裏ピースとは?
写真を撮るときにはいろいろなポーズをとります。そのポーズの中の1つに「ピースサイン」があります。
また、ピースサインにもいろいろな種類があり、手のひらを自分側に向けピースする「裏ピース」もその一つです。
日本で裏ピースは写真を撮るときの定番ポーズの1つですよね。
ですが、海外では別の意味を持つハンドサインになってしまうので、海外でこれらのポーズを取る際には注意が必要です。
日本とは違う? 裏ピースが海外で持つ意味とは
日本では写真を撮るときなどに何気なく使われる裏ピースサインですが、海外では日本と違った意味を持つことがあります。
そのため、海外旅行に行ったときや、海外の人と一緒に写真を撮ったりするときには、国によって意味が異なるということを事前に認識しておく必要があります。
1:アメリカ
裏ピースは顎に当てることで小顔に見える効果があることから、日本の若い女性たちがよく使います。
しかし、アメリカでは二本の指を立てて口元に持ってくることは、女性を舐めるという意味に捉えられてしまうことがあるので注意が必要です。
そのため、裏ピースで小顔効果を狙うポーズは、アメリカでは欲求が溜まっていると勘違いされてしまう可能性もあります。
2:イギリス
日本で、相手を挑発するときに使われる中指を立てるというハンドサインですが、イギリスでは、この中指を立てるハンドサインと同じ意味を持つのが裏ピースにあたります。
そのため、旅行などで現地の人に写真撮影をお願いする場合、日本と同じ感覚で裏ピースをしてしまうと、写真を撮ってくれる人に中指を立てるという失礼な行為をしていることになります。
3:オーストラリア
裏ピースが中指を立てるハンドサインと同じ意味となってしまうのは、イギリスだけではありません。
オーストラリアでも裏ピースは中指を立てるハンドサインと同じ意味になってしまうので注意しましょう。
裏ピース以外にも! 海外では注意すべきハンドサイン14個
日本と海外でハンドサインの意味が異なるのは、裏ピースに限ったことではありません。
他にも日本と海外で意味が異なるハンドサインはいくつかあるので、海外旅行などに行く前にチェックしておくようにしましょう。
ハンドサイン1:ピースサイン
ピースサインは、日本で写真を撮るときの定番ポーズの1つです。
欧米でもピースサインは、勝利のサインでもあるビクトリーのVを表すということでポジティブな意味があります。
しかしギリシャでは、日本で例えると、親指を立てて下に向けるハンドサインと同じ意味を持ち、相手を侮辱することになります。
ハンドサイン2:親指を立てて「いいね」
グッドやイイねなど、良いことがあったときに親指を立てるというハンドサインがあります。
このサムズアップのハンドサインは日本だけでなく、西洋を中心に日本と同じような意味で広く使われています。
しかし、ヨーロッパの一部の地域、また中東諸国の一部では、相手を侮辱する際に使われるハンドサインとなってしまいます。
さらに、その侮辱は性的な内容となっているので、これらの地域では絶対に使わないようにしましょう。
ハンドサイン3:OKサイン
親指と人差し指で輪を作るOKサインは日本では承諾などを表すときに使われます。
しかし、フランスではこのハンドサインがOKサインと通じずに、ゼロを表していると捉えられてしまうことがあります。
また、オーストラリア、イギリス、南アフリカ、ドイツ、ブラジル、ロシア、ギリシャ、トルコなどでは性的、侮辱を表す意味となってしまいます。
ハンドサイン4:ブーイングサイン
立てた親指を下に向けるブーイングサインは、相手を侮辱する際に使われます。
ブーイングサインは海外でも同じ意味で広く使われています。
しかし、日本では軽い冗談のつもりでブーイングサインを使ったりすることもありますが、同じ感覚で海外でブーイングサインを人に向けてやってしまうと、身に危険が及んでしまう可能性もあるので注意が必要です。
ハンドサイン5:小指だけを立てる
日本で小指を立てるハンドサインは、恋愛や約束などに関する素敵な意味を持ちます。
しかし、シンガポールやインドネシアなどでは、最低や一番小さいなどの意味を持ち、相手を侮辱する意味となってしまいます。
また中国でも、無能力者や役に立たないことなどを表してしまい、相手を侮辱してしまうことになります。
ハンドサイン6:中指を立てる
日本で中指を立てるハンドサインは相手を挑発したり、侮辱したりするときに使われます。
海外でも同じように相手を挑発したり、侮辱したりする際に使われます。
しかし、ブーイングサインと同様に、中指を立てるハンドサインも日本では冗談で通じる場合でも、海外では相手が強く侮辱されたと感じてトラブルになりかねませんので、注意が必要です。
ハンドサイン7:キツネ
握りこぶしの状態から人差し指と小指を立てるハンドサインはロックバンドのメンバーや観客などが盛り上がったときなどによくしています。
このハンドサインはサタニストに関するハンドサインのため、地中海諸国などの国によっては相手を強く侮辱するハンドサインとなってしまいます。
このハンドサインをすることはないと思っていても、影絵のキツネに近い形をしているため、勘違いされることもあるので注意が必要です。
ハンドサイン8:親指を突き出したグー
握りこぶしの状態で親指を突き出すハンドサインには、サムズアップやブーイングサインなどの意味があります。
また、海外では握りこぶしの状態で親指を突き出して、突き出した親指を自分に向けることで、自分を指すというハンドサインにもなります。
日本では人差し指で自分を指すことも多いですが、海外の人からすると、自分のことを人差し指で指すことは、不自然と感じられることもあるようです。
ハンドサイン9:Air quotes(エアクオート)
海外ドラマなどを見ていると、両手でピースサインを作り、顔の横で人差し指と中指を軽く2回ほど曲げるというハンドサインが出てくることがあります。
これは強調を表すハンドサインです。
そのため、「すごくラッキーだった」というセリフの際に、「ラッキー」という言葉を出すときにこのハンドサインをすることで「ラッキー」の部分を強調することができます。
日本ではあまり馴染みのないハンドサインでもあります。
ハンドサイン10:ストップ
日本では相手の行動を止めたりするときに、手のひらを相手に向けるというハンドサインが使われることがあります。
この手のひらを相手に向けるというハンドサインはギリシャでは強い侮辱を表すハンドサインとなってしまいます。
また、アメリカなどでも手のひらを相手に向けるハンドサインは、相手の行動を止めることに使われることもありますが、相手の行動を遮るということから相手への拒絶を表すこともあります。
ハンドサイン11:中指と人差し指をクロスする
ピースサインをして、立てた人差し指と中指をクロスさせるというハンドサインも海外ドラマなどを見ていると登場することがあります。
このハンドサインは幸運を祈るという意味があります。このハンドサインもAir quotesと同様に、日本ではあまり馴染みがありません。
なお、ベトナムでは相手を侮辱するハンドサインとなるので注意しましょう。
ハンドサイン12:ガッツポーズ
嬉しいことがあった際に使われるガッツポーズですが、パキスタンでは拳を上に突き上げるジェスチャーは相手を侮辱する行為となってしまいます。
また、拳を上向きに突き出す際に一方の手で、突き上げる腕を叩くジェスチャーも、フランスやブラジルでは相手を侮辱する行為となってしまいます。
そのため、スポーツをする際に、相手側にそれらの国の人がいる場合には配慮しましょう。
ハンドサイン13:手招き
日本で人を呼ぶ際によく使われる手招きのハンドサインですが、欧米圏では日本とは逆の意味となり、近寄るな、あっちへ行けという意味になり、相手を遠ざけたり、拒絶することになります。
欧米圏へ訪れた際は、手招きをする場合、手のひらを下に向けるのではなく、上に向けて自分の方に手招きするように曲げるようにしましょう。
ハンドサイン14:自分の目に裏ピース
裏ピースは小顔に見せるために顎のラインに被せて使われることが多いです。
このとき、裏ピースを少し高めの位置に持ってきて、人差し指と中指で両目を指し示すような形になると、相手にしっかり見ていると釘を指すような表現となります。
ただし、あまり強い意味で使われるのではなく、いたずらや冗談などの表現として用いられることが多いです。
裏ピースが流行した理由
日本で写真を撮るときの定番のポーズは、ピースサインでした。
しかし、今ではピースサインを内側に向けた裏ピースもよく使われています。
裏ピースがピースサインに変わって定番になりつつあるのは、いくつかの理由が考えられます。
その理由には意外なものも含まれていて、今後も若い世代だけでなく、さらに幅広く裏ピースが使われる可能性があります。
1:テレビ
裏ピースは意外なテーマでテレビに取り上げられることがあります。それは防犯がテーマのときです。
近年では、写真をSNSなどを使ってネット上にアップすることも増えました。
カメラ技術が上がったことで、ピースサインの指から指紋を取られて悪用される可能性が出てきました。
指紋を悪用されないためにも、防犯の意味を含めて裏ピースをするということが近い将来当然のことになる可能性もあります。
2:小顔効果
裏ピースは、顎のラインに被せることで小顔効果を期待することができます。
小顔に見せたい女性を中心に、裏ピースを使った写真の取り方が広まり、SNSなどに裏ピースの写真をアップすることで、さらに広がっていきました。
裏ピースは日本と海外では持つ意味が異なる!
日本にではピースサインに変わって定番になりつつある裏ピースですが、これらのいわゆるハンドサインは、日本と海外で意味が異なる場合があります。
そのため、本人に悪気がなくても、ハンドサインによって海外の人に嫌な思いをさせてしまったり、トラブルになってしまう可能性もあります。
もし、海外旅行に行ったり、海外の人と接する際には、注意や配慮をするようにしましょう。
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