『愛は、私たちを幸福にするためにあるのではなく、
私たちが悩みと忍耐において、
どれほど強くあり得るかを示すためにある。(ヘッセ:ドイツの詩人)』
苦しい、忘れたい、でもやめられない。……恋に悩むことで人は強くなっていくのかもしれません。でも一方でヘッセは以下のようにも語っています。
『愛されることは幸福ではなく、
愛することこそ幸福だ。(ヘッセ)』
愛することは幸福? さっきの言葉と矛盾してるじゃん!
いえいえ。「苦しい幸福」というのがあるんです。
たとえ辛い、苦しい恋であっても愛することは幸福なんです。
納得できない方は、次の名言をご覧ください!
『もはや愛してくれない人を愛するのは辛いことだ。
けれども、自分から愛していない人に愛されるほうがもっと不愉快だ。(ジョルジュ・クールトリーヌ:フランスの作家)』
どうでしょう? 愛してくれない人を愛するのは辛いこと。でも一方的に愛されるより、自分が愛することの方がやっぱり幸福なんじゃないでしょうか。それがどんなに痛みを伴うことであっても……
『愛に対する飢えの方が、パンに対する飢えを取り除くことよりも、はるかに難しいのです。(マザー・テレサ)』
あ~説得力がありますね。飢えている人にパンをあげることができても、叶わぬ恋に喘ぐ人に愛を与えてあげることは難しいです。だって恋人の代わりは誰にもできないから。わかるでしょう?
『愛する勇気がある者には、かならず苦しむ勇気がある。(アントニー・トロローフ:イギリスの作家)』
恋は知らずに落ちてしまうものですが、”愛する”のには勇気がいります。それを敢えて選んだ人なら、「愛する苦しみ」にだって耐えられる……。
本気で愛するって、強い勇気のいることなんですね。逆にいえば、苦しむ勇気がないなら、愛しちゃいけないってことかもしれないです。
おわりに
『恋は結婚よりも面白い
小説は歴史よりも面白いからだ。(カーライル:イギリスの歴史家)』
なんて格言もあります。
現実より妄想。幻想の世界で物語の登場人物になっている間は、恋は甘く、楽しいんですよね。でもそれはえてして長続きしないもの。
『愛する…それはお互いに見つめ合うことではなく、いっしょに同じ方向を見つめることである。(サン・テグジュベリ:「星の王子様」の作者)』
魔法が解け、現実や幻滅が襲ってきてもなお寄り添えるのが真実の愛なんでしょう。
いかがでしたか?
恋をすると誰もが詩人になるといいますが、偉人たちですら恋の苦しみを知っていたと思えば、なんだか勇気が湧いてきませんか?
参考サイト:恋の名言集など
Photo by Jamie In Bytown