さあハイヒール折れろ~こんな対談するんじゃなかった~ 第5回 恋愛理論武装の“なれの果て”

新年もよろしくお願いします。

そう言いながら、いきなり去年のジェーン・スーさんとの対談(【第1回】【第2回】【第3回】)の振り返りをしますよ。というかこの対談後のコラム、という立ち位置が難しくて、ちょっと探りながら書いてみます。小学生の反省文みたいになるかもしれない。

「自分のことしか考えていない」と思い知った

猛省してます。

確かに、“未婚のプロ”のジェーン・スーさんと話すのは怖くはあったんですが、まざまざと自分が自分のことしか考えてないというのを思い知らされました。

特に僕は自信がないから(それも自己演出かもしれない)、相手に最大のパフォーマンスをしよう(それも自己演出かもしれない)、と考えすぎることによって、ひとり相撲になってしまって、そんな自分に全く気づかずに、「相手のためだ」「一緒のペースで」とつぶやきながら“どすこいどすこい”してたとは……なんだかすごいバカみたいじゃないか!

ほんと対談読み直していると、自分のウジウジっぷりがムカついてくるんですよね。何なのアイツ、「そうですよね、わかります。」って相槌打ってるだけじゃねえかよ! 本当にわかってんのかよ! 行動で示せよ! 哀れな自分の姿を無理やり大きな鏡で見せられた気分です。

単に自分のペースでやりたいが故の理論武装だったとは。おそろしい。でも結局、男という生き物が、自分が恋愛において優位に立ちたいという潜在的支配欲があるんですよね。その“なれの果て”が僕なのかもしれない。

言うことが正しすぎて、言い返すこともできず、ただ納得するだけの自分の雑魚キャラさよ!

ジェーン・スーさんにちょっとドキドキ

でもジェーン・スーさん美人だったな。いや変な意味ではなく、初めて会ったときとかラジオで話したときよりも、なんだかキラキラしていました。それはもしかしたら、ああやって自分の行くべき道を見つけて、もうこれしかないとブイブイと邁進することを決めたから、ではないでしょうか。

やりたいことをやってる女性、って魅力的ですもんね。それが恋愛にしろ、仕事にしろ、趣味にしろ。なんでも。結局、何が自分にとって幸せかに気づいたのかもしれないなあ。ちょっとドキドキしたもんなあ。

でもそんなことあの対談の場で言ったら、「じゃあいいですよ! 行きましょうよ! でもその覚悟はあるんですか? 踏みつぶしてボロ雑巾みたいになりますよ?」とかすごいいっぱい怒られるんだろうなあ。

この連載が“男の恋愛指南”になれば最高

でも、恋愛の対談ってすごいですね。だって、恋愛のことしか話さないんですもんね。しかも女性と。男と下ネタ話すとかならよくあるんですけど、本当の恋愛の話なんて、避け続けたから、ちゃんと話したことなかった。

でも途中から恥ずかしさはなくなりましたね。単純に「もっとどうしたら?」とか「どう考えてる?」とか素直に聞きたくなりました。対談でもあったんですけど、男だったら、恋愛指南本なんてほとんどないし、そういう話をすることはないんですよね。野暮ったくなるし、照れるし。だから、恋愛としてあまり成長しないし、その間に女性が指南本や色んな経験でどんどん大人になっていくんでしょうね。

この連載が、男の恋愛指南になっていけば最高ですね。そりゃ、お互い斬りつけ合うみたいな恋愛ができたら、男としては、恋愛の経験値があがっていくんでしょうけど、そんな斬りつけ合うことがわかってる恋愛なんて、できないですよね。すべきなのはわかってるのですが、自分でGOサインを出さなきゃいけないってことなのでしょうか。

でもそれって相手の事好きとかじゃないよね。それこそ、自分の経験値を上げるための恋愛という意味では、結局自分のための恋愛になってしまうよね。恋に恋してる状態で、相手を見てないよね。なんだよもう、恋愛難しいよ!!

ふうう。もっと考えよう。すごい企画だなこれ。あ、もちろん心は折れましたよ。第一回のゲストで、心は折れましたよ。「さあ俺の心折れろ」ってタイトルにしなくて本当に良かった。そしたらもう連載終わりだもんな。

ジェーン・スーさんはどんどん戦車女に行けと言われましたが、ちょっとまだすぐ行くのは怖いですね。対談ではあんな従順だったくせに、一人になるとこうしてウジウジしてしまう(この馬鹿野郎!)。

次回の対談相手は雨宮まみさん

この連載が僕のエゴとしてまかり通るならば、次は、自分と同じような“こじらせてる”側の女性と話したい。そんな方は恋愛にどう立ち向かっているんだろう。いや、ちょっとおしゃれな感じで言いましたが、ぶっちゃけ精神的な傷をなめ合いたいだけです。だってそれでね、自分たちのやるべきこととかね、言われることとかね、何が正しくて何が間違っているかを確認し合えるし。

次回、そんな対談相手が決まりました! こじらせ女子日本代表(勝手に呼んでます)、雨宮まみさんです!!! このマイナビニュースでも大先輩であり(雨宮まみさんは「ずっと独身でいるつもり?」を連載)、今本を読みながらワクワクしてます。来週からお楽しみに!

<著者プロフィール>
松居大悟
1985年11月2日生、福岡県出身。劇作家、演出家、俳優。劇団”ゴジゲン”主宰、他プロデュース公演に東京グローブ座プロデュース「トラストいかねぇ」(作・演出)、青山円劇カウンシル#5「リリオム」(脚色・演出)がある。演劇のみならず映像作品も手がけ、主な作品としてNHK「ふたつのスピカ」脚本、映画監督作品「アフロ田中」、「男子高校生の日常」、「自分の事ばかりで情けなくなるよ」。次回監督作は「スイートプールサイド」2014年公開予定。

タイトルイラスト: 石原まこちん

(松居大悟)

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