お局様の対策法を紹介! 職場にいるお局様の特徴とその心理を徹底解剖【ひとみしょうの余談ですみません】

会社勤めをすると、誰もが一度は耳にする言葉というものがあり、そのひとつは、まちがいなく「お局様」でしょう。

口を開けば若い女子社員のミスを指摘し、しかもその指摘はほとんど言いがかりと思えるもので、ヒステリックでとてもおなじ人間とは思えないババア……と言ってはいけません。

言いたいと思うけど、お局様のことをそんなふうに言うと、あなたがお局様と同レベルの人間になってしまうんですってば!

さて、今回は、お局様の心理などの解説から、お局様対策まで、一緒に見ていきたいと思います。

お局様とは?

お局様とは?

お局様の語源は、知っている人もいると思うけど、「局(つぼね)=部屋」から来ているんですね。

たとえば『源氏物語』に桐壺さんという女性が出てきますね。壺とは、局の敬称で、部屋を意味します。桐が植わっているお庭のそばにある部屋を、偉い人(天皇)から与えられた女性、それが桐壺。同様に、藤壺さんとは、藤(の木)が植わっている場所のそばにある部屋を帝から与えられた女性をさします。

時代が下って平成になっても(平成が終わろうとしても)、偉い男に見そめられ、様々な権力を与えられた女性のことを、局と呼ぶ風習は、この日本から、なぜか消えていないということでしょう。

さて、現代のお局様、それは挑戦しない人を意味します。若い女子社員に文句ばかり言うのは、お局様が他人の価値を下げることで、相対的に自分の価値を高め、何にも挑戦することなく利を得ようと策略しているからです。そんなヤツは、絶対に、身体を張って何かに挑戦しません。

若い女子社員に、ほとんど言いがかりのようなことを言うのも、おなじ理由からです。他人の価値を人々の前で下げて、自分の優位性を守りたいと思っているからです。

もちろん、周囲の賢者は「このお局様、また言いがかりをつけて女子社員を泣かしてる」と、ため息まじりに思います。

でも、お局様とは、自分で自分を洗脳しちゃった人なので、彼女は、首尾一貫した、鉄のように固い信念を曲げることは絶対にないのです。

あるある! お局様のエピソード

これは書かなくとも、みなさんよくご存知ですよね。

プライドが高いとか、独身であるとか、人のミスを責めるわりに自分のミスは誤りもしないとか、陰で書類を改竄するのがうまいとか、男の権力のある上司には猫なで声ですり寄って、そいつと不倫してそうとか、大好きな後輩は「ちゃん」付けで呼び、嫌いな子とは目も合わさないとか。

読んでいたら、気持ちが沈んでくるでしょうから、「お局様あるある」のご紹介や、「お局様の特徴」のご紹介は、こんな感じでいいでしょう。

お局様の心理

お局様の心理

さて、そんなお局様の心理とは?

絶望です。換言すれば「わたしの人生、八方ふさがりで、どうにもならん」と思っている。つまり希望がない。これがお局様の心理です。

お局様にいじめられていたり、嫉妬されていたり、マウンティングされている人は、「お局様=自分の人生に自分で絶望している人」なんて、夢にも思わないかもしれませんが、じつはお局様は自分の人生に絶望しているのです。

なぜ彼女は、自分の人生に絶望しているのか?

同期はみな幸せに結婚したのに、わたしは不倫していたから婚期を逃して、そのまま45歳まできてしまった……こんなことかもしれません。

あるいは、親とうまくいっておらず、親が死ぬまでに一度でいいから、親に「立派に働くいい子だね」と褒められたいと思っているのかもしれない。そういう人は会社を「自分が親に褒められることをする場」つまりプライベートな場所だと勘違いしているんですね。

絶望している人は、その必然として、2つの感情を抱きます。1つは淋しさで、1つは怒りです。

今の自分と、過去の自分の関係がギクシャクしているから、人はパニックになって淋しくなったり怒ったりする、つまり絶望します。今の自分と「こうありたい自分」との関係がよじれているから、人は絶望します。今の自分と、上司との関係がおかしから絶望し、今の自分と今の部下との関係が不自然だから絶望します。

絶望とは、すべて「関係」に還元して解釈することが可能なんだけど、それを書くと話が長くなるので、やめます。

ここでは、お局様の心理とは絶望であり、絶望とは、淋しさと怒りに支配されている心のあり方である、と述べるにとどめましょう。

お局様の対策法

お局様の対策法

では、絶望的なお局様対策とは?

当たり前だけど、1つは逃げることであり、1つは戦うことです。が、逃げるのがいいかなと思います。

なぜなら、新しいことに挑戦する謙虚さを持ち併せていない人に戦いを挑むと、たいていの場合、相手は非常に陰湿な手を使ってくるからです。わたしたち「素人」には思いもよらない卑怯な手を使ってくるからです。戦いを挑んできた者を、ややこしい罠にハメこんでしまうのが、いやらしいお局様だからです(様、なんて敬称、いらないよね)。

なので、たとえば、あなたが人事部の権力ある人と仲がいいのであれば、その人を味方につけて、陰湿なお局様の態度を「正す」ようにする、というのは可能でしょう。でも、お局様の卑怯な手に負けるのが目に見えてわかるのなら、とにかく逃げる!

せっかく自分がやりたい仕事に就けたのに、と思っても、とにかくその会社から逃げる!

なぜなら、お局様の卑怯な手口に付き合うほど、あなたの人生は暇ではないはずだからです。挑戦しない人、つまりお局様がいる会社やその部署というのは、結局、挑戦する気概のない場所です。現状維持でまあいいか、としか思っていない場所です。そういう人がお局としてのさばっているのを良しとするお局の上司が、ホントは善くない!

だから、あなたが、自分の人生に、自分の未来に、自分の可能性に賭けたいのなら、そういう場所から、さっさと退散する!

何にも挑戦する気がなく、わたしも将来お局様と呼ばれたいわ、と思うのなら、しつこく今の場所に居座る!

<まとめ>お局様とはうまく付き合おう?

大事なことは、お局様も、あなたとおなじ「人間」である、という視点です。

人は誰しも(あなたも含め)、多かれ少なかれ、自分の人生に絶望しています。それゆえ、ひょんな時に無性に淋しくなったり、意外なことがきっかけで怒りの感情が湧いてきたりします。

お局様とうまくやる・やらないは、その人の自由だけど、少なくとも、お局様の気持ちを理解するというのは、オトナとしてのマナーです。つまり、人として、他者を理解するというのは、マナーです。

お局様の気持ちを理解するというのは、すなわち、自分の気持ちを理解することを意味します。お局様もあなたも、同じ「人間」だから。

お局様から今現在、実害をこうむっている人は、とてもお局様の気持ちを理解しようとは思えないと思うけど、でも「すべての戦いが終わったとき」あなたはきっとこう思うでしょう。

あのお局様にも、お局様なりの事情があり、お局様なりの悩みがあったのだろう、と。そう思えるというのはつまり、あなたが「あなた自身に対する」理解を深めたことを意味します。

だから、いかにお局様のことが嫌いだからといって、お局様が再起不能になるまでやりこめてはいけないのです。

Written by ひとみしょう

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