結婚前に見抜いておきたい……パートナーのDV度チェック

■DVから抜け出せない理由「ハネムーン期」とは

 DVとは、1970年代から欧米で使用され始めた言葉で、夫や恋人などの親密なパートナーから、女性が受ける身体的・性的虐待を指していました。しかし現在では、DVの被害者は女性に限らず、男性が暴力の被害に合うケースも増えています。

 DVには、米国の心理学者によれば、一定のサイクル(「暴力のサイクル理論」)があり、たいていの場合同様のパターンを繰り返すと考えられています。

 「ストレス蓄積期」は言葉の暴力でパートナー間の緊張が徐々に蓄積し、それが実際に肉体的・性的暴力へと発現する「暴力爆発期」へ進み、しばらくすると「俺(わたし)が悪かった。もうしないから、許して」の「ハネムーン期」が訪れます。

 この最後の「ハネムーン期」が来るせいで、多くの被害者はなかなかDVから抜け出せない訳です。

■DVの原因

 それでは、DVの原因は一体何でしょうか?

 DVは加害者の家庭環境により生み出された心理的状態により引き起こされることが多いと言われています(もちろん例外もあります)。

 彼らによく見られる養育歴としては、母親が父親から理不尽に暴力を振るわれていたり、自分自身が理不尽に親から暴力を振るわれたりしていたことです。

 そういった経験を持つ彼らの心の中では、親からの愛情により生み出される安心感が育まれず、常に孤独を感じるようになります。この孤独感により、他者にかまってもらいたいという気持が高じ、それが異常な形で表現されて、暴力という行為に発展します。

 注目しなくてはならない統計的事実は、こうした家庭環境で育った男性は、DVの加害者となりやすく、一方、女性は逆に被害者となりやすいという調査報告がなされていることです。つまり、DVはどこかで断ち切らない限り、世代間で伝わる可能性があるのです。

■パートナーのDV度をチェック

 DVの被害に合わないためには、DVと縁のありそうなパートナーを作らないことが最善策です。

 しかし、相手がDVを引き起こすか起こさないかは、目がハートのラブラブモード期間においては、見抜くことは容易ではありません。そこで、いくつかのチェックポイントをご紹介します。

・あの人はよく自分の失敗を他人のせいにしますか?
・あの人は支配欲・独占欲が強いですか?
・あの人は嫉妬深いですか?
・あの人はあなたの私生活に干渉しがちですか?
・あの人は酒癖が良くないですか?
・あの人の両親は仲が悪かったですか?
・あの人は母親に甘やかされていましたか?
・あの人は父親に理不尽(しつけ以外)に暴力を振るわれていましたか?

 以上の項目のうち、3つ以上あてはまるようであれば要注意です。

■DVから逃れられないのはなぜ?

 DVの被害者が、なかなかDVから逃れられない理由の一つは、「学習された無力感・絶望感」にあると言われています。

 つまり、いつも理不尽に暴力を振るわれていると、適正な状況判断が出来なくなり、「しかたがない。自分にはどうしょうもない」とあきらめて、無力感を募らせてしまうばかりか、「暴力をふるわれるのは、自分のせいかもしれない」などと誤った認識を持ってしまうからと考えられているのです。

 もし、あなたのパートナーがあなたを大切な人と考えているのであれば、そうたやすく暴力に訴えることはあり得ません。パートナーが言葉や肉体的な暴力を振るうのであれば、相手になんらかの精神的欠陥があることは明らかです。あきらめて自分のせいにせずに、気持ちを取り直して、断固応戦する必要があります。

【恋愛ガイド:永瀬 久嗣】

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