社会問題|2019年高齢者ドライバーが車なしで生活できる環境とは?

少子高齢化が進む現代社会。内閣府が発表する統計によると、総人口は2017年1億2,671万人。そのうち65歳以上人口は、3,515万人で総人口に占める割合(高齢化率)も27.7%となっています。

2019年になってから、現在まで、高齢者ドライバーによる交通事故のニュースが多く報道されるようになりましたが、少子高齢化社会が進む日本だからこそ、高齢者ドライバーによる事故も大きな社会問題といえるでしょう。

しかし、悲惨な事故が起きてもなお、どうして高齢者はハンドルを握るのでしょうか……? 私たちの未来が、少しでも高齢者による事故が少なくなるよう、一緒に考えてみませんか?

2019年の社会問題となった高齢者ドライバーによる事故

社会問題|2019年高齢者ドライバーが車なしで生活できる環境とは?

2019年4月、池袋で起きた悲惨な事故。この事故のドライバーは87歳の男性でした。その他にも高速道路の逆走であったり、アクセルとブレーキの踏み間違いであったり、高齢者による事故があとを絶えません。

実は筆者の身近で起きた事故のドライバーも高齢者でした。運転をしていたのは70代の男性で、幸いにも単身事故だったのですが、助手席に乗っていたドライバーの妻は救急搬送をされてしまう大事故。

どうやら居眠り運転が原因でしたが、処方された薬が「運転時に飲んではいけないもの」だったことに気がつかず、居眠り運転をしてしまったとのことでした。

交通事故は年齢に関わらず、ハンドルを握る人すべてに起きるリスクがありますが、やはり加齢とともに、認知機能の低下や運動機能の低下により、高齢者が交通事故を起こす可能性は高いといえるでしょう……。

どうして高齢者ドライバーはハンドルを握り続けるのか?

社会問題|2019年高齢者ドライバーが車なしで生活できる環境とは?

では、どうして交通事故のリスクがあがってもなお、高齢者はハンドルを握り続けるのでしょうか? 考えられる理由は大きくわけて2つあります。

1つ目は、年齢を重ねるにつれ、身近な人との別れ、仕事や家族を失ったり、今まで通りの体でなくなったりと、老いていくことへの恐怖が関係しているかと思います。

車を運転しなくても生活できる地域に住んでいるけれど、免許を返納することで、運転ができなくなる。今まで自分ができていたことが、「できなくなること」を受け入れられない心理が働き、免許返納をためらってしまうのではと考えています。

もう1つの理由は、車がなければ生活できない地域に住んでいること。筆者が住んでいた場所もスーパーや病院まで車で20分。電車は通っておらず、バスを使ったとしてもバスの本数自体が少なく、バス停から目的地までも遠いという田舎でした。

もちろんタクシーなどの手段も、ないわけではありませんが、年金暮らしでギリギリの生活をしている高齢者の方もいますから、車社会な地域で老後を過ごすには、地方自治体が帆を掲げ、公共交通を整えたり、車がなくても暮らせる制度を作ったりしなければ、ハンドルを握りつづけるのでは……と感じています。

まとめ|高齢者ドライバーが免許を返納できる社会を考えよう

社会問題|2019年高齢者ドライバーが車なしで生活できる環境とは?

高齢者ドライバーが免許を返納するためには、運転の年齢上限を決めたり、認知機能テストを行ったりするだけではなく、免許返納したあとも「車がなくても生活できる環境」を整えることが重要となるのではないでしょうか?

私にも小さな子供がいるので、高齢者ドライバーによる悲惨な事故はとても胸が痛みました。それと同時に、田舎で暮らしている祖父母の姿も浮かんできました。

「祖父母に免許を返納してほしい。けれど、免許を返納したら、祖父母はどうやって生活するのだろう?」と考えても、イメージがつきません。

高齢者ドライバーによる事故を減らすためにも、法律と制度の両面から、「車がなくても暮らせる」仕組みを作っていかなければならないのかもしれないですよね……。あなたも自分のためにも、そして家族のためにも、高齢者ドライバー問題について、少し考えてみませんか?

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