男が嫌がる、女の「結婚をほのめかす」態度

昨今の婚活ブームの中で、女性たちは、「誰もが、結婚しなければいけない」と言わんばかりの強い論調に晒されています。私の元に寄せられる相談でも、神にも祈る気持ちで、男性からのプロポーズを、心待ちにしている女性たちがたくさんいます。

先日もある飲み会で、結婚を控えた男性に、未婚女性たちは、「どうして結婚しようと思ったの?」「何が決め手だったの?」と、質問攻めにしていました。

■男性が嫌がるのは、間接的なアプローチ
一方、男性たちは、付き合ってる女性からの「結婚をほのめかされる態度」に、気持ちが萎えていることも分かりました。「gooランキング」の「彼女に結婚を迫られてる感じがして冷めてしまった事ランキング」(http://ranking.goo.ne.jp/ranking/category/017/love_benear_married_man/)によると、男性は、以下のような行動を好まないようです。

●彼女に結婚を迫られてる感じがして冷めてしまった事TOP5
1位:婚姻届を見えるところに置かれる
2位:結婚情報誌を買い集める
3位:「親が孫を見たいと言っている」と言われる
4位:彼女の両親に会わせられる
5位:○○歳までには結婚したいなと言われる

他には、「彼女に、友達の結婚式や2次会の話を熱心にされると、つい話を反らしたくなる」という男性の声も、耳にします。

二人が結婚することに合意できていれば問題ない行為ばかりですが、彼の気持ちが冷めてしまうということは、彼と彼女の「結婚の意思」や「タイミング」に、ズレが生じていることの表れなのでしょう。

■「プロポーズは男性から」は、思い込み?
ANAクラウンプラザホテルが行った、20~40代ビジネスパーソン約1000名のアンケート調査結果によると、「男女のどちらからプロポーズしたいのか」の質問に対し、「自分からプロポーズしたい」未婚男性は、意外にも、2人に1人の52.6%でした。

一方で、未婚女性では「プロポーズされたい」が多数派で73.2%という結果でした。「プロポーズは、男性がするもの」という概念は、女性の方が強く持っているのです。

さらに、未婚男性で、2番目に多かったのは「男女のどちらからプロポーズしたいのか」は、「わからない」という回答です。どの世代にも、3割の男性(20代:26.7%、30代:31.4%、40代:33.7%)が「分からない」と答え、女性の願望とは裏腹に、プロポーズでさえも、自分が主導権を取りたいという、こだわりが低い層が結構いることが分かりました。

■「俺が、お前の人生の責任を取る」は過去の結婚観
今は、親世代の時と比べて、家電も進化し、コンビニ・ファミレスも充実し、男性にとっては、一人暮らしの不便がなくなりました。

また、この不況の時代に、男性の収入も不安定になりました。男性が結婚に進む理由を、見出す方が難しい時代になっているのです。

つまり、女性にとって「ある日突然、サプライズと一緒に、プロポーズされる」というのは、ほぼ幻想だという認識を持った方が、現実的かもしれません。

また、男女平等教育を受けてきた、最近の20代から30代前半の男性たちは、家事も育児や分担意識が高い代わりに、女性にも、共働きを望んでいます。結婚は、共同事業という考え方のため、「俺が、お前の人生の責任を取る」というスタンスではありません。

そのため、お互いが結婚に求めていることが、きちんと一致していることが明確に分かった上で、初めて、男性にとっても、結婚が具体的に考えることができるのです。

女性は、何をすればいい?
結婚願望のある女性は、婉曲的にほのめかしたり、突然のプロポーズを待つのではなく、自ら、結婚したい気持ちを、彼に伝える方が有効に思えます。気を付けなければいけないのは、彼が、男女対等意識のある男性であれば、一方的な依存心や束縛から、結婚を望んでいるのだと察知されれば、一目散に逃げられてしまうということです。

また、男性に、結婚に進めない理由や懸念事項があるのならば、自分がフォローできる余地があるのかを考え、提案してみてください。それによって、男性も、今よりも現実的に、二人の将来が考えられるかもしれません。

■なぜ結婚したいのか?
しかし、結婚願望を明らかにしていく中で、新たな疑問にぶつかると思います。それらの願望を満たすために、そもそも、結婚する必要があるのか、ということに気付くはずです。

「精神的な安定」は、結婚しないと手に入れられないものなのでしょうか? 結婚制度が、永遠の愛や幸福を保証してくれるわけではありません。また、結婚さえすれば、「経済的な不安」や「老後の不安」が、本当に解消されるものなのでしょうか? 子どもにしても、結婚していないと産めない、育てられないわけではありません。

婚活ブームの負の側面として、あたかも結婚さえすれば、永遠の愛とか、将来の不安とか、何でも解決されるという、幻想が広がっています。

以前、朝日新聞で「婚圧」という言葉が紹介されていました。多くのメディアが、結婚は人生における最後のセイフティーネットであるかのように唱え、「結婚しない=孤独死が待っている」という恐怖心を煽っていますが、そんなメディアに息苦しくなっている人たちが、使い始めているそうです。

男と女にとって、今の時代は転換期にあります。これからは、結婚に囚われず、相手との気持ち良い関係を模索し、自分が求めている関係を実現する手段や、不安を具体的に減らしていく工夫に、目を向けるべきなのです。様々な選択に伴う「責任」、「リスク」、「メリット」について考え、多様な恋愛観・人生観を持って、視野を広げる時なのではないでしょうか?

【西郷理恵子の恋愛コラムガイド:西郷 理恵子】


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