他の人が褒めないところを褒める
人は誰しも褒められると嬉しいもの。でも、言われ慣れていることを指摘しても、相手にすれば「よく言われるんですよ〜」と返されるのがオチですよね。
イケメン君に「格好良いね!」と褒めたところで、「ありがとう(笑)」と返事が返ってくるのは、ある程度想像できることです。
心理学で「ジョハリの窓」という心理モデルがありますが、これは「他人は知っているけど自分が気づいていないパーソナリティ」を知らせられると、人は相手のことを特別視しやすいそうです。
つまり、気になる彼を褒めるときもルックスだけを褒めるのではなく、「◯◯さんって周りが思っているよりも真面目ですよね」「◯◯さんの声、すごく通って羨ましいです!」と、ほかの人があまり褒めないことを指摘してあげて。
すると彼も「俺のことそんな風に褒めてくれるんだ」と、あなたに対して好意を持つはず。彼の目に自分を留まらせることができれば、ふたりの関係もより進展するのでは?
慰める時は彼の性格を指摘する
好きな人が落ち込んでいたら、彼のためになんとかしてあげたいと思いますよね。でも、単に「◯◯なら大丈夫だよ」「今度飲みに行こう!」と励ましたところで、悩みが深刻なほど彼にとっては思うような納得感が得られないものです。
そんなときはアメリカの心理学者フォアによって解明された、「フォアラー効果」を利用してみては? これは相手の二面性を指摘すると、相手は心の奥を覗かれた気分になり、相手に対して信頼を寄せるというもの。
それこそ彼が仕事で悩んでいたなら「たしかに◯◯にはそういうところもあるけど……」と、一度彼の悩んでいる性格などを指摘したうえで「でも、◯◯はよく頑張っていると思うよ」と、あなたなりに彼の良さを指摘してあげるのです。
良さと悪さの両方を指摘してあげることで、彼もあなたの言っていることが的を得ていると感じて、あなたとの関係に距離がなくなり、何でも打ち明けられる間柄になれるかもしれません。
初対面では長所をアピールする
知り合ったばかりは、相手に対する印象がまだ薄いものです。極力相手にいいイメージを与えるためにも、第一印象には気を配りたいもの。
心理学者ソロモン・アッシュが行った印象形成実験でも、最初の要素がその人のイメージになり、自己紹介やプレゼンテーションでも長所を最初に述べるのが大事と提唱します。
初めの印象が良ければ、多少料理ベタ、運動音痴といったマイナスポイントも好印象になる可能性があります。人に「おっ!」と思われる趣味、得意なことを彼に伝えてあげると、彼もあなたと「もっと話してみたいな」と思うかもしれません。
おわりに
会話の仕方で相手に対する印象が決まるもの。無理に自分を背伸びすることなく、自分が実践しやすいテクニックで彼との距離を縮めてみましょう。
【参考文献】
「植木理恵の行動心理学入門」植木理恵(宝島社)
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