【インタビュー】「孤独のグルメ Season4」久住昌之氏、「孤独とグルメは、相反すること」

仕事で遅くなって帰宅して何気なくテレビをつけると、俳優の松重豊さんが美味しそうにメシを喰っている映像、観たことありますよね! 深夜に禁断の“メシモノ”ドラマをお届けして、“夜食テロ”とも呼ばれた「孤独のグルメ」、その「Season4」が発売に! 今回も主人公・井之頭五郎の食事シーンは健在ですが、発売を記念して原作者の久住昌之先生に独占インタビュー! 観れば必ず恋しくなるグルメの紹介秘話などをうかがいました!

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どこ行っても、「まだ、飲んでないんですか?」とか聞かれる。まずいよね(笑)

Q:ドラマ化当初、主演の井之頭五郎役を松重豊さんが演じると聞いて、どう思いましたか?

松重さんと聞いて、え? と少し戸惑ってから、ああ、ありだなと(笑)。そもそもマンガとドラマは違うものだと思っているので、かえってマンガに似ている人のほうが違和感ばかり目立つものです。ドラマはドラマ、背が高くていいなあと思ったね(笑)。現実に根差さないといけないので、街を歩けばスタイリッシュだけれど、どこか現実離れしている感じもあったほうもよくて。だから、長身が店に入って座っている姿がマンガ的でいいなあと、松重さんも、本当に慣れましたよね。4まで松重さんがまったく変わらない感じが盤石と言うか、それが良かったかなと。キャラクターを無理に立たせようとせず、自然体で。もともと「孤独のグルメ」は淡々としているマンガを目指していて、谷口ジローさんの絵も淡々としている。それがドラマにちゃんと反映されていて、人気が出ても変なドラマや感動を盛り込まない。それもパート4まで続いている理由かもしれません。

Q:DVD発売になると特典映像も大人気ですが、「孤独のグルメ Season4」はいかがでしょう?

「ふらっとQUSUMI未公開! ~まだまだ“麦スカッシュ”飲んでます!~未公開」、僕はこれ、嫌ですねえ(笑)。テレビで放送していない部分なので、ただ飲んでいるだけじゃないかっていうね(笑)。さらに誤解を招いてしまうことを、わざわざしなくてもいいじゃないかって思うの(笑)。今度の年末もシ全シーズンのダイジェストをやるみたいだが、そうすると40分おきにオレが飲んでいることになる。一日中(笑)。そりゃ、刷り込まれますよ(笑)。最近どこ行っても、「まだ、飲んでないんですか?」とか聞かれる。まずいよね(笑)。オッサンが出てきて、また飲むぞ、また飲んだって、飲まないと許さない感じになってきて、参りましたよ。これはね、壊さないですね、次はコーヒーしか飲まないとか(笑)。

そもそも孤独とグルメは、相反することなんですよ

Q:いわゆるグルメ本とは違って、「孤独のグルメ」のスタイルは、どう確立したのですか?

もともとグルメって、皆の中で美味しいものを知っている人のことでしょ。グルマンとか、そういうことで。御馳走を知っている人というか、だから、それは孤独じゃない。そもそも孤独とグルメは、相反することなんですよ。世間が美味しいと言っているモノを食べることがグルメで、そういう人をグルマンという。バブルの時代であれば山本益博とか料理の鉄人がグルマンだったけれど、そういうことの次を編集者は、やりたかったと思います。だから、「グルメの後にくるもの」というコピーは、そうだったかって思い返しましたね。そう考えると、ずっと一貫していますよね。ボクは超ワンパターンの33年です(笑)。

Q:今後の予定ですが、まず原作マンガの「孤独のグルメ」は、どういう風に展開しますか?

今度ね、韓国に取材しに行こうと思っていますよ。1月に。「孤独のグルメ」でマンガを1本書こうかなと思っていて、この間はパリに行った。実は来年、単行本の2巻が出ます。なかなかないですよ、20年ぶりに第2巻が出ることって(笑)。主人公が歳取るわけでも後日談でもなく、普通に淡々と「孤独のグルメ」2巻(笑)。そういうわけでパリに行って現地で孤独っぽい店を探しました。たくさん歩いて、ありましたよ。客が全員おっさんでテレビ観ながらメシ喰っているパリの定食屋(笑)。イスラム系の店だったから酒は置いてなくて、変なコーラとか飲んで。あそこは良かったなあ。これはもうマンガになるなって、じわじわきましたからね。

今回は随分、有名な人も出ていますので、お楽しみに(笑)!

Q:最後になりますが、「孤独のグルメ Season4」を待っている人たちに一言、お願いします!

ダラッと流していてもうるさくないし、観ながらガチャガチャ何かしていても邪魔じゃない。「孤独のグルメ」は、いろいろ使い方がありますよ。今回は随分、有名な人も出ていますので、お楽しみに(笑)!

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「孤独のグルメ Season4」 ブルーレイBOX&DVD-BOX 発売中

ブルーレイBOX ¥15,984(税込)

DVD-BOX ¥12,312(税込)

発売元:テレビ東京 販売元:ポニーキャニオン

(C) 2014 久住昌之・谷口ジロー・fusosha/テレビ東京

■取材・構成・撮影/鴇田 崇(OFFICE NIAGARA)