ドライフラワーの魅力とは?
花を飾ると部屋にさまざまな色がプラスされ華やかになり、明るくなります。
しかし、花を飾ることには水替えや日当たりなど、手間や面倒なことが少なからずあります。
手間をかけずに花を飾りたいという人には、ドライフラワーがおすすめです。
ドライフラワーは、水分を花から抜いて長期保存できるようにしたものです。
ドライフラワーは、お手入れがいらず、プレゼントとして貰った花でも思い出として残せるといった魅力があります。
ドライフラワーの作り方4つ
ドライフラワーというと作るためには手間がかかり、失敗することも多いもののように感じられ、お店で買うものと思われがちです。
実はお店で買わなくても、自宅で簡単に作ることができることをご存知でしょうか。
ドライフラワーの作り方にはいくつかの方法があり、作り方と材料さえ分かれば誰でも作ることができますよ。
ここからは、ドライフラワーの作り方を紹介していきます。
ドライフラワーの作り方1:ハンギング法
いくつかあるドライフラワーの作り方の中でも一番簡単で、ポピュラーなのがハンキング法という作り方ではないでしょうか。
ハンギング法は、ドライフラワーにしたい生花を吊るして乾燥させるだけの、手間なくできるとてもシンプルな方法です。
多くの人がドライフラワーの作り方として目にしたり、聞いたりしたことがある方法でしょう。
ハンギング法での作り方
ハンギング法でドライフラワーを作る場合にはまず、水に浸かっていた部分を切り落とします。
葉の部分は水分を多く含んでいるので、そのまま残しておくと乾きにくくなります。
不必要な葉はできるだけ取り除くようにしましょう。
下処理が終わった花の茎の部分を紐で結び、直射日光が当たらない風通しの良い場所に吊るしておけば1週間から2週間ほどで完成です。
束にすると乾きにくいので、できるだけ1本ずつ吊るすようにするのがコツです。
ハンギング法に適した花の種類
ハンキング法でドライフラワーを作る場合、色が褪せてしまうことが多く、きれいに色を残すことが難しいというデメリットがあります。
できるだけ色を残したいのであれば早く乾燥させるということが大切です。
早く乾燥させるためには、花びらが大きい大輪の花は選ばず、ミモザやラベンダーのように花びらが小さく数が少ない小輪の花を選びましょう。
またピンクや黄色など濃い色の花を選ぶことで、トーンは落ちますが色は残せます。
ドライフラワーの作り方2:ドライインウォーター法
ドライインウォーター法とは自然乾燥法とも言われるドライフラワーの作り方です。
花瓶に少量の水を入れたまま花を挿し、徐々に水分を抜いていく方法です。
ハンギング法と同じように手間をかけずにドライフラワーを作ることができる方法です。
最初に手間をかける必要がないので、もしかしたらハンギング法よりも簡単にできるかもしれません。
ドライインウォーター法での作り方
花瓶だけを用意すればドライインウォーター法を実践できます。
花瓶に3cmから5cm程水を入れ、そこにドライフラワーにしたい花を挿し、1週間から2週間そのままおいておけばいいだけです。
飾りながら生花をドライフラワーにできる方法で、水が徐々に蒸発していくので、その間の変化を楽しめます。
ドライインウォーター法に適した花の種類
ドライインウォーター法でドライフラワーを作る場合、花首が曲がりやすい物や、茎が曲がりやすい花は挿したままにしておくので、途中で茎が折れる恐れがあり不向きです。
ハンギング法よりもゆっくりと水分を抜けるため、カスミソウやアジサイなどたくさんの花びらが重なっている花にピッタリな方法です。
また水分が少しずつ抜けるので、ハンギング法よりも色褪せが少ないです。
ドライフラワーの作り方3:シリカゲル法
シリカゲルを使ってドライフラワーを作る方法もあります。
シリカゲルを使って生花の水分を抜いていくという方法です。
シリカゲルとは、食品などと一緒に入っている粒状で透明または青色の乾燥材です。
似たものに生石灰があり、これは白くて小石のような形をしていますが、シリカゲルと生石灰は違うものですから注意しましょう。
シリカゲルはドライフラワー専用のものも販売されています。
シリカゲル法での作り方
シリカゲル法を使ってドライフラワーを作る場合、シリカゲルと密閉容器を準備します。
密閉容器に2cm程シリカゲルを敷き詰めます。
その上に生花を載せ、花がつぶれないようにシリカゲルをふりかけ、蓋を閉めて1週間から2週間程おいておくと完成するというものです。
シリカゲルの中から花を取り出すときには素手ではなく、ピンセットでゆっくりと取り出すようにしましょう。
シリカゲル法は茎を切って花だけをドライフラワーにするので、額などに入れて飾るドライフラワーを作るのに最適な方法です。
シリカゲル法に適した花の種類
シリカゲル法は、ハンギング法やドライインウォーター法よりも花の色を残しながらドライフラワーにできます。
また、シリカゲルの中に入れるだけでできるので、花びらが薄い繊細な種類の花でも大丈夫です。
なるべく色を残しておきたいバラやカーネーション、繊細な花びらを持つ桜などの種類がシリカゲル法に適しています。
ドライフラワーの作り方4:グリセリン法
ドラッグストアなどでグリセリンという液が販売されていることをご存知でしょうか。
このグリセリンを使って、ドライフラワーを作ることもできます。
グリセリン法はドライインウォーター法と要領は同じで、グリセリンさえ手に入れば簡単に実践できます。
ドライインウォーター法よりも花の色を残せるので、できるだけ色を残したいという場合に利用しましょう。
グリセリン法での作り方
グリセリン法でドライフラワーを作る場合には、まずグリセリンと熱湯を1:3の割合で混ぜ合わせ、グリセリン溶液を作ります。
均一なグリセリン溶液ができるようにしっかり混ぜるようにしましょう。
グリセリン溶液が冷めたら、花瓶などにグリセリン溶液を入れて花を挿し、1週間から10日間ほど待てば、ドライフラワーが出来上がります。
グリセリンを花に吸わせることで水分が飛んでいくので、茎はしっかりグリセリンに浸すようにしましょう。
また、花の色が悪くならないように直射日光が当たらない場所に置いておきましょう。
グリセリン法に適した花の種類
グリセリンを吸わせてドライフラワーにするので、時間が経った花だとグリセリンを吸う前に枯れてしまいます。
できるだけ咲き始めの元気で新鮮な花を選ぶようにしましょう。
水分量が多い花でもグリセリンを使えばドライフラワーにできるので、カーネーションやバラ、マリーゴールド、スターチスなどがグリセリン法に適しています。
ドライフラワーの作り方のコツ4つ
ドライフラワーの作り方を理解できたでしょうか?
どの作り方もそれほど難しいものではなく、誰でもチャレンジできそうなものばかりでしたね。
簡単に作れそうなドライフラワーですが、いくつかコツがあります。
失敗を回避するためにも、作り方のコツを理解していきましょう。
ドライフラワーの作り方のコツ1:花が傷むスピードを知る
傷んでしまった花をドライフラワーにすると、きれいな形や色を出せません。
花が傷んでしまう前の新鮮なうちに、ドライフラワーにする必要があります。
ですから、花が傷むスピードを知ることは大切です。
花は切り取った瞬間から少しずつ傷みはじめます。
特に夏場は傷むスピードが速く、花屋さんで買ってきてから4、5日でダメになってしまうことが多いです。
逆に冬場は傷むスピードが緩やかで10日以上もつこともあります。
傷むスピードを知ることは非常に重要です。
ドライフラワーの作り方のコツ2:短時間で水分を抜く
ドライフラワーをきれいに作れるかどうかは、どれだけの時間で水分を抜けたかで決まります。
水分を抜くまでに時間がかかってしまうと、ドライフラワーになる前に花が傷んでしまい、きれいに仕上がりません。
できるだけ短い時間で水分を抜けられれば、色をきれいに残してドライフラワーに仕上げられます。
風が当たりやすい所に置いたりして、早く水分が抜けるようにするのがコツです。
ドライフラワーの作り方のコツ3:作り方と相性のいいお花を選ぶ
作り方と相性のいいお花を選ぶこともドライフラワーをきれいに作るためのコツです。
『ドライフラワーの作り方4つ』の中でも紹介しましたが、それぞれの作り方に適した花の種類があります。
作り方と相性が悪い花を選ぶと、色褪せてどんな花だったかがわからなくなる、作っている途中で茎が折れてしまう、などの失敗が起こる恐れがあります。
ドライフラワーの作り方のコツ4:お花の特徴を知る
ドライフラワーにしたい花の特徴を知ることも、きれいに仕上げるコツです。
花には水分が多い・少ない、花びらが薄い・厚い、変色しやすい・しにくいなどそれぞれに特徴があります。
花の特徴を知ることで、おのずとどの方法で作ればいいかも見えてきます。
花を観察して、それぞれの花の特徴を理解することもドライフラワーを作るうえで大切です。
ドライフラワーに向いていない花の種類
どんな花もドライフラワーにできたらいいですが、ドライフラワーにすることが難しい、ドライフラワーに向いていない花もあります。
水分が多く、変色しやすく、花びらが薄いものは特に自然乾燥させてドライフラワーを作るのには向いていません。
キク科の花が代表的な種類で、花びらが丸まったり、縮んだりしてしまうことがあります。
ドライフラワーの作り方を学んで挑戦してみよう
ドライフラワーは初心者でも作り方を知り材料をそろえられれば、意外にも簡単に作ることができます。
ただし、きれいな仕上がりにするためには、花の特徴やドライフラワーの作り方の特徴などを知る必要があります。
プレゼントで貰った花束を思い出として残すために、ドライフラワーの作り方を学んで挑戦してみましょう。
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