あえて自宅で。我が家でのホームキャンプはいい刺激と気分転換になる

みなさん、キャンプはお好きですか? 残念ながら筆者は大嫌いです。

これには理由があって、小学校の頃から高校までボーイスカウトに入っていたんですけども、早い話、散々っぱらキャンプをしてきたんですね。

それこそ土日は友達と遊びたくてもキャンプがあるので家を出なきゃならなかったりして、本来楽しむはずのキャンプがめんどくさくて仕方がなかったというか。

ただし、そのおかげでテントの設営の仕方とか、ペグの打ち込みの角度とか、飯盒炊飯のコツなんてのも完璧にマスターすることはできました。

そういうスキルだけはあるので(やる気はない)、成人してからはキャンプに誘われることもわりと増えてきたのですが、ここ最近はちょっと変わった理由でキャンプについてのアドバイスを求められることがあります。

それが、家でやるキャンプ。いわゆるホームキャンプとでも言うやつですね。自宅の敷地内でキャンプをしたいっていう友人・知人からの相談を受けることが、新型コロナウィルス禍以降2回ぐらいあったんです。

自宅の庭や屋上でのキャンプは、それなりに良いものです。気分転換にもなるし、何より敷地内なのでそこまで気兼ねもいりません。キャンプ道具さえあれば、設営の費用もそんなにかかりません。

今回は、自宅でするホームキャンプの楽しみ方とメリットをいくつか紹介してみようと思います。

ちょっとだけ長いコラムなので、気合い入れて読んでください。

自宅でのホームキャンプは気軽な気分転換が図れる!

自宅に庭があるというのは嬉しいことです。

我が家の場合、猫の額ほどの庭しかありませんが、まあそういうスペースも有効活用しようと思って、ローズマリーとかアスターを植えて楽しんでます。

たかが自宅の庭だと思っても、実際にその庭で寝てみると、案外気分転換になるものです。

普段は建物の中で布団を敷いて寝ているわけですが、自分で家の庭にテントを設営して、そこに寝袋を敷いて寝るというのは、それだけで不思議と遠出したような気持ちになる部分があるんですよね。

それこそ、新型コロナウィルス禍においては、アウトドア好きな人もそうそう外出できませんでしたよね。

メディアでも河川敷でBBQをしていた人たちを取材して、不謹慎な行為をしていると誤認させるような報じ方をしちゃってましたし(まあ実際、緊急事態宣言中だったので、大人しく家にいなさいよって思ったけど)

自宅でするキャンプにはそういう世間からの厳しい目や、マスコミの追及という脅威もほとんど無縁でしょう。なにせ自分の住んでいる家でのホームキャンプですからね。文句の言われようがないわけで、これはアウトドア好きな人にとってはメリットの一つと言えるんじゃないでしょうか。

もちろん、本来はもっとがっつりキャンプしたいわけなので、完璧な代替行為とは言えませんけども。

でも、さらにメリットはもう一つあって、家でキャンプをしてみるってのは、僕のようなキャンプ嫌いであっても敷居が低い部分があるんです。

冒頭のように僕はキャンプに良い思い出がないので嫌いになっちゃったんですが、その一つにトイレの問題があります。衛生面に不安のあるキャンプ場のお手洗いを利用するのも嫌でした。

しかしホームキャンプなら家の敷地内で完結するので、トイレに行きたくなったら家に戻ればそれでOKです。

似たようなことは入浴にも言えますね。

夏場のキャンプって、本当に寝苦しくて寝汗もかきます。蚊も出ますし、本当に厳しい環境です。せめてシャワーでも浴びれたらなぁ……と思いながら何度も何度も夜を越えたものでしたが、これもホームキャンプなら「ちょっとお風呂だけ入ってくるか」ということもできるわけです。

この自宅の利便性と、気分的にキャンプを味わえているという状況は、まさにホームキャンプの強みに他なりません。

インドア派の人を誘う際の落とし文句としても優秀ですよ。

BBQも楽しめるし、出たごみを持ち帰る必要もない! 何故ならそこは自宅なので……

ホームキャンプをするにあたって、個人的に一番「気楽だよなぁ」と思っているメリットが、自宅の庭でBBQができるという点です。

これって普通のキャンプでやるとなると、意外と敷居高いんです。

専用のグリルにガスも必要だし、大量の食材も必須ですよね。しかも後片付けしようにも、水道が近くにないキャンプ場の場合、焦げ付いたグリルを持ち帰らなければなりませんし、ごみも大量に出ます。

だからマナーのなってない人はそのまま現地にごみを遺棄しちゃうわけですが、自宅でBBQをやるんならそんな懸念もありません。

燻製を作るツールがあればそれを使って晩酌のお供を作るのもいいでしょう。秋口からはサンマも安く出回りますので、グリルではなく七輪を使って庭先でサンマを焼いて食べるのもたまりません。

僕としては奮発して、七輪で焼くマツタケを是非試してもらいたいと思います。死ぬほど旨いので。

このように、自宅でのキャンプであれば出たごみも逐次まとめられますし、庭先でグリルを洗うこともできます。非常に手軽ですし、実際のキャンプよりもやることが少ないので、立派なホームキャンプのメリットと言えるのではないでしょうか。

災害、危険な動物との遭遇リスクが皆無なホームキャンプ!

あえて自宅で。我が家でのホームキャンプはいい刺激と気分転換になる

キャンプを自宅の庭先でやることについては、「本格的ではない」だとか「それじゃキャンプの意味がない」とか「家の中でやるおままごと」みたいな意見を、ガチのアウトドア派の人たちから指摘されることもあります。

しかし、そういう意見が横行することで、ちょっとでもアウトドアに興味を持った“にわか”を根絶やしにするわけですから、もうちょっと考えて発言してほしいと思うところです。

キャンプなんて、本来どこでテントを張ってもいいぐらいに思っておくべきなのです。もちろん、今の時代は諸々の許可は必須ですが。

そういう意味で、許可なんて不要な自宅敷地内でのテント設営は、理に適っていると言える部分もあるはず。スケールは小さいけど、スケールなんかにこだわっているうちはろくなキャンプはできません。

何より家でやるキャンプには危険がほとんどありません。自然の中で行うキャンプというのは、本来かなりの危険を意識しなければならないのです。

たとえば野生動物ですね。クマは地域によっては出没しませんが、日本各地に分布している恐ろしい雑食の生き物です。一度でも目を付けられると厄介なので、遭遇したらすぐ撤収しなければ、命を落とすこともあります。

また、イノシシも危険ですね。こちらは全国各地に出没しますし、尖った牙はちょうど人の太もも付近の高さにあるため、襲われてしまうと失血死のリスクもあります。

タヌキは基本的に無害ですけど、ダニやノミを媒介しますので、これも別の意味で有害。

自然界には人にとって害のある動物が多くいて、そこは本来彼らのテリトリーだということを理解しておかなければなりません。

それに、たとえば大雨に見舞われた場合、屋外のキャンプ場は土砂崩れや鉄砲水の危険があります。

川辺なんて特に危険ですよね。一見大きな河川でも、大雨になると上流のダムが放水しますので、一気に押し流されることも考えられます。

もう10年以上も前に、河川敷でキャンプをしていた十数名の男女が大雨に見舞われ、地域の消防団員の再三の忠告を無視した結果、とうとう増水に巻き込まれて大勢が亡くなるという惨事が起きました。この模様はテレビでも中継されていたので、ご存じの方も多いかもしれません。

とにかく、屋外でのキャンプには普段考えもしないような危険がひしめいているのです。

一方で自宅でのキャンプなら、ここで挙げたような危険もありません。よほどのことがない限り、自宅にクマやイノシシが突撃してくることはないでしょう。

人の住む家々は、もともと水はけが良い場所に建っていることがほとんどなので、もしも急な大雨に見舞われたとしても、それはそれでサプライズ程度でやり過ごせます。そしてそれ以上の変化は生じません。

安全にキャンプを楽しめるというのも、ホームキャンプの強みと言えるでしょう。

何より虫が少ないのがホームキャンプのメリット!

あえて自宅で。我が家でのホームキャンプはいい刺激と気分転換になる

家で楽しむキャンプのメリットとして、もう一つ添えておきたいのが虫の少なさです。

先ほど、自然の中では野生動物と遭遇するリスクもあると説明しましたが、一度でも夏場にキャンプをしたことがある方ならご存じのとおり、虫が死ぬほど飛んできますよね。

だからこそ夜はあまり煌々とライトを点けていてはダメだし、市販のテントが暗色のものが多いのも、白いテントだと中で灯したランタンに反応して、テントの周りにびっしりと虫が集まるからです。

それがたとえばクワガタムシとかだったら喜ぶ人もいるかもしれませんが、大半は蛾やカメムシなので残念な結果になっちゃいますし、そういう虫を狙って大きなクモも集まるのでまさに地獄絵図となることは間違いないでしょう。

一方で自宅でのキャンプなら、集まる虫も普段から網戸に留まっているようなものばかり。

蚊なども集まるかもしれませんが、蚊取り線香でも焚いておけば退散してくれます。他にもぶら下げるタイプの防虫剤が売られているので、それらを軒先に掛けておくのも良いでしょう。

ただし、もしも家の庭に金魚やエビを飼っているという場合には要注意。線香や防虫剤は魚にも悪影響を及ぼしてしまいます。この手のペットが心配という場合は、キャンプをする前に移動させておくのが安心ですね。

何にせよ、自宅の敷地内でのホームキャンプは、虫に悩まされる頻度がかなり低くなることが理解いただけるでしょう。

これも素晴らしいメリットと言えますよね。

本格的なキャンプを試みる前に、設備のテストがてら楽しめる

個人的にはキャンプは大嫌いですし、今後おそらく二度とそんなことはしないと思っているんですが、他方でキャンプをすることでしか得られない経験や感動というもの、それから単純に、自然に触れることで得られる発見などはありまして、これらを否定する気は毛頭ありません。

ですので、できれば皆さんにも、嫌にならない程度に、ほどほどにキャンプをしてほしいと思っています。

ホームキャンプって、そのための下準備としても有効だと考えます。

というのも、素人が設備だけを買い集めていきなりキャンプに出掛けても、テントの設営やペグの打ち方、飯盒の使い方など分からない部分が必ず出てしまうんですよね。

こういうときに屋外でのキャンプだと、さっさとテントを組み立てないとすぐに日が落ちてしまい、今度は準備もできてないのに慌てて焚火をしなければならなくなるなど、とにかく忙しいんです。

実際、季節や場所によっては、少しでも準備に手こずってしまうと一気に周囲が暗くなり、何もできなくなるということもあります。標高の高い場所なら、そのまま震えて朝を待つことになってしまいますので、下準備をかねた家でのキャンプはとかく有効なのです。

まずはホームキャンプであらかじめ設備慣れをしておくこと。これはとても大事です。本格的な屋外でのキャンプの前に、まず自宅の庭でその予行練習をするという感覚ですね。

この練習を経ておけば、いざ自然の中に飛び込んでも、少なくとも設営や諸々の準備にもたつくことはなくなり、キャンプ地においてのQOL(クオリティオブライフ)が高まるはずです。

おわりに

と、まあここまでホームキャンプについてのメリットをつらつらと書いていったわけですが、メリットと同時に考えなくてはならないのが、近隣への配慮です。

自宅が住宅街にあるという場合には、やっぱりある程度つつましくやる必要がありますよね。家族でBBQをする際にも、時間を考えて昼間から夕方ぐらいにしておくのが無難です。あまり遅くから始めて夜中まで騒ぐと近所迷惑になってしまいますから。

ましてや友人を大勢呼んで、庭先で大騒ぎするなんてことは絶対にやめましょう。そんなのはもうホームキャンプとかじゃなく、ただの輩の集まりになっちゃいますので。

自宅でのキャンプを楽しむには、最低限の配慮は必須。これを無視してしまうと、周りのみんなが嫌な思いをしてしまうので、ここは注意しておきたいところですね。

配慮を忘れず、楽しく家の敷地内でのキャンプを実践することを心がけましょう!

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