さとり世代って何?ゆとり世代とはどう違うの?

みなさんは、さとり世代というワードをご存じでしょうか?「言葉自体は聞いたことがある」という方も、きっと少なくないはずです。

さとり世代とは、バブルが弾けて以降……具体的には1980年代から90年代前半頃に生まれた人たちの総称。2013年には新語・流行語大賞にも一応ノミネートされたワードでもあります。

ただ、ノミネートされたと言っても、あのコンテストには「そんなん聞いたことないわ」って思っちゃうようなマイナーな言葉も何故か毎回ノミネートされていますよね。

明らかに世の中のトレンドを追えてないおっさんが選定してるとしか思えないような。

さとり世代についても、あんまり詳しく知らないし、なんならそういうワードがあるという程度の認識しかない方々も多いのかもしれません。

実際、僕は1984年生まれなので、恐らくさとり世代の範疇なのですが、別に自分をさとり世代だなぁと認識したことは一度もありません。

自分が生まれた世代の大雑把なくくりを、別に悟ってもいないのにさとり世代と定義されてるだけってのが正直な感覚です。でも、このさとり世代については見る人が見れば色々と特徴的なんだそうです。

そこで今回はさとり世代の僕がさとり世代についての定義とやらを色々と紹介しつつ、直撃世代としての本心で考えを述べてみようと思います。同世代の方、お時間がありましたら是非読んでみてくださいね。

これがさとり世代の特徴だ!

まず、さとり世代として定義されている概念について簡単にまとめてみようと思います。このワード自体は博報堂の若者研究所リーダーである原田曜平氏が提唱したものだとされています。

原田氏と言えばメディアでの露出も多く、朝の情報番組でもおなじみの人物。ご存じの方も多いことでしょう。さとり世代に限らず、様々なトレンドワードを生み出している方でもあります。

この原田氏が2013年に「さとり世代」という書籍を上梓し、これがメディアによって取り上げられてワードとして認知されていったという感じですが、そのさとり世代の概要をもうちょっと詳しく掘り下げてみると、先ほども書いたように80年代、90年代の生まれの人たちがこの世代にくくられています。

で、この世代の人たちは好景気にあやかれず、就職氷河期時代を生きてきたために、結果として「飲む・打つ・買う」といったような様々な欲求をそこまで抱かずに育ってしまった、というのです。

物欲もそれ以前の世代に比べて乏しく、それがあたかも煩悩から脱却し、悟ってしまったようにも見えた……ということのようですね。

でも、この世代の人間からするとあくまでも物欲がないと思われてるだけで、本当はみんな家も車も欲しいんですよね(笑)。

ただ、不況、不況でお給金も上がらないし相次ぐ増税に災害時の復興増税も重なってしまって本当にお金がないわけです。

お金がなければ物を欲しても手に入らないわけなので、俯瞰で見れば悟ってるように見えてるだけで、安価で手に入る娯楽に傾倒してるだけってのが実情ではないでしょうか?

それこそ、車にしたって家にしたって、手に入れても維持費までは首が回らないというさとり世代。僕の周りにも大勢いますし、僕だってその一人です。

欲求はあるんですよね。あるんだけど、手に入らないジレンマというものに、特に成人以降は頭を悩ませているさとり世代は少なくないはずです。

ゆとり世代とは何が違う?

ところで、さとり世代に似た語感のワードに、ゆとり世代があります。ゆとり世代。最近はあんまり聞かなくなりましたが、そもそもどんな意味合いがあるワードだったのか。

ついでにこちらも振り返り、さとり世代との比較としてみましょう。

ゆとり世代の語源は、ゆとり教育にあります。ゆとり教育というのは、2002年に義務教育期間、2003年から高校で適用されることとなった学習指導要綱です。

その名の通り、従来型の詰め込み式の学習スタイルを見直し、ゆとりのある授業内容に再編成した学校の姿勢がゆとり教育で、この要綱の改定を経て学校教育を受けた世代が、ゆとり世代ということになります。

主導したのは文部科学省ではありますが、文科省は一切ゆとり教育という言葉を用いたことはなく、あくまでもこれはマスコミによる造語です。

ゆとり教育については、そのマスコミが主に「著しい学力低下を招くのではないか?」と一時期問題提起していましたが、昨今はすっかりそんなことで騒いでいたのを忘れているのか、テレビで取り上げることすら稀です。

まあ、そのゆとり世代に生きた人たちがテレビ局に入社するようになった時代ですし、それも当然かもしれませんが。

さとり世代とゆとり世代については、ほとんど同世代と言っても良いのかもしれません。

冒頭で書いたように、僕は80年代生まれですが、高校を卒業したのがたしか2003年だったと思うので、ゆとり教育が導入される直前の世代となります。

90年代生まれの方の場合は、思いっきり2つの世代が被ってるというこということになりますね。勝手に悟らされたかと思えばゆとりを持たされたり、なんか忙しいですね。

さとり世代の働き方ってどういう感じ?

長引く不況のせいで、全然給与が見直されないばかりか、どんどん待遇が悪くなっている中、必死で働いている人は今、日本に大勢います。

さとり世代の人たちは現在30代、40代の働き盛りですが、どんなに身を粉にして働いても、サラリーマンをやっていたり地方在住で働いている以上は天井が知れてるってことも多いでしょう。何が不惑かって感じですね。

頑張っても、ある程度から上には行けない、報われない。だから諦めて、細々と、夢を持たずに生きているなんて人も、割といるんじゃないでしょうか?

これもいわゆるさとり世代の共通項なのかもしれませんね。頑張ってもある程度のラインを超えると、努力に意味がない。

大それた買い物もできないし、買ったとして維持もできない可能性もある。結婚なんかしようものなら、本当にカツカツで。本当に、最低限の人並みの生き方をやってるだけでも大したものですよ。

ああ、そこまで熱意を持って仕事をしていない、というのもさとり世代にも多いのかもしれません……がまあ、そういう人はそれ以降の世代にも、以前の世代にも割と大勢いますね。

さとり云々言ったところで、しょせんあんまり意味がないことです。

さとり世代との接し方、気を付ける点はあるのか?

ここまでくどくどと話をしてきましたが、こういう世代の人と接するにあたり、何か注意すべきポイントってあるのかと考えてみました。

が、さとり世代以降の若い人たちは、別に注意するべき要素はないんじゃないでしょうか。だって下手すると今の若い人たちって、さとり世代とかよりもよほど境遇が恵まれてない中働いていますし。

むしろ、注意すべきはさとり世代の上、団塊からその少し下の世代ですよね。今となっては屁のような仕事内容でも、しっかりと稼げる好景気を生きてきた手前、どうしても「さとり世代はダメな奴が多い」って思いがちでしょうから。

でも、そう思う気持ちも分かります。人間は自分の目線でしか物事を確認できないし、自分のフィルターって、中高年になってしまうと絶対のものだと思い込んでしまいがちなのです。

さとり世代と呼ばれる人たちの、その親世代が一番件の世代に理解がない……なんて話、僕も随分見聞きしたものです。しょうがないんです。みんな自分が一番苦労してるって思っているので。

おわりに

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なんかジメジメした話になっちゃいましたが、さとり世代ってめっちゃくちゃネガティブなワードだと思うんですよね。

悟りという言葉を使って無理してそつのない感じにしてますが、要はお金も乏しく夢もなかなか実現しにくい世代ってことですから。

もちろん、そういう世代の中にも成功者はいますけど、そんなのどの世代だって成功者と落伍者は出てますからね。

社会情勢が悪い以上、「成功したな」と安心できる人が少ないのはやむを得ないことでしょう。

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