社内恋愛をする前に知っておくべき大切なこと

4月は職場でも新入社員が現れたり、別の部署からの異動があったり、取引先の担当が変わったり、仕事を通して新しい出会いに恵まれる季節です。ここでは、社内恋愛をする前にぜひ知っておきたい心得やリスクについてお伝えします。

■社内恋愛が生まれやすい理由
勤務先での労働時間が8時間であれば、1日の約3分の1を仕事に当てていることになります。そして睡眠時間が約8時間であれば、起きている間に過ごす半分は職場となり、人生の中でも大きな環境要素です。職場はお互いの「素」が出る場所でもあるので、その中で気の合う人が見つかれば、自然と親しくなるものです。同じ会社を選ぶ時点で、価値観が似ていることもあるでしょう。初対面の時から、仕事の共通の話題もあり、頻繁に顔を合わせることにもなるので、お互いの距離が縮まるスピードも早いはず。これだけ条件がそろっていれば、社内恋愛が生まれやすいのも納得です。

■実は、結婚につながる出会いは職場が多い
さらに結婚した二人の出会いとして、社内恋愛の割合が高いことをご存じでしたか? 国立社会保障・人口問題研究所の「出生動向基本調査 結婚と出産に関する全国調査」の結果概要によると、「夫妻が出会ったきっかけの構成」では、1987年の調査以降20年あまりの間「職場や仕事で」という回答が3割程度あり、最も高い数値でした。

最新の第13回(2005年)の調査では、「友人・兄弟姉妹を通じて」(30.9%)に抜かれ、「職場や仕事で」(29.9%)は2番目になりましたが、結婚につながる恋愛も生まれやすいということです。最近ではあまり聞かなくなりましたが、一昔前は結婚と同時に会社を辞める「寿退社」や、夫に「永久就職」という言葉も、女性の定番のライフスタイルでありました。

■実は、企業は社内恋愛を歓迎しない?
その一方、現在でも一部の企業や、特に外資系企業では、社内恋愛を禁じている会社があるようです。恋愛というプライベートな領域にまであえて口出しをして、禁止するのはなぜでしょうか? それには、大まかに3つの理由が考えられます。

1つ目は、セクハラ・パワハラの予防対策です。社内恋愛がこじれた場合には、「上司の誘いを断りたいのだけれど、断れない」という状況を作りやすく、セクハラ、パワハラにつながる可能性が高くなります。最悪の場合は、どちらかが退職しなければならないこともあるでしょう。また、セクハラ裁判となって大々的に報道されれば、企業のイメージダウンにつながり、一社員の行動が大きな損失を引き起こすことにもなりかねないからです。

2つ目は、公平な社員評価を担保するためです。上司と部下の恋愛の場合、部下を評価し、給与を査定する立場の上司は、恋人である部下をひいき目に見て、その他の部下を公平に評価することが難しいのではないかという懸念があります。恋愛するのは当人の自由だとしても、まわりで見ている部下たちは何となく釈然としない感じがあるでしょう。

3つ目は、社内のチームワークをかき乱す可能性があるということです。公私混同して、職場で、いちゃつく姿を見せつけられるのは困惑しますが、何よりも手に負えないのは、二人が喧嘩している時でしょう。一緒に働いているメンバーは、二人の間に漂う不穏な空気に巻き込まれてしまうからです。

これに関しては、All Aboutの人気コンテンツ恋愛裁判で、「社内恋愛は?」という問いに対する意見でも実害例が幾つも指摘されてました。投票結果は、無罪83.4%、有罪16.6%と、基本的には社内恋愛も問題ないと思っている人が多いようでしたが、有罪派の意見は、実際に身近な社内恋愛に遭遇した上で、意見を述べていたのが特徴的でした。たとえば、以下のようなものです。

・社内恋愛をして業務に影響がでなければ無罪なのですが、影響のでなかった人が私の会社ではいないので、有罪とさせていただきました。(男・30歳・岐阜県)

・ずっと無罪な考えでしたが、結婚まで行かなくお別れとなった元カップルが、チームの輪を乱すという何とも迷惑な状態にされたことがあり、偏見ではありますが、それなら禁止となっていたほうが……と考えるようになりました。(男・29歳・東京都)

■社内恋愛は、絶対したくない人6割!?
女性向けWEBサイト「OZmall」でオズモール会員に行ったアンケートによると、社内恋愛をしたことがあると答えた人は全体の約45%! さらに現在進行中の人が約12%という結果でした。その一方、社内恋愛には「絶対したくない(もうしたくない)」と答えた人は約59%でした。

実際に社内恋愛をしたことがあると回答した人の割合より多くの人が、社内恋愛を否定しているのは、興味深い結果です。自分や周りでの体験から、リスクやストレスを感じて、恋愛相手は職場以外の人にしたいと思うようになるのかもしれません。

■それでも恋に落ちてしまったら?
しかし、会社では社内恋愛が禁止されていたり、頭ではリスクを分かっていたとしても、一度恋に落ちてしまえば、その気持ちをコントロールするのは容易なことではありません。また、会社の規模にもよりますが、社内恋愛のチャンスを実際に活かすのは、そう何度もないでしょう。頻繁に繰り返して、社内に元カレ・元カノが複数いると噂になれば、あなたの恋愛モラルを疑われる場合もあります。

社外の恋愛よりも、中途半端な気持ちでは付き合えないことを覚悟して、職場や仕事を通しての縁も、上手に活かしていきたいですね。

【西郷理恵子の恋愛コラムガイド:西郷 理恵子】


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