彼氏が重いと感じる彼女ってどんな彼女?【ひとみしょうの男って実は】

「俺の彼女、軽くてチャラくてさ」と彼に言われるより、「俺の彼女、重いんだよね」と言われる方が、マシといえばマシかもしれないですね。「重い」の方が、真剣に愛している感じがしていいじゃないですか、というだけの話ですが(笑)

さて、彼氏に「重い」と言われる彼女って昔からいて、「重い彼女」は以下にご説明する2つのパターンに分類できるように思います。

1:彼氏に憧れを抱いている彼女

1:彼氏に憧れを抱いている彼女

彼氏に憧れを抱いている彼女は、彼にとって重い彼女です。

「わたしは、わたしにとって憧れであるこんなにかっこいい彼氏と付き合えた! なんとしても彼に振られないようにしないといけない! 何があっても来年には彼と結婚したい!」などと思っていたら、そういう気持ちを彼は敏感に察するので、彼は「重たいなあ」と思うのです。

憧れって要するに、「下から上を見上げる感じ」のことです。普通、上手くいくカップルって、男女が対等なんですよね。精神的に彼氏と彼女が対等だから、上手くいっているのです。恋愛って、精神的なパワーゲームみたいな側面もあって、彼氏彼女のいずれかが、相手を下から上を見るかのように見ていたら、下から見上げている人が負けるのです。

彼氏と彼女とで例えば育ちが違うから、貧しい育ちの者が豊かな育ちの者を仰ぎ見るとか、そういうことでは全然ないんですね。物理的なことではなくて、あくまでも精神的な話をしています。

男の例を挙げるなら、例えば男はキャバクラに行って、キャバ嬢のことを「下から上を見上げるかのように」憧れることがあります。ルックスは可愛い、話したら知的にして聡明、スタイル抜群、ちょっとエロそう、となれば、大抵の男はそのキャバ嬢に憧れます。
そのキャバ嬢が実はヤンキーで、地元のプータローと同棲していても、そういうことを彼は知らないから、彼女の虚像に憧れ続けます。だからキャバ嬢はその男をお金として見ていて、いくらでも売上を上げます。

がしかし、彼女にもやがて限界が訪れます。地元のヤンキーという「自分の実態」にではなく、キャバ嬢という自分の虚像に、お客さんが憧れ続けていたら、やがて「重い」と思い始めるのです。で、精神を病んでしまうのです。

それと同じです。彼女に憧れられている彼氏は、彼女のことを「重い」と感じ、精神が病む前に彼女と別れたいと思うのです。恋愛はキャバクラと違ってお金が介在しないので、精神を病んでも尚交際し続けるなんて、ないのです。

2:自分のことを好きになりきれていない彼女(「逃げ場」として彼氏を利用している彼女)

2:自分のことを好きになりきれていない彼女(「逃げ場」として彼氏を利用している彼女)

自分のことを好きになりきれていない女子が、彼のことを「自分にとっての避暑地」みたいにしていると、彼は「重い」と感じます。この場合、「彼のことを」避暑地代わりに使っている、というより、きっと「恋を」避暑地代わりに使っている、という表現の方が適切だろうと思います。

みなさん、多かれ少なかれ、自分がこの先どう生きていくといいのか分からない時ってありますよね。それに、人によっては家にいてもなぜか親としっくりいかない時期というのもありますよね。

そういう時、彼氏を(恋を)避暑地代わりに使う女子は、彼の一人暮らしの家の「第二の我が家」として使うようになります。そう、彼に鍵を借りて、彼が帰ってくるまでに、彼の部屋の掃除や洗濯をするのです。なんなら夕飯も作って、それをタッパーに入れて、そのタッパーの上にハート型の付箋で何かを書いて、最後にハートのシールを貼るとか。これ、明らかに彼に「重い」と思われるパターンですよね。

でも「重い」と言う彼氏と、言わない彼氏とがいるはずです。言う彼氏は、重いから別れたと思っている彼氏で、言わない彼氏は、重いけどそれなりに上手く交際し続けて、結婚してもいいかなと思っている彼氏です。

自分を知る道の途中の出会い ~「重い」も「軽い」も実は同じ~

自分を知る道の途中の出会い ~「重い」も「軽い」も実は同じ~

若い頃の恋愛って、自分で自分を知る道の途中にあるものだから、別に彼氏に重いと言われようと、軽いと言われようと、どっちでもいいと思うんです。重いも軽いも、要するにまだ自分で自分がどう生きていくといいのか明確に分かっていない、ということを意味します。だから、自分はこう生きる、自分はこういうことをしたい、というのが明確になりさえすれば重くても軽くてもどっちでもいいんです。

人は迷いながらもある日突然、自分の生き様に自信を持ち始めます。その「Xデー」がいつ訪れるのかは、誰にも分かりません。自分の人生なのだから、なんらかの方法でXデーがいつくるのか分かるだろう、と思っても、そんなの分かりません。「縁」があなたにもたらすのが「Xデー」だからです。

重い女でいいんです。やがて、自分の過去の生き様に、現在の生き様に、自信が持てた時、「あの頃、重いわたしと付き合ってくれた彼氏がいたなあ、ありがとね」と思えるようになればそれでいいんです。

みんなそうやって大人になったのだから。

Written by ひとみしょう

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