6通目:女性による傷つき露出が#MeTooムーブメントを後退させている?(たかだまなみ→きのコ)

お世話になっております、株式会社たかだまなみです。#MeTooについて、当事者である私とポリアモリーのきのコさんで深めていきます!

まずはきのコさんからいただいたご意見です。(#MeTooの詳細については、前回のきのコさんの記事をご覧ください。)

 

前回記事はこちら↓↓
5通目:MeTooで男vs女の戦争をしないために(きのコ→たかだまなみ)

 

#MeTooムーブメントに対して、私はとても複雑な気持ちになります。「一緒に声を上げてほしい」という気持ちと、「無理に声を上げなくてもいい」という気持ちの間で揺れ動く自分がいるのです。

たかだ社長は、そういう葛藤を感じたりすることはありますか?

自身を「精神的露出狂」といい、傷付き体験も包み隠さずネタにしてしまうたかだ社長のご意見、伺いたいです。(きのコ)

タイミングの合う人が声をあげれば良い

どうも、精神的露出狂です。#Me Too案件マスターとして、嫌な経験を数十件味わった私ですが、今でこそあんな事あったねと言えます。5年前じゃ無理だったかもしれません。私ってほら、今はただの婚活芸人ですから、失うものもないし、タイミングも合致して公言できるところがあるんです。

わざわざ#Me Tooブームに乗っからずとも、レイプや痴漢、中絶などの過去を公言している私やきのコさんにとってはなんともムズ痒い現状ですよね。でもだからと言って私たちが偉いとか、そういうことでもない。やりたくてやっている。笑

 

日本は女性のパワーが諸外国に比べ低いのかもしれません。声をあげても会社の上司、芸能界、政界に至るまで、私たちを守り、同調してくれる強い女性が少なすぎる。これでは個人プレー感満載で、声をあげるどころではないという人が多いのも当然です。

リスクが気になるなら、無理に声を上げなくても良い。もう十分大変な思いをしたのですから、心が癒えないところに塩を塗り込む必要はないです。私が暗い思い出をネタ化できるのは過去と自分が切り離され、割り切れているから。思い出して吐き気がしたり、涙を浮かべる時期なら、まずはお大事にと言いたいです。抱きしめよう、あなたの心が癒えるまでギュギュッとな!

6通目女性による傷つき露出が#MeTooブームメントを後退させている?(たかだまなみ→きのコ)

傷つき露出は社会を変えるのに効果的なのか?

それにしても、私は#Me Tooに乗っかりたくないです。セルフでやっちゃってますしね。きのコさんもそうなのでは?

#Me Tooムーブメントが日本で広がらないという話題がよくあがります。何故なのでしょう。私はセクハラやレイプ等の被害にあった友人たちで、声をあげなかった人と話し合いました。するとなるほどと感じることが、いくつかありました。

 

特に印象的だったのは、#Me Tooした人をメディアが取り上げる際、女性の傷つきばかりにフォーカスすることが多いため、文化や常識を変えていこうという議論が置き去りにされがちで、建設的ではないと感じている点です。だから乗っかりたくない。せっかく#Me Tooムーブメントで社会を変えられるチャンスなのに、もったいない。

ただただ男性を糾弾し、被害者は圧倒的に善であるというスタンスを貫いてしまうと、男女間の戦争のもとにもなってしまって阿鼻叫喚。地獄絵図かと思いますもん。

また何かを人に伝えようとした時、傷つきにフォーカスする人との会話は詰んでいることが多いんですよね。身近な会話でもそうですが「私は傷ついたんだ!」という言葉はカードバトルで言えば“最強カード”。

何を言っても「うん、わかるんだけど私が傷ついたんだからダメじゃない?」と言えば終わりで、議論が展開できないんです。「だから、このブームに乗ったら戦争に巻き込まれるだけ」とタバコをふかしながら友人がクールに吐き捨てたのは忘れられません。

6通目女性による傷つき露出が#MeTooブームメントを後退させている?(たかだまなみ→きのコ)

#Me Tooという問題解決ツールを活用せよ

もちろん傷つきを露呈するな、なんて言ってませんよ。友人に相談したり、安心して話せる場所は大切です。でも#Me Tooは社会を変えるための、いわば問題解決ツールではないでしょうか。「私も当事者なのに、傷ついたと言うばかりで、これからどうして行くべきというような提案のない、ヒロイズム感満載の投稿は痛くて見ていられないし、共感もできないし、疲れる」という女性の意見も、メディアの編集者や発信力のある方に拾って欲しい。一人では変えられない社会を、皆で変えていく道具としてのムーブメントをうまく活用し、社会確変に拍車をかけられたら最高です。

 

傷つきにアイデンティティのある人が「女性に配慮せよ」と言うと、萎縮する人が必ず出ますし監視社会になります。「もっと気をつけなきゃ」と思う人は、すでに配慮している人ですしね。セックスとレイプもわからない男性はそもそも女性の傷つきの記事なんて読みません。というか、自分の罪に気が付いてすらいないので、余計に感情論では片がつきません。

その傷つきをもう一つステップアップさせて、では一体どうしたら良いのか? という所に落とし込めば、必ず私たちが望むような社会になっていくのではないでしょうか。そのための議論を展開する場所になっていけば良いのにと思っています。

6通目女性による傷つき露出が#MeTooブームメントを後退させている?(たかだまなみ→きのコ)

楽しいセックス、コミュニケーションは作り出せる

#Me Tooは難しい問題を孕んでいる、そう認識できただけでも日本は変わっていけるでしょう。え? 私の腹の肉がひどいと自分で認識できているのに、体重変わってない? そこ、ツッこまない! セックスする前に同意を取る常識が浸透し、セックスが「本当に信頼できる人と」「時間をかけて育んでいくもの」という文化になれば良いなと思っています。ああ、元ビッチだからこそ言わせてください。時間をかけて育むんだベイベーと。(説得力、永遠のゼロ)

 

人と人とのやり取りは両成敗。被害者の言うことが善、加害者は全て悪という二元論はもう限界に来ています。憎むべきは個人のおっさん……もちろんそうですが、この文化を醸成して来た全ての人に向けられるべきではないでしょうか。

加害者や男性に配慮を求めるだけの、小学生の学級会のような議論ではなく、なぜこんな社会になったのか? そこを考えてみなくてはいけない気がしています。

 

互いを萎縮させる戦争より、素敵な恋愛やセックスができるような、前向きさ。爽やかさ。#Me Tooを相手をぶん殴る金棒にせずとも、絶対に「女に生まれてよかった!」「この世に好きな人がいて嬉しい!」と思える社会に私たちはできるはず。

ここでは(オトナの事情で)文字数が足りないので具体的提案は別の機会にしますが、皆さんのご意見も募集しています。

 

(あなたはどっち派!?恋学アンケート実施中!!)
(1)セクハラ等嫌な事をされたら、相手を社会的に潰したり、復讐をしたいと思いますか?

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