女性の婚活の市場価値「クリスマスケーキ説」は本当か?

婚活における「市場価値」とは何でしょうか? 残酷で冷酷な事実として、それは男女によって明確に異なります。男性は「年収」、女性は「年齢」です。

女性はいくら年収が高くても、高学歴でいいところに勤務していても、年齢が高いだけで相手にされない現実があります。市場価値がないからなんです。それには上方婚、下方婚という昔からの志向が隠れています。

結婚「クリスマスケーキ説」から派生する諸説

昭和の時代は、女性の結婚をクリスマスケーキになぞらえた例えが出されました。

まったく女性をものとしか考えないひどいもので、賛成できるものではありませんが、現にそういう認識が広く共有されていたようです。平成になり、結婚年齢も上がる中で、徐々にそれも緩和されてきました。

クリスマスケーキ説

バブル期まで言われていたことです。
 
24歳(イブ)までに結婚:準備が間に合う、いい人がゲットできる
25歳(クリスマス当日):セーフ、お祝いができる
26歳:「賞味期限」ぎりぎり
27歳以上:ワゴンセール、投げ売り
クリスマスケーキ説

年越しそば説

平均年齢が上がるにつれてさすがにクリスマスではないのでは? ということで、「年越しそば」に変わりました。
 
30歳(12月30日まで):準備が間に合った、セーフ
31歳(12月31日):当日なのでセーフ
32歳以上(1月1日):蕎麦は延びきってしまい食べられない
 
蕎麦は腹にもたれないから、アラサー男性にとってもありがたいという意味もあったようです。

おせち料理説

さらに進化して、「おせち料理説」まで出てきました。おせちはお正月三が日に食べますよね。したがって、31歳(1月1日)~33歳(1月3日)まではセーフ、という考え方です。現在の女性の平均結婚年齢は29.4歳ですから、これなら大丈夫そうですよね。
 
賞味期限というか市場価値がある年齢は確実に広くなってきています。

女性の場合年収と結婚率はあまり関係ない

女性を年齢だけで評価するのはひどい。その通りです。男性がそれを言えた義理ではないのも事実です。ただし、男性の市場価値である年収で見た場合、興味深い結果が出ます。
 
男性の場合、年収と結婚率は比例します。つまり年収に、男性の婚活上の市場価値があるということです。
 
同じ年齢の男性で見た場合、男性は年収が高くなるほど結婚率が高くなります。そして、年収1000万円を超えるとそれが下がります。結婚に愛を求めない人は、性欲等お金で解決できるからです。1000万円あれば愛人でもそういうお店でも。
 
一方女性の場合は、年収と結婚率にあまり相関関係がありません。むしろ、結婚率は年収300万円以下が高く、800万円を超えたあたりで下がり始めます。客観的に見ると、高年収女性の市場価値よりも低年収女性の市場価値があるようです。
女性の場合年収と結婚率はあまり関係ない

結婚「上方婚」・「下方婚」と市場価値

これらが意味するのは、男性は女性に対して収入を求めていないということです。いや、でも、低年収男性はむしろ高年収女性と結婚すればいいじゃないか? と思いますが、日本の価値観としてこういうものがあります。
 
男性→「下方婚」志向:結婚相手は自分と同格かそれ以下。学歴も年収も自分の方が同じか上じゃないと嫌だ。
 
女性→「上方婚」志向:結婚相手は自分と同格かそれ以上。学歴も年収も自分の方が同じか下じゃないと嫌だ。
 
つまり高スペック男性と低スペック女性は結婚しやすいのですが、低スペック男性と高スペック女性は双方が相手を嫌うので結婚できず残ってしまいます。
 
婚活をしていて、結婚できない男性は「さもありなん」という人が多いのに対して、女性は「なんでこの人が結婚できないの?」と思う人が多いのはそういうことなんです。底辺男性と高スぺ女性しか婚活にいなければ、結婚できる組み合わせはないですよね。
 
男性にとって女性の年収や学歴が高くても「市場価値あり」にはなりませんが、若い女性は、男性が年上で優位に立てる下方婚になるので市場価値があるわけです。
 
もちろん、このサイトのほかのライターのコラムにあるように、男性は視覚に興奮する生き物で、若い女性を抱きたいという本能もありますので、それと相まって若い女性の市場価値が高いんです。結婚相談所に25歳の女性が入会すれば、えさに群がる鯉のような状態になります。

クリスマスケーキ説等に妥当性はある?

男女同権で職場での差別もダメですから、そもそも女性を年齢だけで見るのが時代遅れなのは事実です。リアルの夫婦では、年収や学歴が「女性>男性」のカップルも確実に増えています。
 
しかし、条件で査定する「婚活」の世界では、まだクリスマスケーキのような考えをする男性や仲人も少なくありませんし、逆に上方婚以外考えられない女性も結構います。
 
結婚相談所において、男性だけ「年収証明」と安定した職を求めるのは、低年収非正規男性の市場価値がないというのを正面切って示しています。こういうのがなくなればいいと思いますが、時間がかかりそうです。
 
そして婚活しているみなさんには1年だって大事なわけですから、言いたいことは、一刻も早く「とにかく婚活を始めてみる」ということになります。
 
残念ながら「婚活」市場では、クリスマスケーキやおせち料理の妥当性はある程度ある、という結論になります。
クリスマスケーキ説等に妥当性はある?

まとめ

昔、「クリスマスケーキ」と言われていた、女性を年齢だけで判断する傾向は徐々に薄らいでいます。しかし、日本社会の「上方婚」「下方婚」志向が解消されないと完全にはなくならないでしょう。

特に条件で切る婚活市場では、女性の市場価値は年収や学歴よりも「若さ」「年齢」に重きが置かれている事実を認識してください。それを踏まえて、どう動くかです。

Written by 松田(松本)謙太郎

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