女の敵は女? 違うよ、寛容の敵が不寛容なだけ
「女の敵は女」と言いたがる男性たちが、どういう言葉を使うかご存知でしょうか。
「ほら、いくらお前が女性の賃金格差を平等にしろといっても、結婚したらパートになりたがる女がいるからどうしようもないんだよ。女はどうせ、やれ子供の風邪だの、体力不足だのを理由に男へ仕事を押し付ける。仕事をしたがらないのは女の方だ。女の敵は女、お前がどんなに頑張っても、賃金格差はなくならないよ。」
本当にそうでしょうか?
子供の風邪で自宅に帰れないのは男女ともにおかしくありませんか? 代わりがいない人材なんて、地球上にほとんどいないのに。
男というだけで、子供が風邪なのに帰らせてもらえないなんて。子供から「あのときパパが助けてくれたから元気になれたよ、パパ大好き」と思ってもらえず、割を食う立場になるのは男性の方では?
女の敵は女? いいえ、私には「寛容の敵は不寛容」に見えます。子供の風邪ごときで帰れないという不寛容な社会こそ、男女問わず敵と呼んでいいんじゃないかな。
女の敵は女、と思うなら女性へこう聞いてみて
それでも「女の敵は女だな」と思いたくなるときもわかります。
ネットで女性の人権を求める女性と、「男から愛されてナンボ、貢がれた額で女は決まる」みたいな投稿を並べて読むと頭痛がしなくもありません。
けれど、その女性は自分に年収が億あっても同じことを言うのでしょうか。きっと毎年1億円あったら金持ちの男から愛されているかどうかなんて、どうでもよくなるんじゃないでしょうか。
そう思うと、結局は貧困が多くの女性をハイスペックな男性探しに走らせているように見えるのです。だって20代女性の平均年収って、たった319万円なんです。
もし「女の敵は女」と思うなら、「その人が1億円もらっていたら、同じことを思うだろうか?」と考えてみてください。世の中のジェンダー論、割とお金の話なんですよ。
男性へ。女は年収目当てばかりだ、と思うならそうじゃない社会を作りませんか? 男女ともにそこそこキャリアを選べる世界を。子供の風邪をケアできる時代を作るのも、オツなもんじゃありませんか。
女性へ。男性のスぺックがどうしても気になるなら、いっそ自分の年収アップを狙ってみませんか? 彼のお金は全額使えませんが、自分のお金は全部使えますよ。
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