例えば、友達以上恋人未満の関係の時
例えば、友達以上恋人未満の関係の場合、あなたは彼の本音がどこにあるのか知りたいと思うでしょう。彼はわたしのことが好き? それとも嫌い? と思って彼の本音を知りたいと思いますよね。
で、実際彼に「わたしのこと好き?」と尋ねたら、煮え切らない曖昧な返事を彼がした場合、「どっちなの? 好きなの? 嫌いなの?」と再び彼に聞きますよね。
それでも「好きだけど……でも……今は付き合えない」と、自らの王国の独立を死守しつつ遊びまくっているキャバ嬢並みに曖昧な答えしか彼から返ってこなかったら……もう「ハッキリしてよ!」とヤキモキしちゃいますよね。
この場合、彼が言う「好き」も彼の本音なら、「今は付き合えない」も彼の本音です。つまりどっちも彼の本音。
「好き」という彼の答えの中には、本当にあなたのことが好きだという気持ちと、「40%くらい好きで、60%はまあまあ好きなんだけれど、『40%くらい好きです』と答えたら、彼女の気持ちを傷つけてしまうことになるから、好きと答えておこう」という女子に対する配慮が含まれていることがあります。
男の本音と建前が見分けづらいのは、この「女子に対する配慮」が原因なんです。
「わたしのこと、本当に好き?」と彼に聞いて返ってくる答えは本音か?
カップルで彼女が彼に、「わたしのこと、本当に好き?」と聞く状況ってありますよね。最近彼の態度が冷たいと思えば、「わたしのこと、本当に好き?」と彼に聞く彼女っていますもんね。
彼女が彼にそう尋ねて、彼の本音が「好きっちゃあ好きだけれど、でもなんか価値観が合わないから別れたいと思ってるんだよね」というところにあったとしても、彼はきっと「好きだよ」と答えます。
自我がすごく発達しており、ディベート大好きな欧米人なら本音を朗々と語るはずですが、でもわたしたち日本人はそういうことはしない。あくまでも彼女に「好きだよ」と答えて、そのあとしれっとします。
これも本音を言ってしまえば彼女のことを傷つけてしまうかもしれない。それでは彼女があまりに可哀想だという彼なりの彼女に対する配慮故です。
恋愛は「何をやったのか?」 が全て
特に恋愛において、わたしたちは相手に曖昧な態度を取られると心が苦しくなるから、つい本音か建前かどちらなのかをはっきりしてほしいと思いますよね。
でも女子のことはいざ知らず、男の本音と建前は彼女に対する配慮故、「どっちも本音」です。
どっちも本音って、それどういうことなのよ、と思う女子もいると思うのだけれど、どうもこうも「実際にやったことが全て」と思っておくといいです。
つまり、彼がどのような「本音」や「建前」を語ろうと、あなたが彼と寝たければ寝る――これが「実際にやったこと」でしょ?
恋愛って本当は、相手の言っていることが本音であろうと建前であろうと、どっちでもいいんです。何を語ったのか? ではなく、何をやったのか? が恋愛を前に推し進めてくれるからです。
実際、曖昧なことしか言わない彼をリードするかのように女子がデートのセッティングをして、女子が「わたしたち結婚するよ」と彼に宣言して、結婚して幸せに暮らしているカップルって、たくさんいるのだから。
そういうカップルの彼女は、「本音」では男の本音と建前はどっちも本音だと思っているはずです。でないと怖くて結婚なんかできないんだから。