方

今回のご質問で何よりも重要なのは「ご質問者様が会社から何を求められているのか」ということですので、それが分からない限り正確な回答は出来ませんが、おそらくは「チームとして利益を上げる」ということを求められていることでしょう。

それならばプライドが高い20代の男を上手に使うのはそんなに難しいことではありません。

自分が無能を演じ、彼を頼れば良いのです。

彼が質問をしてこないなら「ごめん、ここ分からないんだけど教えてくれない?」と彼に教えを請えば良いのです。彼がきちんと答えられないのならば、そこは彼が分かっていない箇所になります。

その際は直接教えても良いのですが、下手に教えると彼のプライドを逆なでするので、ご質問者様のさらに上の上司の所に行き、彼と一緒に質問をすればいいでしょう。上司が忙しくて対応してくれないなら「ごめん、ちょっと分かんない」と言い、残りの2人の部下のどちらかの所に行くという方法も御座います。

また、そんなことをしなくとも「あーうん、有難う。分かった。」と言いながら「全然納得していない顔」をすれば、プライドの高い男は必死に問題を追求して、問題が解決したら頼んでもないのに偉そうにまた教えに来ることでしょう。

プライドが高い男が最も嫌うのは「無能」の烙印を押されることで御座います。ですので「私の方が無能です」というスタンスを取っていれば、彼は気分良く仕事をすることが出来ることでしょう。

おそらく彼は仕事終わりの飲み屋で「うちの上司って本当に無能だからさ。俺がいないと部が回らねえんだよ」と豪語することでしょうが、言わせておけば良いのです。そうやって彼の機嫌をとるだけで、彼が素晴らしいパフォーマンスを発揮するのならば安いものでしょう。

ついでに彼がちょっと活躍した時には「本当に〇〇くんって頼りになる! うちの会社が実力主義だったら絶対に〇〇君は私の上司になってるよ」とでも言っておけば完璧です。

私は今回のご質問文からして、ご質問者様にはマネジメントの才能があると感じております。

プライドの高い部下とのコミュニケーションに悩んでいます(ラブホスタッフの上野さん)

「男に負けるか!」と必死になって仕事をして出世したタイプの女性上司は、部下を頼るということが出来ない「プライドが高い無能上司」になりがちですが、ご質問文からしてご質問者様にはそういうところを感じません。

部下のパフォーマンスを引き出すためなら「本当に〇〇くんってすごいね!」と部下をおだてることが出来る有能な方。分かっているのに「分かんなーい」とバカなふりをすることが出来る有能な方。

自分のプライドのせいで部下をおだてることも出来ない無能。「分かんなーい」とバカなふりをすることが出来ないバカとは違う優秀なマネージャーであると感じております。

ですのでご安心くださいませ。

ご質問者様は優秀なマネージャーで御座います。

マネージャーの仕事は、部下のパフォーマンスを最大限に発揮させること。

彼らに頼られること、彼らの見本になること、彼らに教えること。これらは全てパフォーマンスを引き出すための手段の1つに過ぎません。彼らのパフォーマンスが最大限に発揮されるなら、頼られず、反面教師となり、教わったって良いのです。

ただ1つだけ。

彼らが本当に困った時。彼らが大きな失敗をした時。

その時だけ彼らを叱り、直接助ければ良いのです。

本当にマネージャーというのは面倒な仕事です。

プライドの高い部下とのコミュニケーションに悩んでいます(ラブホスタッフの上野さん)

置いてきた問題

最後に1つ。おそらく反論がある部分についてお伝えさせいただきます。

「男女差別を肯定する気か!」

この反論はもっともなものですが、今回のご質問者様に伝えるべき問題ではないと私は考えます。

マクロな問題を、ミクロな悩みに持ち込んでも何も解決しないのです。

確かに日本が男女の社会進出について他国に遅れをとっていることは間違い無いでしょう。

ですが今回のご質問に関していえば、そんなことはどうでもいいのです。

残念ながらどれほど理不尽だろうが問題だろうが現実がそうである以上、その状況で戦わなくてはなりません。

現実が理不尽だったからといって「こんな世界は間違っている!」と叫ぶのであれば、その方は何の差別でも区別でも贔屓(ひいき)でもなく、ただただマネージャーとしての能力が欠けているからマネージャーになれないのです。

「こんな世界は間違っている」と叫ぶことで部下のパフォーマンスが上がるかどうかを考えることが出来ない無能なマネージャーに他なりません。もしもそれを叫ぶことで部下のパフォーマンスが上がるということを考えて叫んでいる方は別ですが。

理不尽で間違いばかりな状況で、理想的とは言わないまでも現状のベストを模索する。

私はそれがマネージャーの仕事だと思います。そもそも、もしも世界が理不尽なく理想的で真面目で正義の元に動いているのなら、マネージャーなどいりません。

そんな世界なら放っておいても部下は最高のパフォーマンスを発揮するのですから。

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