オンラインでコロナと無縁、安全にお守りを
既に今年の初詣では、手水舎を使用禁止にするなどの感染対策を講じる旨を発表した神社は、全国各地に見て取れます。
この世界的な感染症への対策は、それぞれの神社も対処に余念がないようです。中でも話題なのが、オンライン初詣の推進。
有名神社のいくつかは、今年はオンライン参拝を推奨するところも出てきています。
従来通りの形にこだわりたいと思うところですが、その形に拘ってクラスターが発生しては元も子もありませんので、こういう考え方の転換は、コロナ禍においては意味を持つことでしょう。
ただ、「お守りが買えないじゃん」という声も出てくることでしょう。こういう意見も、既に想定している神社はあります。それが神田明神です。
神田明神ではすでに“オンライン授与所”をホームページ上に開設しており、ここからお守りや護符、玉串などの通信販売を行っています。
初詣って、参拝する際にも人の波が押し寄せるものですが、それ以上に授与所が混むんですよね。
毎年ここでかなりの人の動きの停滞が生じますので、このオンライン授与所の開設は、良い混雑回避になることでしょう。
と同時に、「今年はコロナが怖いから、初詣は遠慮したい」という方にとっては、お守りだけでも購入するためのチャンスと見ることもできます。
せっかくなので、このオンライン授与所の活用もご検討ください。
ヴァーチャル参拝を活用し、オンラインで初詣を
神田明神のコロナ対策の工夫だけでなく、ネット上ではほかにもコロナ禍であっても初詣気分だけでも味わえるヒントはいくつか目につくものです。
東京都港区にある愛宕神社では、ホームぺージに「ヴァーチャル参拝」という項目が用意されています。
ここをクリックしていくことで、石段鳥居から本殿に至るまでの参拝の様子を、画像と説明文で楽しむことが可能になっています。
これは初詣をしようと思っているけど、今年はちょっと……という方には、ありがたいコンテンツではないでしょうか。
たとえパソコン、スマホ越しであっても、信心さえあればきっと、初詣は適うはずですし。
また、今年に限ってはとにかく混雑、密の回避のための施策が各神社ごとに必須となっています。
このため、いち早く初詣で配布するためのちとせ飴を配る、あるいは賽銭箱を撤去しておくなどの対処に踏み出している神社が、全国各地で出てきています。
おそらく師走までにはさらに対処を徹底させ、アナウンスを出す神社はもっと増えるはず。
中には神田明神のような、オンラインで参拝の代替ができるという形式を打ち出す神社もあると思われますので、読者のみなさまは例年出向いている神社の取り組みに例年とは異なるものがないかどうか、チェックしてみるのもいいでしょう。
おわりに
実は筆者も、今年に関しては初詣をしないでおくべきかどうか、ちょっと悩んでいます。
平時であればどんなに混雑していても初詣の列には加わっていたのですが、時期が時期ですからね。
もしもそこで感染してしまったら元も子もありませんし、逆に自分が既に感染していて、大勢に感染を拡大させてしまう可能性もゼロでもありませんし。
できれば、オンラインで済ませられる部分は済ませておく、という形になるんじゃないかと考えています。
それこそお守りなどは、三が日が過ぎてから、授与所が混雑しなくなってから購入に出向けばいいわけですし……。
ともあれ、来年の今頃は、「何事もない一年をありがとうございました」と本殿に手を合わせられるようになっていることを願ってやみません。
【参考】
神田明神 オンライン授与所
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