見た目も味も最高の料理Aさん
とても料理が得意な女性Aさんです。
Aさんは、大好きな彼がいました。
まだ片思いですが、なんとか得意な料理で、彼の胃袋を掴もうと考えていました。
遂にその想いは叶い、彼に料理を振る舞えるときが訪れたのです。
当日、彼の家から徒歩5分くらいのところにあるスーパーへ、一緒に買い物へ出かけました。
Aさんの頭の中では、すでに作る料理は決まっていたので、サクサクと材料をカゴの中へ入れていきます。
お会計は、¥4,500。
彼の自宅へ戻り、さっそく料理を開始。
こなれた手つきで料理を進めますが、かかった時間は2時間近く・・・
ですが、料理はなんとか無事に完成しました。
「サーモンのカルパッチョ」「トマトベースのリゾット」「牛肉の赤ワイン煮」「モッツァレラのカプレーゼサラダ」など・・・
見た目はとってもキレイ!味も最高の出来上がりで、彼も本当に美味しいと喜んでくれました。
これはAさんも大満足です。
しかし、冷蔵庫を開けてみると…サーモン、レタス半分、トマト、玉ねぎ、などなど。よく名前もわからないような野菜たちが、大量に残っているではありませんか・・・
この残り物で作った料理Bさん
翌日・・・
彼は、また別な女性と遊ぶ約束をしていました。その彼女はBさんです。
Bさんとは、近所のTSUTAYAで以前から気になっていたDVDをレンタルして、彼の部屋でダラダラと
映画鑑賞をしました。
ちょうど映画が終わった頃、彼のお腹から「ぐるぐるぐる・・・」
「お腹減ったね?」とBさんに伝えると、Bさんは「じゃ何か作ってくるね」と言い残し、冷蔵庫の中をガサガサとあさり手際よく料理を始めました。
すると、余り物のレタスと牛肉でチャーハンをつくり、残りの野菜で味噌汁を作ってくれました。
彼は、この残り物で作った料理を美味しそうに食べ、とても満足していました。
彼が選んだ女性とは・・・?
後に・・・
彼はBさんにプロポースをして、めでたくゴールインしたそうです。
この残り物で作った料理が、彼の胃袋をがっちり掴みました。
彼女の家庭的で、経済的にやさしい料理こそが『結婚』へと導いたのです。
男性の心は、意外とこんな風に単純なものなのです。
高額な材料から作り出される、キレイで美味しい料理も当然好きですが、『結婚』という長期的な判断になると、経済的にも負担をかけず、家庭的な料理を選んでしまうのです。
おわりに
男性は、いつも夢見がちなところがあるように思いますが、いざ結婚となると、現実的な考えが強くなってしまうものなのです。女性からしてみたら、「男って何考えてんの?」と、男性が求めることがわからなくなってしまいますが、反対に男性からしてみたら、女性の考え方がわからないものなのです。
このように男性、女性とは、うまいことすれ違うようにつくられているのです。
『運命の人』と感じてもらうためには、男性の心理を知ることが一番の近道かもしれませんね。
(writing by そら)
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