【性をタブー視する伝統】日本人が愛と性について話し合う重要性

 

男の子が2歳ともなれば、自分のペニスに並々ならぬ関心を持つようになります。

暇さえあれば触っています。お尻やオッパイも大好きです。男の子はみんなクレヨンしんちゃんなんです。

(c) Evgeny Atamanenko – Shutterstock.com

性について興味を持つのは本来の人間の自然な姿です。私たちはそうやって愛と性について学んでいきます。

しかし、それが大人になるにつれて、いつの間にかまるで臭いものにフタをするように、性に関する話題を避けるようになります。

■「セックスは悪いことなの?」
以前、女子中学生から以下のメールが届きました。

☆☆
私は中学3年生の女子です。
このあいだ母に、「お父さんとお母さんもセックスしたりするの?」と尋ねたところ、すごく怒られました。

「あなたはまだそんなことは考えなくていい」
「興味本位でそんなことを口にするなんて」
「汚らわしい!」とまで言われました。

ついでに、「男ができたのか」と心配されました。

彼氏ができたわけでも、いますぐセックスしたいと思ったわけでもないのに、まるで汚らわしい娘のように言われて、私はすごくすごくショックでした。

母が言うように、セックスは悪いことなのですか?  
だったらみんなどうしてそんなことをするのですか? 
私にはよくわかりません。
☆☆
 
 

■セックスをタブー視する悪しき伝統
子どもたちがセックスを、卑しいこと、汚らわしいこと、恥ずかしいことだと考えるようになる最大の原因は、親や教師をはじめとする周囲の大人たちにあります。

その大人たちも、子どもの頃に周囲の大人たちからタブー意識を植えつけられました。

どこかで誰かが、この連綿と続く悪しき伝統を終わらせなければなりません。

それをできるのは、いまを生きている私たち大人たち以外にはいません。

屈託なく自然体で性のことを質問してくる子どもたちに、大人である私たちが、きちんと答えられるようにならなければならない、と私は思うのです。

しかし、愛と性が同時に語られる機会が極端に少ないという現実の壁があることも確かです。

そして一度でも子どもから「どうして赤ちゃんはできるの?」と聞かれた経験がある人なら、答え方の難しさは十分におわかりだと思います。

だからこそいま、個人個人が、もう一度真剣に自分の性に向き合い、パートナーの性を大切に考え、できるならばカップルや夫婦の間で、愛と性について話し合う機会を増やして欲しいと思います。

■セックスとは何かの答え探しに意味がある
愛し合う男女はセックスをします。

愛の結晶たる子どもが生まれるのも、セックスをするからです。

そういう意味において、「性とは生である」という言葉は、ひとつの答えとして間違ってはいません。

ただし、人間が他の動物と決定的に異なるのは、生殖行為以外でもセックスをするということです。

人間は生まれたときから死ぬまで、性と共に生きています。

将来生まれてくる自分の子どもに、きちんとした答えを準備しておくためのプロセスは、自分の性を大切にすることにつながるのです。
 
 
(アダム徳永)