そもそも基礎代謝とは?
まず、基礎代謝とは何を示すのでしょうか?
基礎代謝とは、生命活動を維持するために、必要なエネルギーのことです。このエネルギーは、何をしていなくても、ジッと座っているときや睡眠中にも消費されます。呼吸をしたり、心臓を動かしたりするのにも使われます。
数値に換算すると、成人女性の基礎代謝は一日あたり約1200キロカロリー、男性は約1500キロカロリーといわれています。女性のピークは12~14歳、男性のピークは15~17歳といわれ、以降は年齢とともに徐々に下がっていくのだとか。
基礎代謝のピークが10代のワケ
若くしてピークを迎える基礎代謝。なぜ10代半ばから後半にかけて、ピークを迎えるかというと、成長期に体の発育のために多くのエネルギーが必要だからだそうです。そのため、若いころと同じようにたくさん食べていては、カロリー消費が追い付かず、太ってしまうのでしょう。
しかし、人によっては若いころと変わらず、たくさん食べていても太りにくい人もいるように思います。それは一体、どうしてでしょうか……?
基礎代謝を上げるメリットとは?
その理由は、基礎代謝を上げるメリットに話が繋がってきそうです。年齢を重ねても、たくさん食べても太りにくいのは、基礎代謝が高い可能性があります。基礎代謝を上げると、一日に消費するカロリーが多くなり、太りにくい体になります。
運動をしなくても高い基礎代謝があることで、太りにくくなるのです。また、痩せやすい体になることもできるでしょう。肥満を防ぐことができるので、生活習慣病予防にもつながるメリットもあります。
基礎代謝を上げる方法
基礎代謝を上げるメリットは多岐にわたることが分かりました。では、肝心の基礎代謝はどうやって上げたらいいのでしょうか?
その方法はいくつにも及んでいます。今回は、その方法の一部をご紹介します。
方法その1:運動量を増やす
まず、日ごろの運動習慣を見直しましょう。筋肉量が減ってしまうと、基礎代謝が落ちる原因になります。筋肉を維持するためにも、適度な運動を習慣付けることが大切です。
たとえば、出勤時電車に乗る人であれば、最寄り駅より一つ前の駅で降りて家まで帰宅する。エスカレーターやエレベーターにはなるべく乗らず、階段を利用する。電車やバスでは、できるだけ立っている。こうした小さな意識ひとつでも、運動量の維持に役立ちます。
平日は会社と家の往復で、休日も仕事で運動する暇がない。そんな人でも、日常生活でいかに運動量を増やせるかどうかで、基礎代謝を上げることができるでしょう。
方法その2:水分をしっかりと摂る
水分補給によって血行が良くなり、基礎代謝が向上する可能性があります。きれいな水が体内をめぐることで、健康は維持され、血液の流れもスムーズになります。細胞にも水分が行き届くことから、細胞が活発になり、代謝が上がっていきます。
一日に摂りたい水分量は、一般的に1.5リットルと言われています。また、寝ている間にも、人は大量の汗をかきます。朝起きたら、コップ一杯の水を飲んで、水分補給をしっかりと行いましょう。
このとき、水の代わりに白湯を飲むと、胃腸が温まり、内臓の働きが活発になると言われています。体が冷えやすい人は、夏場でも白湯を飲むのがオススメです。
方法その3:体が温まる食べ物を食べる
胃腸を温めることで、内臓の動きが活発になり、基礎代謝が向上されると言われています。
冷たい水よりも白湯を選ぶといいように、飲み物や食べ物でも、なるべく温かいものを選ぶようにしましょう。
夏だと、つい冷たい飲み物や食べ物が欲しくなってしまいますが、冷たい飲み物や食べ物は体温を下げてしまい、内臓の働きが鈍くなり、代謝も下がってしまいます。
また、食材にも気を配れるといいでしょう。例えば、かぼちゃやさつまいも、ネギや玉ねぎ、しょうがなどは、体を温めてくれる食材です。他にも、魚介類、肉類、牛乳、チーズなどは、代謝を高めてくれるアミノ酸です。良質なアミノ酸を摂取することで、脂肪が燃焼されやすくなるでしょう。
方法その4:湯船に浸かる
基礎代謝を上げるには、体温を上げ、自律神経を整えることが大事です。入浴には、体温を高める効果があります。体が温まることで、血液やリンパの流れが良くなり、心身がスッキリとするでしょう。
またリラックスし、副交感神経が優位になり、自律神経を整えるメリットもあります。夏場だと、ついシャワーだけで済ませてしまいがちですが、できるだけ入浴をし、体を芯から温めましょう。
ただし、熱すぎるお湯は、心臓に負担をかけてしまいます。40度程度のぬるめのお湯に浸かるのが理想です。入浴後は、水分補給を忘れずに。入浴中に大量の汗をかくためです。
方法その5:よく噛んで食べる
食事を摂ると、消化吸収のため副交感神経が活発化され、代謝が活発になるといわれています。忙しい朝は、朝食をつい抜いてしまう人も多いのでは。しかし、午前中が最もエネルギーを必要とするので、朝食は必ず摂りましょう。
また、食事時はよく噛んで食べることが大事です。よく噛んで食べることで目覚めが良くなり、朝の活動スイッチが入りやすくなるでしょう。規則正しい食事を心がけることで、体のリズムが整いやすくなります。健康的な毎日を送るためにも、日々の食事の見直しをしてみてください。
おわりに
基礎代謝の知識から、基礎代謝を上げるメリット、その方法をご紹介してみましたが、いかがでしたか。
「最近、太りやすくなった……」「年々痩せにくい体になった……」そんな心当たりのある人は、ぜひ基礎代謝に着目してみて。
基礎代謝が上がれば、太りにくく痩せやすい体になることができます。ぜひ正しい知識を身に着けて、自身の健康管理に役立ててくださいね。
<参考サイト>
・基礎代謝を上げるにはコレ!医学博士がすすめる九つの方法(朝日新聞Reライフnet)
https://www.asahi.com/relife/article/13218760
・基礎代謝は上げられる?その方法とは?(Kracie)
http://www.kracie.co.jp/ph/coccoapo/magazine/05.html
・基礎代謝を上げて脂肪燃焼!太りやすい習慣を改善する方法(RENAISSANCE)
https://www.s-re.jp/magazine/health/71/
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