ポリアモリーとは
ポリアモリーとは、ギリシャ語の「poly(複数)」とラテン語の「amor(愛)」が由来で、1990年代にアメリカで作られた造語です。同時に複数の人と交際する恋愛関係で、当事者全員が合意した“誠実で継続的な関係”を指します。
<参照元>
コトバンク
https://kotobank.jp/word/%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%A2%E3%83%AA%E3%83%BC-1721724#E3.83.87.E3.82.B8.E3.82.BF.E3.83.AB.E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.B3.89
ポリアモリーの恋愛で得られるメリット
ポリアモリーの恋愛で得られるメリットには、「隠し事がない」というのが挙げられます。今のパートナー以外の人を愛してしまい、バレないように隠れて関係を築くと少なからず罪悪感にさいなまれるはずです。しかしポリアモリーの場合は、関係を持つ人たちの“同意・理解”の元ですから、後ろめたい気持ちになることはありません。
ポリアモリーの最大のメリットは、愛する人たちと誠実な恋愛を送れることです。
ポリアモリーと浮気・不倫の決定的な違い
「ポリアモリーは浮気を正当化しているだけ」という声があります。確かに、複数の異性と関係を持つ姿は浮気をしているようにしか見えません。
しかし、ポリアモリーと浮気・不倫の決定的な違いは「相手が複数の異性と交際していることを認めているか」がポイントです。隠れて関係を持つことは浮気・不倫と同じですが、関係を持つパートナーたちがそれを理解してくれているのであれば浮気・不倫とは違います。
ポリアモリーを自分にとって都合良く解釈する人がいますが、真のポリアモリーは複数のパートナーとの関係を隠していません。認知された上で関係を築いているので、これが浮気・不倫との大きな違いです。
ポリアモリーが抱えている課題
先程も述べましたが、日本ではポリアモリーの考え方を理解されにくいです。やはり一夫一妻制が当たり前の日本では、同時に複数のパートナーと恋愛関係になることは浮気・不倫として捉えられてしまいます。
また、中にはポリアモリーを利用して都合よく浮気や不倫をする人たちもいますので、ポリアモリーという言葉そのものが「浮気を正当化する都合のいい言葉」として間違って解釈されることもあります。
恋愛には色々な形がありますよね。同性愛者なんてのも勇気ある人たちが集まりコミュニティを形成し、自分たちの声を世界に向け発信し続け次第に認知されてきました。ポリアモリーも同じように、同じ価値観に賛同する人々が集まり情報発信が行われているので、いつの日かポリアモリーという価値観が数ある恋愛の形として定着していくかもしれません。
ポリアモリーを知る、おすすめの本
ポリアモリーという愛の形を知るのに適している本をいくつか紹介して終わろうと思います。少しでもポリアモリーについて理解を深めたい人は探して読んでみてください。
ポリアモリー : 恋愛革命
“ポリアモリー(polyamory)とは、複数(poly)の愛(amory)。1対1の愛の関係は不自然で、窮屈で、持続しない。複数の愛を肯定するポリアモリーこそ持続可能で、ナチュラルな愛のスタイル。今米欧で旋風を巻き起こしている、そんな新しい愛の形を、ムーブメントのリーダーが思想・実践共に紹介。”
わたし、恋人が二人います。ポリアモリー(複数愛)という生き方
好きな人を一人に決められない。誰もが傷つかない為に必要なこと“「ポリアモリー」(複数愛)とは、複数の人と同時に、それぞれが合意の上で性愛関係を築くライフスタイルのこと。浮気でも不倫でも二股でもない「誠実で正直な複数恋愛」のこと。人気サイト「CAKES」で連載している「わたし、恋人が二人います」企画の書籍化。著者きのコさんは、男性Aさんと同棲しながら、別の恋人とも付き合っている30歳代の女性。”
新書777ポリアモリー 複数の愛を生きる
“我々は普段、“1対1”という恋愛スタイルを疑問に思わず生きている。だが、それは絶対的なものではないかもしれない。本気で複数の人を愛するというライフスタイル「ポリアモリー(複数愛)」を生きる人々が増えているのだ―。不倫と浮気とも違う、“誠実”な愛の形を紹介する。”
<まとめ>複数の人を同時に愛するという愛の形
複数人と同時恋愛するという愛の形が受け入れられるようになったのは最近のことです。今でも一夫一妻制の価値観を持つ人からは勘違いされてしまうことも多いポリアモリーですが、性の多様性を表す価値観の一つに過ぎません。
「当たり前だから」という理由で自分の本当にやりたいこと、生き方を制限する必要はありませんし、ましてや他人の価値観に口を挟むことでもありません。
ポリアモリーを完全に理解できないにせよ、そういう考え方や価値観があることをもっと大勢の人たちに知ってもらえると幸いです。
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